※ 2021年にブログを引っ越し・リニューアルしました。今後はコチラのサイトを更新していきます。

 

 

んにちは、ハルです。

 

ここは、

長編ストーリーが書けなかった私が、

18万字の原稿を完成させた経験から、

 

「長編が書けない」

という悩みを解決していくブログです。

 

私もともと、

長編小説が書けない人種でした。

 

アイデア、キャラクターも、

周囲からの評判は良く、短編を書かせれば、

コミュニティ内で、

私の作品に勝るものはありませんでした。

 

しかし、長編小説が致命的なまでに

書けませんでした。

 

最悪だったのが、そんな問題を抱えながら、

私はずっと、小説家になりたいと

思っていたのです。

 

いつかは書けるようになる、と願いながら、

本当は一生このままなのかもしれない。

 

そんなことを思いながら、日々を過ごし、

気づけば、小説を書き始めて、

10年が経っていました。

 

 

それでも、私の長編小説は、

完成しませんでした。

 

自分は作家になれる。

だって、こんなに良いアイデアと、

素敵なキャラクターがあるのだから……。

 

親に何を言われても、友達に何を言われても、

その一心で10年生きました。

 

就職して、上司ができて、

どれだけ嫌な目に遭っても、

 

「この小説が完成したら、

きっと自分は幸せになれるから」

 

と、すがっていました。

 

私は結婚願望もなく、

お金持ちになりたいとも思いません。

 

自分のしたいことで生活費を稼いで、

毎日寝る前に「明日が楽しみだ」と

思いたいだけでした。

 

今書いている小説が完成すれば、

きっとそれが叶う。

その一心でした。

 

ですが、やっとの思いで家に帰り、

デスクに向かうと、書けませんでした。

アイデアもある、キャラクターもある。

なのに、書けませんでした。

 

書きたい書きたいと願いながら、

デスクに向かった途端、

何を書けばいいかわからなくなるのです。

 

私はもともと、

創作に手法を持ち込むことを

好みませんでした。

 

プロットなんて書いて何になる。

 

テンプレートをなぞっただけの小説が

できるだけじゃないか。

 

プロットを書いているアイツの小説を

見てみろよ、

あんなにつまらないじゃないか。

 

こんな風に嫌悪していました。

 

 

ですが、限界でした。

 

あと40年、職場で嫌な思いをして、

なりたいものになれない自分を憎み続けて、

「小説、投稿できた?」と友達に言われて

「構想はできてるんだけどね」と返す。

 

これを続けたところで、

私はまだ、何も成し遂げていないんです。

もう、耐えられませんでした。

 

ネットで調べて、プロットを書いて

起承転結を試して三幕構成を試して……。

 

それでも、駄目でした。

プロットを書いたメモ用紙は、

私を会社から、

一歩も遠ざけてはくれませんでした。

 

実は元々、私は大学で、

創作について学んでいました。

プロ作家の先生に、

指導をいただいたこともあります。

 

しかし、

私には、「起承転結」がわかりませんでした。

 

説明されれたときはわかるのに、

いざ自分の作品に当てはめようとすると

わからなくなるのです。

 

社会人になってから先生のもとを訪ねて

話を聞いても、

私の「物語の構造がわからない」という

悩みは変わりませんでした。

 

そして原稿が進まないまま、

「寝ないと……。明日も会社だ……」

とベッドにつきました。

 

転機は、再び自分の現状に耐えかねた時

でした。

 

仕事の合間、

書評をしているサイトを見ていると、

三幕構成についての本が

紹介されていました。

 

 

「こんなに切羽詰まっているのに、

今更ハリウッド脚本の手法なんて」

 

「三幕構成なんて、もう知ってるよ、

ネットで調べたし」

 

と思いながらも、私は

ブレイクスルーを求めていました。

 

しかし、私は自分の小説に

手法を持ち込むことに、不信感、不快感を拭えず

試せずにいました。

そんな時でした。

 

「ゲームのシナリオ、書いてみたら?」

 

友人に、そう言われました。

パターンに則って書かれているし、

手法を試してみるには、案外適しているんじゃ

ないか、と。

 

失敗に臆病にだった私は、

「ジャンル違いのゲームなら、

失敗しても深く傷つかないで済む」

と自分を無理やり説得して、取り掛かりました。

 

躓いては読み直し、躓いては読み直し……。

 

三か月後、

私は18万字のシナリオの最後に

//ゲーム終了」と入力し、

上書き保存しました。

 

原稿は、完成したのです。

 

有頂天になった私は、

練習のために書いただけのシナリオを

ゲーム会社に送り付けました。

 

 

そしていつの間にか、

シナリオライターとしてのキャリアを

歩んでいます。

 

長編作品を完成させたことによって、

私の職業が変わりました。

また、それだけではなく、

内面が大きく変化していることに気づきました。

 

創作への恐怖心や不安は、嘘のように消えました。

たった一度の成功体験で、書く時のどんな不安も

「長編が書けたんだから、きっとこれもできる」

と、気にならなくなりました。

 

机に向かった時間だけ

原稿が進まない自分を見る。

そんなことは、もうなくなりました。

 

「ここまでやろう」と決めたところまで

原稿が進む。

初めての感覚だったかもしれません。

でも、気分がよかったです。

 

友達に「やったじゃん!」と祝ってもらえました。

両親にも「おめでとう」と祝ってもらえました。

 

長編が書けないという壁にぶつかってから

10年間、自分を追い立ててきた焦燥感から、

解放されました。

 

他人の創作に寛容になり、敵視することも、

イライラすることもなくなりました。

書くことが好きになり、

読むことも、好きになりました。

 

未完のまま投げだしていた小説の続きを

書いているとき、私はふと思いました。

三幕構成そのものは知っていたのに、

どうして、今までは書けなかったんだろう。

 

少々詳しく書いてあるだけだったのに、

何がそんなに違ったんだろう。

 

そして気づきました。

 

自分は、

情報のエアポケットに嵌っていたんだ、と。

 

 

このブログを書こうと思ったのは、

私が嵌っていた

 

「アマチュア作家が抜け出せない

情報のエアポケット」

 

から、一人でも多くの方を、

引っ張り出したいと思ったからです。

 

書き手の友達に私の読んだ本を勧め、

読んでもらいました。

しかしそれでも、

彼は「書けない」ままでした。

 

私はたまたま気づいただけで、

この本だけでは抜け出せない人もいるのだ、

と思い、自分の知っていることを

話すことにしました。

 

彼の症状が自分と同じものだと

知っていたので、

 

僕らの症状は、こういう状態なんだよ。

これを何とかするには……

 

とアドバイスしました。

 

 

そして、彼が書けないでいる物語の

 

「ここに気を付けないと筆が止まるから、

やばいよ」

 

というポイントを話し、その場で一緒に、

プロットを書き始めました。

 

彼は私と別れる時に言いました。

「これ、貰っていっていい?」

それは、私が彼に説明するときに書いた

、乱雑なメモ書きでした。

 

「いいよ」

プロットと一緒に、私の走り書きを

いそいそとまとめる彼を見て、

なんだか、うれしくなってしまいました。

 

だから私は、

私の気づきを公開することにしました。

 

私や彼と同じように、

 

「アイデアはあるけど書けない」

「キャラクターは良いのに書けない」

「物語の構造というものが

理解できないから書けない」

 

という悩みを持っている人の作品を、

完成させてあげたいんです。

 

自己嫌悪のしながら会社に行くなんて、

もう嫌でしょう。

今日まで散々、

繰り返してきたじゃないですか。

 

三幕構成の情報そのものは、

どこででも手に入ります。

ウィキペディアにだって載っています。

 

大切なのは

「あなたにどう当てはめるか」

です。

 

それを知っているのは、

あなたと同じ悩みを抱えていた私だけです。

 

誤解しないでいただきたいのは、

手法とはあなたの創造性を

拘束するものではない、ということです。

手法はあくまで補助器具でしかありません。

 

耳にやさしくない言い方をするのならば、

三幕構成は、面白くないアイデアや

キャラクターを面白い物語にできるような、

魔法の手法ではありません。

 

そういう方に処方できる特効薬を、

私は持っていません。

 

私がお伝えしたいのは、

 

「素敵なキャラクターもアイデアもあるのに

長編が書けない」

 

という症状に対する特効薬の、

あなたに合った飲み方です。

 

 

ただ飲むだけでは、友人の彼や私のように、

うまく吸収できないかもしれません。

 

質の悪いことに、一度そうなると以後、

自分には合わなかったんだよね」と、

その手法を拒絶してしまうようになります。

 

私のように過去、三幕構成を試した人にこそ、このブログの続きを読んでほしいです。

あなたが手にした処方箋は、正しかったんです。

ただ、薬の飲み方が間違っていただけなんです。

 

最後まで読んでいただいて、

ありがとうございました。

 

 

追記

重要なおしらせ

https://ameblo.jp/halwrite9000/entry-12487061637.html