成田山 新勝寺 前編
成田山 新勝寺 千葉県成田市成田1-1
成田山新勝寺は、千葉県成田市成田にある真言宗智山派の仏教寺院であり、同派の大本山の一つである。山号は成田山。本尊は不動明王で、当寺は不動明王信仰の一大中心地である。そのため、成田不動、お不動さまなどといった通称でも広く親しまれてきた。開山は平安時代中期の天慶3年(940年)と伝えられる。寺紋は葉牡丹。
参詣者数において関東地方屈指の寺である。初詣の参拝客数は、2006年に約275万人、2007年に約290万人を数えており、社寺としては明治神宮に次ぐ全国第2位(千葉県内第1位)、寺院に限れば全国第1位の参拝客数である。今も昔も加持祈祷のために訪れる人が多いことでも知られる。成田国際空港に近いことから、外国人観光客にも人気がある。
御朱印
成田山新勝寺の御朱印は全部で6種類あります
境内案内
総門
開基1070年の記念事業により、平成19年(2008年)建立。荘厳な雰囲気の総門は、高さ15mの総欅造り。蟇股という欄間にあたる部分には十二支の木彫刻が施されています。また、楼上には八体の生まれ歳守り本尊が奉安されています。
総門 扁額
寺号標
狛犬
文化11年(1814年)建立
手水舎
こわれ不動堂
明治32年(1899年)に建立され、本尊は倶梨伽羅不動明王が祀られています。何度修理しても、こわれてしまうことから「こわれ不動堂」と呼ばれています。
仁王門
天保2年(1831年)再建の国指定重要文化財。門の左右に密迹金剛、那羅延金剛の二尊を奉安。また、裏仏として、広目天、多聞天の二天が奉安されています。中央の「魚がし」の文字が大きく目立つ大提灯は、魚河岸講の奉納によるものです。
仁王門 大提灯
香閣
大本堂
昭和43年(1968年)建立。大本堂は当山で最も重要な御護摩祈祷を行う中心道場です。堂内の御本尊不動明王は、向かって右に矜羯羅童子、左に制咤迦童子を従えています。また、四大明王や平成大曼荼羅などが奉安されています。
御朱印
大本堂で頂ける御朱印
三重塔・一切経堂・鐘楼
三重塔
正徳2年(1712年)に建立された重要文化財です。総高は25mで、塔内には大日如来を中心に五智如来が奉安され、周囲には「十六羅漢」の彫刻がめぐらされています。雲水紋の彫刻がほどこされた各層の垂木は一枚板で作られた珍しいもので、一枚垂木と呼ばれています。
一切経堂
享保7年(1722年)に建立され、天保2年(1831年)、昭和37年(1962年)、昭和41年(1966年)、昭和61年(1986年)、平成10年(1998年)、平成21年(2009年)と多くの修復を繰り返してきました。堂内の輪蔵には、一切経(約2,000冊)が納められています。入口の額は、かの松平定信公の筆によるものです。
鐘楼
元禄14年(1701年)に建立されたといわれており、成田市指定文化財に登録されています。鐘本体であります梵鐘は、寛永13年(1636年)に鋳造され、その後、戦時中の供出により消失したといわれています。現在の梵鐘は昭和43年(1968年)の大本堂建立を記念して人間国宝に認定された香取正彦氏により鋳造されました。
釈迦堂
安政5年(1858年)に建立された重要文化財です。かつての本堂であり、大本堂の建立にあたって昭和39年(1964年)に現在の場所に移されました。仏教を開いた釈迦如来や、普賢、文殊、弥勒、千手観音の四菩薩が奉安されています。周囲には、五百羅漢や二十四孝の彫刻がほどこされ、江戸時代後期の特色をよく残している総欅づくりの御堂です。厄除お祓いの祈祷所です。
御朱印
釈迦堂で頂ける御朱印
この後 平和大塔・醫王殿参道へ向かいます
後編へ つづく
😊😊😊😊😊