桜の樹の下には屍体が埋まっている!

これは信じていいことなんだよ。

何故って、桜の花があんなにも見事に咲くなんて信じられないことじゃないか。

    ―梶井基次郎「桜の樹の下には」より引用


昔、「桜の木の下には屍体が埋まっている」という言葉を何かの本で読んだ(たぶん東京BABYLON)

おそらく小学生ぐらいの時に

その時は理解できなかったが、数年後夜桜を見に行き

暗闇で仄暗く光を集め青白く光っている桜を見て、この桜だったら死体が埋まっていそうだ、と感じた

あまりに美しすぎるものは、何故か空恐ろしく感じられるもの

その言葉でのみでしか知らなかったのだがが、とても短い作品らしく本日「桜の樹の下には」を読んでた

ジャンル別けするとなんだろうう、ホラーか、概念的に?

後世の人々が影響を受けたり、引用した作品を発表するのかはよくわかった

短いながらも強烈な印象と衝撃を与えらる

―馬のような屍体、犬猫のような屍体、そして人間のような屍体、屍体はみな腐爛して蛆が湧き、堪らなく臭い。それでいて水晶のような液をたらたらとたらしている。桜の根は貪婪な蛸のように、それを抱きかかえ、いそぎんちゃくの食糸のような毛根を聚めて、その液体を吸っている。―

屍体を根で包み、美しく咲く桜

あの桃色は、屍体から吸い上げた血の色だとしたら

想像するだけでゾッとしないだろうか?

でも、その反面納得でないだろうか

あの美しさは何か犠牲の上でなりたっているのだと

そうでなくてはあれだけの美しさ、無理なのではないだろうか?


著作権切れの作品なのでインターネット上で簡単に読めるうえとても短い作品なので興味を持ったら是非、一読を