目が点 | 自分らしくしなやかに

自分らしくしなやかに

自分の人生をいきたいと願いつつ還暦になってしまいました
母の縛りはますます強固に、介護という名で重くのしかかっています

昨日の夕方、
珍しく息子が早く帰宅し
丁度母の夕食の時間に間に合った

「先におばあちゃんと食べる?」
と訊くと
「お腹空いてるから食べるわ~」と言うので
平日は私と二人の食卓(私は食べないけどね)が
三人で囲むことにになった

ちょうど息子が連休に友達と旅行に行く話が出たので

わざと話題にしたんだけど

「(私の知人の)Mさんの義父が
8月の最初にうちの母と同じく仙骨圧迫骨折で入院したんやけど

お盆前の退院を無事に回避して
Mさん夫婦は盆休みに無事旅行に行けて、

その後、リハビリ病院に転院したけど
「シルバーウィークに旅行に行くから
それまでは退院しないで~」って言ってるねんて~」


という話を、息子に向かって話しをした
(Mさんの息子さんとうちの息子が同僚なので)


案の定

「あんたもどっかいくの?」

と訊いてきた

お盆と一緒のやりとりやね

(自分が死ぬまでどこへも行くなって言ったやろ!)

という言葉は呑み込んで

「どっこもいかへん。
お父さん(主人)だけ友達と旅行に行くけど・・・」

「あんたも行ったらええやん、

私のことはほっといてくれたらええわ」



(ほっといて行ける訳ないやん。
何にもしないで上げ膳据え膳で暮らしてるのに。

旅行どころか、したいことは自分が死んでからに
しろってなんべんも言うたやん)


といいたいけど

「急にそんなこと言っても取られへん」

などとやりとりが続いたあげく

母が言った

「行ってへん、行ってへんって言うけど

なんぼでも人ほったらかして行ってるやん。

入院中やって横浜行ったやん」

 

え??

私は目が点になった

せん妄もあったのに
こっちも忘れているようなことをよく覚えていたもんだ


実は4月に
娘が学会発表に1人で行くから付き合ってって言われていた

娘の学会に出席している間に
私は次男の下宿の水回りの掃除をし

翌日一緒に観光をして帰るという予定を考え
色々作戦を練っていた

(もちろん母にはまだ言わずに、
お留守番の人とかの段取りする予定だった)

その日がちょうど入院中と言うことになったので
いったんは諦めたのだが
経過もよく
入院中の方がかえって安心かもと思い
先生に相談してみると

「全然、心配ないですよ~」

とのこと

そこで観光は諦めて

朝、病院に顔を出してから行き
翌日、また帰りに病院に顔を出すという

ほぼほぼ 日帰りに近い形で
1泊掃除に行った日のことを
言ってるのだ

入学当初、
「下宿が見たい、東京に行きたい」と言う母を
連れて行ったきりの下宿

本当なら水回りだけで無く、部屋の掃除もし
晩ご飯も食べさせてから帰りたかったのに

病院の面会時間を気にして
慌てて新幹線に乗った

あの日のことを

あんたは私を放っといて

なんぼでも行ってる」


思うんだね

なんかやっぱり
思っているレベルが違うのね

せめて

「私が手術や入院して世話かけてるから

GWもお盆も秋の連休も、

どこへも行けないで悪いねぇ~」


とくらい言えない?

ていうか、ほんとうにそんなこと
これっぽっちも思ってないね

母が認知症なら分かる

私のことに思いがいたらないことも
理解できる

でも実際は
記憶力は私以上で
私以上に気が回る母なのに

やっぱり私と私の家族に関しては
自分のものと思っているのか

自分の側に居て世話をすることだけが
私のするべき事と思っている

対決するか諦めるか・・・

何年何年もそうやってきて
ちっとも前に進まないから
進めなきゃ

今からでも遅くない