ハムの終活、断捨離 | はじめてのアマチュア無線

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アマチュア無線を始めたばかりの方、あるいはン十年ぶりに再開局された方、アマチュア無線のイロハを解説するブログです。

本来初心者向けのブログなのですが、今回は、これまで無線を楽しまれている方向けです。

 

アマチュア無線顔高齢化もあり、現在のJARL会員の構成は50歳台以上が多く、中でも60歳台、70歳台が非常に多くなっていますし、80歳以上も50歳台前半と同じくらいいます。

アマチュア無線家は男性が多いので、男性の平均寿命が81歳くらいであることを考えると、70歳台になったら、そろそろ無線関連の断捨離や、終活を考えたほうがいいですね。

などというと、「まだまだ元気なのに何を言っているんだ」と怒られるかもしれませんが、人生何があるかわかりません。健康診断に行ったら、「すぐに入院してください」というようなこともあります。また、元気なうちでないと、断捨離等はできませんので、必要なものは残して、いらないものは処分するということを始めたほうがいいでしょう。

 

では、何から取り掛かるか、順番に見ていきましょう。

 

1.アンテナ、タワー関係

 大きなクランクアップタワーや、自立式の20m以上のタワーなどは、きちんとメンテナンスしないと倒壊等の危険があります。

メンテナンスをしていても、建設から30年程度で、タワー自体の寿命を迎えます。きちんとメンテナンスしていないと、台風等での倒壊の可能性もあり、近隣の方に迷惑をおかけすることになります。(迷惑だけでなく、人身事故になる可能性もありますので)

まずは、これらの撤去を考えましょう。その際、タワーの上にあげているアンテナが多数あるのであれば、「本当に必要なバンドはどこなのか」をもう一度考えましょう。

 撤去は業者に依頼すればやってくれますが、工事の日程の調整がつかずに待ちになることもあります。できれば台風シーズンの前に撤去が完了するほうがいいでしょう。

 タワーを撤去してしまった後は、出たいバンドのみ、ルーフタワー等を立てて楽しみましょう。

 

最初からルーフタワーの方も、年数を経ていると倒壊の危険性があります。また、何回か建て替えたルーフタワーを屋根の上に放置しているなんて方もいらっしゃいます。こういったものをきちんと整理しておく、必要なバンドのアンテナを残して撤去するといったことを行っておきましょう。

 

タワー、アンテナ等は、屋外にあるだけに、他者の迷惑をかけることを常に考えておきましょう。人生最後の日まで無線をやるのであれば、家族に撤去の方法や、業者の連絡先くらいは残すようにしましょう。

 

2.無線機関係

 無線機本体、周辺機器からジャンクに至るまで、部屋の中には様々なものがあると思います。こちらも整理しましょう。

 まず無線機本体ですが、開局以来一度も処分をしたことが無く、使用した歴代の無線機をすべて持っている方や、修理好きで、同一の機種を部品取り用とかで複数台持っている方、599ラインのように、「見ているだけ」で癒されるということで、これらを複数セットお持ちの方など、さまざまです。数えてみると、数十台とか、場合によっては100台を超える無線機を大事に持っている方もあるかと思います。

 一般的な断捨離と一緒ですが、使わないものは処分することです。ただ、無線機などは思い入れがありますよね。これを買って最初に交信したのは○○のペディションの局だったとか。そうでしたら、今使っている無線機は残すとして、「思い出箱」として、3台とか5台とか決めて残しましょう。

 それが決められないという方は、「新スプリアスに対応していないものは処分」としましょう。当初、旧スプリアス機器は2022/11/30で使用期限を迎えるはずだったのですが、新型コロナウィルス等の絡みもあり、「当分の間」延期されています。でも、いずれ、使えなくなる日が来ますので、断捨離の順番としてはこれがいいでしょう。

 私も中古品を取り扱っている関係上、色々と経験しておりますが、古い機械で、長年電源を入れていないもので、きちんと動作するものは1,2割です。電波が出ないは普通にありますし、電源を入れた瞬間にコンデンサが爆発するなどということもあります。機器類は、使ってあげないと劣化が進むものです。

 ジャンク関係、こちらもお持ちの方も多いと思います。特に、機器から外した部品のようなものは処分しましょう。パーツ屋さんから買ってきて、使っていないものを残すくらいにしましょう。

 

3.QSLカード

 こちらは大量にお持ちの方も多いのではと思います。きちんと整理されている方は、コールサイン順に几帳面に整理されていることと思います。終活という意味では、こちらも整理したほうがいいのですが、そもそも「紙」ですので、家族の方も、処分に困るものではありません。どうしても、代々残したい、あるいはどこかの展示室のようなところに寄贈したいというような貴重なカードがありましたら、それだけよけておきましょう。

 

4.雑誌類

 CQ誌やJARL NEWSなどの雑誌類や関連書籍については、希少なものはほとんどありません。どこかに寄贈するか、処分を考えたほうがいいでしょう。

 

いかがでしょうか。これを四dなだけでため息をつかれた方、今すぐ始めたほうがいいですね。

 

ちなみに筆者は、無線機は、固定器1台、モービル機2台、ハンディ機3台、アンテナは固定用モービル用合わせて6本という設備で、家族が免許を取ったころに少し増えてだけで、全体的には20年以上増えていません。