カフカとの出会い・心の根っこに肥料を | halutymstfunfunのブログ

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絶望名人カフカの人生論 カフカ 頭木弘樹 編訳 新潮社

 

フランツカフカという(1883~1924)という存在を知っているだろうか

 

 初めて読んだ時、私が専門学生で、「毎日毎日僕らは鉄板の、上で焼かれてるたい焼きの気持ち」で、授業と模試を繰り返していたころ

まだ自分の中では、まともな感覚で社会に溶け込もうとしていたころ

初めて表紙がボコボコになるまで読んだ本である

 

 その時は、ポジティブ思考がネガティブ思考に戻ってしまった時で、コロナ禍でインフォデミックが発生して、自分以外のストレスや他人からの視線を異常に感じていた時期だった

 

 もはや習慣になった本屋通いは、学校の近くにある本屋さんに、ストレス発散半分・現実逃避半分の気持ちで通い始めた時に出来た癖であるが、その時に見つけた本であり、

ネガティブな本を書く人といったらカフカだという短絡的な考えで、本の題名である”人生論”

に惹かれて買った本でもある

 

久しぶりに活字を読むので、小説ではないものをほぼ無意識に手に取った

 

 中身は、様々なカフカの作品から文を引っ張ってきて、編訳者である頭木弘樹さんが解説を入れるという形式で、ページが進んでいく

休み時間や一人でお昼をとっているとき、課題が終わった夜中、とにかく時間の隙間を縫って読み進めた

 

 少し共感できて近づいたと思った時、そんなことは全く違い逆におかしくなって、悩みが軽くなったり、どうでも良くなった

マイナスな気分をニュートラルにしてくれる不思議な本である 思い出しては、また開くだろう