ハムフェア2025、来場者の皆様、出展者の皆様、お疲れさまでした。
忘れないうちに、今年のハムフェアを(運営的な視点から)振り返っておきたいと思います。
一応、JARL社員の立場として記録に残しておきたいと思います。
まず、今年から導入されたQRコードでの入場。
アマチュア無線家の年齢構成が高齢者が多いということから、入れない人が出てくるのではと懸念もありましたが、蓋をかけてみると、昨年までのように、炎天下の中、延々と入場券を買うのに待っていたという話はあまり聞かれませんでした。
初日の会場時は入場に並んでいたようですが、それでもそこまでひどくなかったようで。
これは、かなりの改善だったのではないかと思います。
次に、クラブブースのカテゴリー分け。
これまで目的のブースを探すのにあっちに行ったりこっちに行ったりということがありましたが、カテゴリーごとに分かれていることで、来場者的には目的のものを見つけやすくなった気がします。
一方で、当方はモールスカテゴリーに分類されましたが、売っているものは、電鍵もありますが、市町村区白地図やフォネティックコードのクリアファイルなど、多岐にわたっておりました。同様にカテゴリーとは別の商品を扱っているところも見受けられ、そういったブースは来場者ンお目に入らなかったのではないかと思われます。
来年からは、あらかじめ用意されたカテゴリーをクラブが選択できるようにするなど、工夫も必要なのかなと思っています。
全体的な狭さを感じた。
初日の来場者数が昨年を下回ったとのことですが、実感として昨年を大きく上回った感じがします。
というのも、開場から、まったくブースを離れられず、食事もとれずという状態が3時ころまで続いていたからです。
また、混雑で目的のところになかなかたどり着かないというのもありました。
詳しい分析はしようもありませんが、来場者数が落ちたのに混んでいると感じたのは、以下の要因があったかと思います。
・搬入のために外周の通路が広く取られ、スペースが小さくなった。
・業者変更の関係で、昨年よりクラブブースの1コマが広くなった。(その分、通路が狭くなる)
・感染症対策が終わり、通路等のスペースは、2019年以前のスペックに戻った
前向きにとらえると以下のことも考えられるかなと。
・出展内容が充実して、1人1人の滞在時間が増加した。
各種の講演などが充実していて、待ち時間を含めて滞在する時間が増えた。
メーカー、販売店、クラブブースの出展内容が良くなって、見るところが多くなった。
一方で、有明GYM-EXに移ってからの継続的な批判もありました。
・駅から遠い
有明テニスの森駅からは徒歩7,8分、ビッグサイト南館も屋根があるとはいえ、同じくらいかかりますし、関ハム会場の池田市民文化会館も石橋阪大前駅から徒歩10分程度であることを考えると遠くはないと思いますが、来場者の感覚の違いでしょうか。
・食事がとれない(場所が少ない)
10分ほどのところに、有明ガーデンという商業施設があるだけでも良いと思いますが、家族等で訪れる場合は不便なのでしょう。有明テニスの森から会場に向かう道にコンビニが1軒、今回キッチンカーも入っていたので、「お腹が空いてどうにもならなかった」レベルではないかと思いますが、会場の外でもいいので、もう少しキッチンカーなどが来てもよいのかと。ただ、屋外は暑いので、お弁当販売なんかは食中毒の危険もあるので、難しいですかね。
・休憩スペースが少ない
例年話題となりますが、それこそ、1000人単位の休憩所を作らないと皆さんの満足は得られないですね。
会場の外周部分に座り込んでいる人が例年多いのですが、今年はそういう方は少なかったような。何か警備の関係で注意されたのでしょうか。ハムフェアはアイボール目的で来場される方も多くおり、長時間同じテーブルを独占されている方も結構いたように思えます。アイボール目的の方向けに場所を用意する(1時間xx円とかでもよいかと)等必要かもしれません。
・暑いから他の季節にやって
ここ数年続く酷暑への対策は、夏に実施するイベントに変化をもたらしています。高校野球や花火大会など、やる時期は変えなくても、暑さ対策は色々と考えられています。開催時期を変えるというのは他のイベントとの調整上、そう簡単ではないと思いますが、ビッグサイト西館のころ、空調が効かずに暑くて仕方ないということがあったかと思います。それに比べれば、会場内は非常に快適、そこに来るまでの問題ですよね。事前予約制で新橋駅や国際展示場駅等からバスを出すなど、できるといいんですけどね。
また思い出したら追加するかもしれません。
そして、私が感じたことで、大事な点はこの1点
・アマチュア無線関係外へのアピールの場になっていない
ハムフェアに来場された初心者の方への説明等はできていたとしても、新規に顧客を呼び込むことができていない。
少なくともあの立地では「ついでに寄ってみよう」とはならないはず。事前の宣伝、他のイベントとの相乗り等、外に訴えかけることは今年も課題となった。