今回は周波数の話ですが、難しいことは書いておりません。
昔、無線をやられていた方、どのバンドに出られていましたか?
50MHz帯、144MHz帯、あるいは430MHz帯でしょうか。
アマチュア局に割り当てられている周波数はたくさんあります。
主なものだけ挙げてもこれだけあります。
1.9、3.5、7、10、14、18、21、24、28、50、144、430MHz帯
1200、2400、5600MHz帯、10GHz帯
上記に記載したのは、市販リグがある周波数です。10GHz帯よりも上の周波数もアマチュアには許可されていますが、市販リグはありませんので、割愛します。
ここであれっと思った方に解説します。
10,18,24MHz帯って何?と思った方、これは1979年のWARC(ワークと読みます)でアマチュア向けに割り当てられた周波数で、WARCバンドとも呼びます。実際には法令改正等で国内で使用可能になったのは1980年代中盤だったと思います。
当時、無線機の周波数切り替えといえば、バンドスイッチと言われるガチャガチャ回して切り替えるのが主流でしたが、移行期の無線機には電波は出せないけどその周波数は受信できるというものが多くあったと思います。
10MHz帯は2アマ以上、18MHz帯は3アマ以上と資格の制限はあるものの、今ではにぎやかなバンドとなっています。
430MHzって何?という方は少ないと思いますが、1950年代半ばには存在していたバンドです。
ただ、メーカー製の無線機が出てきたのは1970年代、それまでは今の10GHz帯より上と同様、自作するか、トランスバーター等で下の周波数から上げるしかありませんでした。
今は、FM機なら数万円で144/430MHz帯のハンディ機が手に入ります。
昔運用していたバンドがどうなっているか、こちらも解説しておきます。
HFで運用されていた方、上記のWARCバンドや7MHz帯の拡張など、いくつか変わった点はありますが、バンドの特徴などはあまり大きな変化はありません。7MHz帯は国内がにぎやかですし、14MHz帯は国際バンド、21、28MHz帯はコンディションの良い今の時期はDXも国内もそこそこに楽しめます。
50MHz帯で運用されていた方、1970年代~90年代にかけて、入門バンドと言われたバンドで、毎日のように夕方になると学生さんの声が聞こえていました。その後、新規に開局される方の主体が144,430MHz帯に移るにつれて、だんだん局数が減少し、夜な夜な出られる方もあまりいないのが現状です。ただ、ひとたびコンディションが上昇すると、どこからともなくたくさんの局が湧いてくるのもこのバンドの特徴です。
144、430MHz帯で運用されていた方、このバンドは相変わらず元気です。ただ、東京、大阪といった大都市圏では430も活況ですが、地方都市に行くとあまり出ている方も多くなく、どちらかといえば144のほうが多いかなという印象です。
一時期は空いている周波数がないというほど賑やかでしたが、休日の日中でも周波数は比較的空いています。
一方で、残念ながら、業務用に違法に運用する方が多いのも(特に430で)特徴です。不法局に対する取り組みは色々とありますが、話が別の方向に行ってしまいますので、ここでは割愛させていただきます。
再開局をするのに、どのバンドがいいというのはありません。と書くと何にも役に立たない情報になってしまいますが、アマチュア無線の楽しみは無限大にあります。今回書いたことも一つの参考にしていただければと思います。