ニュースチャンネルFrance 24を見ていたら

Parasite Actor Lee Sun Kyun found  dead in Seoul

と、画面の下の速報で出て来ました。

即France 24アプリで検索すると下の動画が…

薬物使用の疑いで警察から捜査されていたそうで…

韓国で警察捜査を受けた段階で自ら命を絶つ著名人が少なくないのは

韓国社会の発展に貢献して来た「ご近所さん社会的文化」の根底にある

強い「同調圧力(世間体、周囲からの出た杭を打つ圧力)」により

西側諸国では大目に見られる様な有名人の行為も厳しい批判に晒されるからだと

このニュースだけでなく他の英国の民放ニュースでも言っていました。

亡くなった背景について憶測で語る事は避けますが

警察捜査や悪評報道を受けた著名人に対する世間の目の厳しさは

日本社会にも共通する様に思います。

 

イ・ソンギュン(이선균 李善均)さんは、世界的には

やはり「パラサイト半地下の家族(기생충 Parasite) 」で有名なのでしょう。

日本でも大評判だった韓ドラ「Vincenzo(빈센조ヴィンチェンツォ)」にも

「パラサイト」で運転手として働く主人公のソン・ガンホに

雇い主であるお金持ちCEOイ・ソンギュンが車について聞くシーンの

パロディが出て来ます。

イソンギュンの独特な低く厚い美声と

ソンガンホの町のおじさんっぽい気安い口調がそっくりで爆笑したのも

今や懐かしくさえ感じます。

 

けれども、私が初めて役者イソンギュンを認識したのは

「コーヒープリンス1号店(커피프린스 1호점 Coffee Prince)」の

コン・ユ( 공유 孔劉)の従兄役…

 

 

そして何より

2年前に公開された映画

「キングメーカー大統領を作った男 킹메이커 Kingmaker )でした。

日本でも非常に有名な元韓国大統領の政治家

金大中(김대중 Kim Dae-jung)がモデルのキム・ウンボム(김운범金澐範)を

ソル・ギョング(설경구 薛景求)が演じ

その「軍師」であった厳昌録( オムチャンノクUhm Chang-rok)を

モデルとするソ・チャンデ(서창대徐昌大)をイ・ソンギュンが演じました。

ダブル主演でしたが、私にはイソンギュン主演に感じられました。

まだご覧になっていらっしゃらないかたのため

映画の内容については触れませんが

ただ一

最後のほうのシーンが突き刺さって今でも鮮明に

心に刻まれています。

それは、ある質問をして

その答えを聞いた時のソ・チャンデ(イ・ソンギュン)の笑顔…

眩い光が粒子になって輝きながら空気に溶けていく

そんな笑顔だったのです。

映画全てを語る笑顔でした…。

そして、その笑顔こそ私が抱くイソンギュンさんの印象なのです。

 

 

ご冥福をお祈り申し上げます。

天国で安らかであります様に。

 

 

「キングメーカー」のダブル主演インタビュー

 

宇多丸さんと山本匠晃アナウンサーが語る映画評

 

上の番組でも紹介されていた一松書院さんのブログ

「キングメーカー 厳昌録 - 東亜日報『南山の部長たち」より

非常に貴重な詳細な記録で

情報発信としてのブログは、こうあるべきと

拙ブログを振り返り反省いたしております。

 

 

週末は

これまで観ようと思いつつ観ていなかった

イソンギュンさん主演の映画

「最後まで行く( 끝까지 간다 A Hard Day )」を観ようと思います。

もちろん、また「キングメーカー」も…

そして「コーヒープリンス1号店」も…

 

最後に

あくまでも個人的メモですが

よく聴いているポッドキャスト・チャンネルのYouTube

実は、上で触れた笑顔のシーンにも言及されています。

(YouTubeコメント欄にポッドキャストのリンクがあります)

 

【追記】

 こちらは、最新の放送

「私のおじさん」のイ・ソンギュンは如何にして韓国の警察からの圧で一歩ずつ自死への道を追いやられたか