川島が、本が好きなのに市の図書館に行ったことがないというので、今日は図書館に行こうという話になった。三者面談で今日は短縮授業だし、教師が誰も着いていられないので部活も自主練で終わり、川島も図書館の当番でもない。
市内には市の図書館とその分館、それに私設図書館が俺が知っているだけでだが二つある。俺が子供のころ行ってた寺についている図書館は中学とは逆方向で別の中学の学区にある。市の図書館もそうだ。大体の並びで言うと、川島の家、京町中、俺の家、市営図書館って感じだ。駅は川島の家と学校の間を90度折れる感じで進んだところにあるから川島の行動半径と図書館はまったく離れている。
特別な本があるわけじゃないけれど、やっぱり大人の本なんかは学校よりはたくさんある。話をしていると川島はずいぶん大人っぽい本を読んでいるようだから、きっと学校の図書館だけじゃ物足りないだろう。
途中で俺の家に寄っていってもいいかなと思ったがまっすぐルート上にあるわけじゃないからやめておく。どの道を通るかも決めた。川沿いの道とかきれいでいいだろう。最近遊歩道が整備されたから歩きやすいし。
もう5月でずいぶん暑いが中間服だからまあちょっと距離歩いてもいいだろう。川島はいつも俺に比べれば荷物少ないから大丈夫だろう。いや、俺が家に荷物置いてきてチャリで荷物運んでやるべきか?あがれって言わなければ不自然じゃないんじゃないか。
もう昨日誘ったときから考えつくしたと思ったのにまた迷いだしたぞ。