夏休み | 自分らしくしなやかに

自分らしくしなやかに

自分の人生をいきたいと願いつつ還暦になってしまいました
母の縛りはますます強固に、介護という名で重くのしかかっています

病院から退院して
間もなくの時に
母は
「今年の夏はさすがにあんたもどこにも行かれへんな」
と言い放った

それは、自分の世話でいけないのが申し訳ないね
というニュアンスではなく

「こんな私を放っていける訳無いよね」
というか、
もっと底意地の悪い気配が
漂うニュアンスで言われた

今よりもっと手のかかる時期だったから
言われなくても放って行く訳無いし

そもそもそんな計画は
自分(母)が死ぬまでしてはいけないって
自分で宣言してたやん

そう、なんどもなんどもね

で、何を言うかと思ったら

「夏休みいつからいつまでなん?」
と、訊いてきた

「13日から5日間」
と答えたら

「どっか行くのん?
予約してるのん?」
と、いけシャーシャーと訊いてきた

「は?」

母はよく、こんな言い方をする

行くなという命令と
行くの~?
という質問

私には

「行くんかぁ~
行くわけないやんな~
そりゃ行けるはずないよね~
私を置いてなんかね~」

と聞こえる

ダブルバインドと
いう
人を縛り付ける手法?


そのバカバカしい問いかけに

私は

「そんなんいけるわけないやん
この夏どころか、
去年の夏もお正月も連休も
ずっとどっこも行ってない

あなたがもうちょっとの辛抱や
自分が死ぬまでどっこも行ったら
あかんって言うたやん?!
(正しくは死んだらなんぼでもいけるっていったかな)」

と言う言葉を呑み込んで

「別に何も予定は無い、
あるわけないやん」
とだけ答えた

思ってないで
口に出して言えば良かったかな

思いきって

どうなったかな?

でも、なんか上手い具合に
言葉をすり替えられて
そんなん言ってへんとか言われて

丸め込まれて
罪悪感だけが残るんだろうな

何度もトライして
失敗してきた気がする

母に向かうときは
ちゃんと文章を紙に書いて
理路整然と話をしないと
まだ負けてしまう
そんな気がする自分が情けない・・・