今日はエイプリルフール 03.04.01 ~ゴメンなぁ、おとっつぁん☆~ | ほんのり、うさぎ。

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私のうさぎは4匹の親子うさピョン。 仲がいいのか☆悪いのか★                                           ドタバタお世話は大変だけど、わが家は毎日、ほんのり、うさぎ色。

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訪問介護のお客さんて、色んなヒトがいる。
(当たり前だが)
 
たいてい、そのお客さんなりに色々気を使って下さって、良いヒトばっかり、ではなく、ちっと面倒臭いヒトがいたりする。
 
そのおとっつぁんも、もう面倒くさいなぁ、てな感じのお爺ちゃんだった。
あれしてくれ、これしてくれ、自分で出来ても色々頼んでくる、しかももう帰るよ、てな時間になるとグズグズ言い出す。
 
帰って欲しくないのだ。
 
そりゃあ気持ちも分からなくはない、ヘルパーが帰れば独りぼっちだ、次に誰か来てくれるまで誰とも話が出来ない。
おとっつぁんは自分で移乗できるが車いす生活だ、自分一人で外に出る事はない。
 
ヒトと話が出来る時間は貴重なのだ。
 
そして非常にこだわりがある。
ひとたび、こうして欲しいと思い込んだら、それをずうっと言い続ける。
 
あーもう、うるさいっプンプン雷
 
結構、大喧嘩になりかけた事もあるのだが、おとっつぁんは、何故かあっしを拒否らない。
又、来てチョーだい、と言う。
出禁(出入り禁止)になった方が楽じゃ~と思った事もあるのだが。
 
そのうちには色んな話をするようになった。
こだわりがあるのは、おとっつぁんのお母さんが非常に厳しいヒトだったらしく、家事全般もしっかり仕込まれたらしい。
今は車いす生活なので、自分で綺麗に出来ない。
お皿やお鍋、色んな備品、ホントは気になるのだが自分で綺麗に出来ないのでヘルパーにされるがままだ。
 
が、気に入らないらしいキョロキョロDASH!
 
あんまし綺麗にしてくれないよね。
鍋の底には何やらくっついてるし、炊飯器の釜にも残りの何やらがべっちょり、鍋は洗っても鍋の蓋は洗わない、ピーラーには、野菜の残りかすがついたまま、
 
あーもう、嫌だっムキー雷
 
あっしは要領(?)が悪くて、こういうのを見るとそのまま見過ごす事が出来ない、汚いやン、自分の家でもこーなワケ???
 
ゴシゴシこする、ついでにあちこちこすってみる。
このおとっつぁんは、ヘルパーが帰った後、こういうのをチェックしていたそうで、
アンタは、綺麗にしてくれるなぁ。
どうりであっしの事を嫌わないワケだ。
 
以前は雰囲気悪い時もあったが、今は全然、おとっつぁんも早く帰って貰わんとな、と気をつかってくれる。
話をすればする程、面白いおとっつぁんだ。
 
…、
実は今勤めている事務所の管理者は、昔っからあっしの事を見下していて、馬鹿にした言動を繰り返す。
あっしが自分の思う通りに動いている時は非常に機嫌がいいのだが、こんな理由からあそこの家には行きづらいなど話すと、途端に目つき鋭く高圧的にとにかく行けと怒鳴りつける。
もう部下というよりは奴隷みたいだ。
 
先月、とんでもないお客と契約を結んだこの管理者。
私はここへは行きたくないと再三言ったのだが、うるさい!の一言。
自分は、私は管理者なので行かないけど、あっしには行けと睨みつける。
 
ちょっとなぁ、今後もこんな事が続くのか…。
 
このとんでもないお客の話が来た時、間違いなくこの管理者は、こいつ(あっしの事)に行かせよう、即断した筈だ。
これまでも、自分達(管理者とサービス提供責任者)は事前に相談して、自分たちの行きたくないお客は全てあっしに押し付けてきた、のは事前に貰う予定表を見ても、見てとれていた。
遠いところ、行きにくいところ、面倒くさいお客さん、全てそうだ。
 
あっしは昨日、決断した。
 
この事務所は辞めよう。
 
退職届を提出した。
一粒万倍日と天赦日、寅の日、良いコトづくめの3月31日、あっしは退職を決断し、進めた。
管理者はひきつっていたが、あっしには気の毒には見えなかった。
 
あっしが今、気にしているのはお客さんの方だ。
ずっと来て頂戴よ、あっしにそんなありがたい事を言ってくれるお客さんも中にはいたのだ。
 
このおとっつぁんも。
辞めたらアカンで、ずっと来てや。
そう言われていて、何とか頑張ろうと思っていたのだが。
 
ゴメンなぁ、おとっつぁん、無理だったわぁ。
 
昨日ケアに入った時もあっしが辞めなくてもいいようにと色々考えてくれていたおとっつぁん。
頑張るねって言ったけど。
その時既に、退職届出してたんだわ。
ゴメンね。
ウソつきなあっし。
 
辞めるって言ったら、泣くかなぁ。
てか、辞める事を告げるべきかどうかも迷うなぁ。
事務所には何の未練もないんだけど、
お客さんと会えなくなるのが、ホントに辛い。
 
この辛さばっかりは、一粒万倍日でも天赦日でも、寅の日でも薄れる事はないようだ。
 
ゴメンね、おとっつぁん。