入院中のせん妄が激しくて、
このまま認知症が進むのかもと、
思っていたにもかかわらず、記憶力バッチリで戻ってきた母。
確信犯かと思えるほど
入院中に自分が言った不思議なことの数々を覚えています。
でも、よくよく聞いてみると
その記憶は穴だらけで
結構都合の悪いことは忘却の彼方～
記憶力に反して
判断力や理解力は明らかに
落ちてきています。
ここ最近は
朝や昼寝の後などに、
夢と現実が混同して
わけのわからないことを
言うことが増えてきました。
昨日の朝は、末の孫の卒園式に行ってくれと頼まれて
パニクった夢を見たそうです。
「歩けないから送って欲しい」と
私に言ったのに
「用事があって行かれへんから
代わりに行ってくれと
頼んでるんやから無理」
と、言ったそうです。
そんなこと言ってみたい！
で、スーツを出そうとして
尻もちついたとか…
でも、その夢のことはしっかり覚えてる(^_^;)
お腹ばかりがせり出して
夏服が入らないと
先日からデパートめぐりに付き合い
何着かお買い上げ～のセーター。
今日の歯科大行きに買ったばかりのサマーセーターを下ろしたのだけど、
どこでいつ買ったかが、わからない…
ほん先週のことなのに⁇
やっぱりきてる？
受診したほうがいい？
そりゃ、私が頑張って頑張って連れ出す日以外は、
昼ともなく夜ともなく
ウトウト寝たり起きたり…
誰が見ても、歩けなくなり、
頭もぼけてくるわ～って生活です。
何を言っても、アドバイスしても
死にそうな声で
「しんどいねん…」
「もう、こうやって弱って死んでいくんやなぁ」
ホンマに、上手に死にそうな顔して寝ています。
わかっているのに
この姿に騙されて
私は私の時間を確保することに
罪悪感を持ってしまい、自分の行動を自ら制限してきたんだわ～
長時間、ひとりにしてはいけない
私が連れて出て行かなければいけない
何年も前からね。
でも、弱ってる姿見せられると、
今度は本当に放っておける状態じゃないのかもって
ちゃんと思うようにしてあげなきゃ後悔するかもって
何度もなんども騙されてきましたよ。
でも、まだ、死んでないじゃないの。
もう10年以上も前から死ぬ死ぬ詐欺です。
どうやら引っかかるのは私だけで
周りはしらーと、見てます。
あの頃だったら、まだ少し留守番をさせておいても
何か始められたかもしれないのにね。
惜しい時間だったわ、ホント。
自分自身の後悔ばかりですね。
だから、もう、騙されない騙されない。
これは母の手なんだと、
心に留めつつ、
もしそうであっても(しんどいのが)
本当であっても、もういいやと
もう、充分だと
自分に言い聞かせています。
(母を連れて歯科大受診中）