傾聴の日々 | ピアノの練習日記

ピアノの練習日記

ピアノの練習記録と、日々のいろいろを書いています。


息子のおかげでたくさんのママ友ができました。久しぶりのお友達にお会いしたり、ものすご〜く久しぶりのお友達にご連絡を頂いたり、再来月会う予定もあるけど来月にも会う予定をたてたり、充実しています。歳上のお友達が多いので、子供の結婚やお孫さんのお話が増えました。

大学4年生になった息子は、まだ私と話をしてくれます。
そんな年で親と話すだなんて、私には考えられなかったけれど、話しかけられたら聞きます。すごい時間とられますが、なるべく聞くだけ。あと1年だからなるべく聞きます。幼児ですらテキトーに聴くと相手に伝わりますし(ママ、ちゃんとこしをすえてきいてと言われた愚母です)、私に話したいなら話を聞きます。まだ子育て終わらない雰囲気………。

でも、今困っているみたいなので、あるアドバイスをしてみたら「すごい!そんなこと、友達の誰からも言われたことなかった!さすが年の功!」と大興奮。そりゃそうでしょ。もう長いこと生きてますから。

ピアノのレッスンもカウンセラーの時があります。

私自身は音大卒業後、ピアノをやっていくつもりは全くなかったので、専攻科に行き、つきあっていた夫様が院を卒業するのを待ちつつ、保育士資格の勉強をしながらベビーシッター会社でバイトしていました。カウンセリングや傾聴の技術の回などは、社長にお願いして何回も受講させて頂き、本当によかったです。レポートは本に掲載されました。


現在。
生徒さんが保護者様といらっしゃらない時は「お母さんうるさい」「勉強やだ」「疲れた」の受け止め役です。
私のお母さんも「早くしなさい」とか、1日中言ってました。私は全く早くしようと思っていなかったので、息子には、必要な時にきちんとやる意識を育てたり、やる気になる声かけを考えたり、今何を考えて肝心なことを後回しにしたいのかを、ひたすら観察しました。

マシュマロテストの応用とでも言いましょうか………。必要な時に必要なだけの我慢ができるように。自由な時間は自ら生き生きと遊べるように。『子供との練習のやりとり』をやりとりできるママ友がいてくれてよかったです。皆、わが家よりも短時間(といっても数時間)でも効率的で完成度も高くて羨ましかったです。4歳とかでも華麗なエピソードがてんこ盛りでした。その母親の手腕、お子様の気質(集中力とか表現力とか瞬発力とか)既に見えていましたが、それ故、私達にいろいろ教えてくれました。皆、質&量をこなすのはあたりまえすぎてわざわざ言わないだけで、相当の努力をされているのがわかりました。勉強なら座ってできるから後回しです。ヴァイオリンの練習は何時間でも立ちっぱなしですから、息子も今、ヴァイオリンのおかげで立ち仕事のバイトも8時間位は余裕だそうです。私は3分も立っていたくないのに。


今、息子が大きくなり、当時を振り返って話してくれるのは、挫けそうになったら真剣に僕を奮い立たせてくれたこと、ドリルの採点を常に楽しそうにしてくれたこと、それは全部僕のためだとわかったこと、勉強を教えるでなく調べ方を教えてくれたこと、1人練習や1人勉強でズルした時に、決して責めずに怒られもしなかったことで非常に良心が傷み、親のためにでなく、自分のためにやらなきゃと思ったことなど明かしてくれました。
ちょっとげんなりしていた時もありましたが、
「あなたが解いた問題を採点して、できなかった問題を集めたり、類似問題と解答を作るのと、問題を解いて直すだけなの、どっちがいい?あ、ママと交換しよか?」と聞いたら「絶対にイヤだ!」と言ってました。


ピアノの先生として、生徒さんが言いたいことをひととおり聞いて2周目が始まったあたりで、「私も昔は小学生でね、お母さんがうるさくてね、すごく厳しくてね」みたいな話をこれまでにも何人かに話しました。
もう少し聞いてくれそうな子には、「勉強してよかったし、今でも勉強してる。好きなことを仕事にしてるから楽しいよ。そこまでには、やっぱり勉強が必要。私も、まだやってるからね。You Tubeもそうだよ」と。
動画コンクールに出場した子はすぐにわかってくれます。動画一本撮るの、どれだけ大変だったか。どれだけ貴重な経験だったか。
↓私の動画コンクール提出動画。

重症の子には、
「テストが学年で1番だったのに、あたりまえって言われて、勉強するの嫌になったし、生きてく気力をなくした」
と打ち明けました。
こんなに長いこと生きているのは予定外です。

先日は、
「そんなに厳しくされたのに、こんなに優しい大人になれるなんて!」
とこちらがひるむほど同情されました。
未だに実家は苦手で、月に1往復のメールで短い近況報告のみです。
子供にこの手のストレスを与えず、感じさせず、楽しかった子供時代を心の糧として生きていってほしいから。

私も子育てと音楽を共にした友人と、幸せな思い出を振り返りました。
また会えますように。