謝らないヒーローと待たないヒロイン【梨泰院クラス】 | Still Love You Guys

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Bless BTS and Jimin


カムバック活動、グクとチャーリー・プースのコラボ、ホビのソロアルバム告知、そして防弾会食での大事な話など、触れるべきことがたくさんありますね…

そんな中で空気が読めなさすぎるのですが、なぜか急にスカッとする物語が観たくなり、梨泰院クラスに興味を惹かれて一気観してしまいました!
BTSのことに関してはもう少し時間をください。
テテを弟のように可愛がってくれているパク・ソジュン氏、演技上手いし背も高いし飽きの来ない顔で良い俳優さんですよね😊
間もなく日本でリメイクが放送されることでも話題のドラマですので、紹介記事を作りました。


▼ストーリー
高校中退、殺人未遂の前科ありの男パク・セロイが、梨泰院で居酒屋「タンバム」をオープンさせて1から事業を始め、業界一の大手飲食企業「長家」の会長と対立しながら伸し上がっていくサクセス・ストーリー。

引用↓


▼登場人物
※物語の核心に触れるネタバレは避けていますが、紹介する上でストーリーに触れるのは避けられませんので、観賞前の方はご注意ください。

パク・セロイ
演:パク・ソジュン


本作の主人公。イガグリ頭と呼ばれる印象的な短髪が特徴。
硬派で正義感が強く、人格者な父親の教えに従って信念を曲げずに生きることをモットーとしている。理不尽なことに見て見ぬふりができず、どんなに損をしそうでも仲間を見捨てようとしない、お人好しでお節介な苦労性。1人で責任を抱え込んでしまう癖があるが、その誠実さ故に周囲からの信頼は厚く、リーダーシップも高い。
大企業の会長に大きく人生を狂わされ、いつか会長を倒しぎゃふんと言わせることに人生を捧げている。憎いと同時に、一代でこれほどの地位を築き上げた会長を尊敬もしていて、二重の意味でその背中を追い続けている。
会長には完全に目を付けられており、事あるごとに妨害を受けるが、決して挫けずに立ち向かう強靭な精神の持ち主。


チョ・イソ
演:キム・ダミ


本作のヒロイン。毛先が金髪のボブヘアーが特徴。
頭脳明晰・容姿端麗・多芸多才なインフルエンサー(という設定)。そんな自身のスペックを十分に自覚しており、人生がイージーモードすぎて生き甲斐がないと未成年にして不満を募らせていた。
有能だが生意気で、正論ではあるものの平気で他者を見下し批判する。負けん気が強く、欲しいものを手に入れるためなら他人を利用し、切り捨てることも厭わないソシオパス。徹底的な合理主義・成果主義であり、勘が鋭く頭が切れる。
主人公の人間性に惚れ込み、大学への進学を蹴って店のマネージャーを志願した。それ以来どんな時もセロイを献身的にサポートし、セロイに一途な恋心を抱く。


チャン・デヒ
演:ユ・ジェミョン


主人公セロイの宿敵。威圧的で重厚な風格を漂わせる。
小さな屋台から外食産業のトップに登り詰めた重鎮。モットーは弱肉強食で、権力を行使し容赦なく他人を蹴落とす。
どんなに力を誇示しても屈さないセロイが目障りで癪なので意地になっている。セロイを屈服させることに執念を燃やし、事あるごとに土下座を要求する土下座大好きおじさん。


オ・スア
演:クォン・ナラ



本作のヒロインその2。
身寄りがなく、施設で育つ。その施設の支援をしていたセロイの父親と親交が深く、本当の父親のように慕っていた。
芯が強く努力家なところに惹かれたセロイに想いを寄せられ、セロイにとっての初恋相手となる。
しかし裏を知りながらも会長から教育費援助を受け、会長の下で働くなど、長いものには巻かれる弱さがある。
セロイとは両想いでありながらも、復讐を果たすまで止まれないセロイと自身の複雑な立場のせいで長年踏み留まってしまっている。
タイプはお金持ちな人。セロイが成功し、会長に勝利して辛い立場から解放してくれることを望んでいる。


チャン・グンウォン
演:アン・ボヒョン


チャン・デヒ会長の長男でセロイの同級生。
ボンボンで誰も逆らえないのをいいことに、高校時代は日常的に弱い者いじめを行なっており、転校してきたセロイがそれを止めようとしたことで全ては始まる。
すぐ感情的になる単純な性格。後先考えずに行動してしまう無謀さが目立ち、学習能力も乏しい。
スアに想いを寄せていて、「好きな人を助手席に乗せる」という傲慢な性格からは想像もできない健気な夢を持つ。
実は臆病なヘタレであるが、父親から弱肉強食の教えを叩き込まれて虚勢を張り、セロイを罵倒し、逆恨みすることで自分を保っている。ある意味会長による最大の犠牲者。
父親からの愛情に飢え、また同時に圧に怯え、社内では無能扱いされ、好きな人には毛嫌いされているという恐らく作中で一番哀れな人物。


チャン・グンス
演:キム・ドンヒ



チャン・デヒ会長の愛人の息子。グンウォンとは異母兄弟。
粗暴なグンウォンとは違い、大人しい性格で主体性に欠けるが、聡明で鋭い一面もある。
会長からは冷遇され、母親からも愛されず、グンウォンからはいじめられている。誰からも求められていない自分が欲を出してはいけないと控えめに生きてきたが、セロイと出会ったことで良くも悪くも運命が変わり始める。
イソとは同級生で、密かに想いを寄せる。しかし当のイソは眼中になく扱いも雑い。セロイを尊敬し慕っているが、イソとセロイの絆が深まっていくことに複雑な思いを抱える。


チェ・スングォン
演:リュ・ギョンス



元チンピラで、セロイとは刑務所で出会う。
当時は荒んでいて、強い信念を持つセロイに反発していた。
セロイの生き方に強く影響され、足を洗って真面目に生きたいとセロイの腹心となる。セロイや仲間を思うあまり熱くなりすぎてしまい、諌められることがよくある。
三枚目キャラだが、作中最強の戦闘力を持つ。
裏社会で生きてきたせいか、世情に疎いところがある。


マ・ヒョニ
演:イ・ジュヨン



体は男性だが心は女性であるトランスジェンダー。
セロイとは工場勤務時代の同僚。その時に作ってくれた弁当が美味しかったという理由で料理長に任命されるが、味はとても人気店に及ぶレベルではなかった。なぜちゃんとした料理人を別に雇わないの?というツッコミはさておき、セロイからの激励で料理の腕を必死に磨く。
スングォンへの当たりが強く、夫婦漫才のような掛け合いを良くするナイスコンビである。普段は面倒見の良いお姉さん役。


キム・トニー
演:クリス・ライアン


韓国人の父親に会うために来韓したギニア出身のアフリカ系の青年。見た目のイメージに反して英語は話せない。心優しい穏やかな性格で、タンバムのマスコット的存在。


イ・ホジン
演:イ・ダウィット
高校時代、グンウォンにずっといじめられパシリにされていた男。
学生時代は地獄のような日々を過ごしながらも成績は抜群だったようで、有名大学に進学しファンドマネージャーとなる。
いじめを受けていたところを助けてくれたセロイに感謝し、それ以来セロイに協力する。
セロイの心強い味方だが、暗い青春時代を送ったせいかやや卑屈なところがある。


カン・ミンジョン
演:キム・ヘウン
長家の社員。女性でありながら役員を務める。父親は会社の創設メンバーで会長とは旧知の仲だが、有力な後継者なのに無能なグンウォンに会社を任せることに不安を抱いている。
仕事一筋で生きてきたため未だ独身。サバサバした性格で若者に優しい。
ホジンを通してセロイと知り合い、利害関係はありながらもセロイの父親と親交があったこともあり、彼の背中を押す。


▼感想
※結末には触れていません

一時期、愛の不時着と並んですごいブームでしたよね。未だにNetflixのTOP10に入っているのがすごすぎます。今だと日本でリメイクされる話題性もあるんだと思いますが、いろんな韓流作品が浮上する中でこれだけのロングセラーを誇る作品は珍しいんじゃないかと思います。
評判が良いだけあってさすがの面白さでした。観始めたら止まらなくなって、電車の中でも仕事の休憩中も暇さえあれば観てました。
ものすごく意外な展開があるわけではないんですが、悪どい権力に正攻法で立ち向かう主人公を応援したくなります。主人公を取り巻くキャラも個性的でちゃんとストーリーを盛り上げてくれるところが良いです。
レビューに韓国ドラマ界のONE PIECEと言われていてしっくり来ました。まさに友情・努力・勝利の物語ですからね。前科者でありながら人望を集めるセロイは、海賊でありながら英雄ムーブをするルフィと通ずるものがあるかもしれません。
復讐劇や土下座の要素は半沢直樹にも通ずるものがありますよね。半沢直樹は1も2も観てないんですけど…
だから日本でも人気なのかなぁと思います。エログロ要素もほとんどなく、家族の前でも安心して観れるのもいいですね笑

パク・ソジュン氏は母親が好きなのでちょいちょい他のドラマの演技もお見かけしていますが、梨泰院クラスの硬派な役が一番合っていると思いました。実際とても真面目な方だと思うので。
憎たらしいドラ息子役のアン・ボヒョン氏はこの作品で初めて知りましたが、前から相当背が高いと知っていたソジュン氏よりも大きいのでびっくりしました。188cmあるそうです。悪役だけど何してもダメダメなところが一周回って可愛く見えてきます笑
元チンピラ役のスングォンを演じたリュ・ギョンス氏は「地獄が呼んでいる」にも出ていたんですが、全然違う役で最初全くわかりませんでした。カメレオン俳優ですよね。
イソ役のキム・ダミさんは美形ではないんですが演技力が素晴らしくてキャラに命を吹き込んでいました。仕草や表情全てにイソが乗り移っている感じでした。若いのにベテラン勢に負けない演技をしていたと思います。
どの役者さんも演技が上手いのが韓国ドラマの良さですよね。上手くない人もたまにいるけど。


▼恋愛模様について
※結末には触れていません

梨泰院クラスはドン底からのサクセスストーリー、復讐劇がいちおうメインになっていますが、セロイを想うイソとスア、2人のヒロインとの恋模様も見どころです。
セロイが長年想い続けた初恋相手のスアと、セロイを一番近くで支え必要不可欠な存在になっていくイソ。2人ともなかなかクセが強いヒロインなのですが、
スアは「私を幸せにしてほしい」
イソは「私が幸せにしてあげる」
と正反対なスタンスを持っているところがとても面白いです。例えるなら、スアは救いを待つ囚われの姫、イソは共に闘う相棒といったポジションです。
ちなみに私はイソに肩入れしていました。スアはブレブレで保身的なところがちょっとね…
でも、イソのことも最初は「この子めっちゃ痛いな…」と思ってました笑 まさに唯我独尊といった感じで、言ってることは間違っていないのですが鼻につく感じでした。それがだんだん可愛く見えてくるのだから不思議です。やはり恋する乙女は無敵ですね♪
物語が進むにつれてヤバい性格も丸くなっていき、ちゃんと仲間を思いやれる子になっていきます。それもセロイとの出会いがあってこそなんだろうなぁと思うと込み上げてくるものがありました。それでも勝ち気で媚びないところ、気に入らない人物には容赦ないところは終始一貫していて清々しいです。
何より、セロイのためなら怖いものなしな度胸と覚悟が素晴らしかったです。持ち前の有能さでセロイの夢に貢献しつつ積極的に行動していて、ただ守ってもらう、可愛がってもらうだけじゃないところが好きです。なので個人的には能動的なイソの方が受動的なスアより好感を持てました。一途なソシオパスという、なかなか他にはいないキャラクターで存在感抜群でした。
対してスアは昔ながらのヒロインって感じがしますね。初恋、天涯孤独、主人公と敵との板挟みと設定がヒロインあるあるてんこ盛りです。
私はイソ派ですが、ぶっちゃけスアの方がカップルとしてしっくりくるのかなという感じはします。お顔が美しいですしね。指原莉乃にしか見えないけど…
イソ役の女優さんは高身長だけど童顔ですし、作中の歳の差も10くらいあるのでパッと見妹分にしか見えないところがあるんですよね。
韓国でもイソ派とスア派で二分されているのかわかりませんが、日本ではスア派がより多そうな気がします。ビジュアルもそうですが、最初からの想いを貫くのが王道みたいな風潮がありますし、可哀想な境遇のスアに報われてほしいと思ってしまうのかなと。
スアはブレブレと言いましたが、セロイを10年以上も待つ忍耐力は尊敬すべきところではあります。
ドラマに三角関係は付きものですが、梨泰院クラスに関しては一方が明らかな当て馬という感じがないので、ぶっちゃけどっちとくっついても荒れそうですよね。
イソを選ぶ「10年以上も待たせて、復讐を果たしたら幸せにすると約束した30過ぎの女から若いのに乗り換えるなんてサイテー」
スアを選ぶ「あんなに一途に想ってくれて、セロイのために人生まで懸けたイソを振るなんてサイテー」
どっちを選んでもサイテーなセロイは一体どっちを選ぶのか!?笑
まだ観ていない方は恋愛模様にも注目して楽しんでください♪

本来ならアミとしてドラマなんて観ている場合じゃないのに、想像以上に引き込まれてしまいましたー!
次の記事ではちゃんとBTSに向き合う予定です。