<建3> 外壁の塗装下地
大阪府河内長野市で造っているログハウスを題材に、工程流れに添って、
お客様の作業1つ1つを取りながら、ログ建築に対する思いを記述しています。
前回までは11月7日の荷受、11月11日に棟上げを終了した、という処まででした。
大工さんが12日~17日までに屋根葺木工下地工事を終了しました。
お客様はこの間、ログ材の小口についている部材シールを剥がしたり、小口磨きをサンダー掛けしたりしています。
ご主人はサラリーマン。奥様は小さいお子さんがいる専業主婦です。
奥様はご自宅から現地まで約1時間かけて車でやって来ます。
子どもを実家に預け、怖いと思いながら登る足場での作業です。
17日,18日は、ご主人の会社の同僚の方々がやって来て、汚れている壁の研磨や未処理の小口研磨と、外壁一面の塗装。
寒いけど皆様真面目に頑張られました。
低学年の2人の子ども達が、やはりお手伝いします。
はて、私達の作品は素人の出来映えなのでしょうか。
いいえ、違います。常にチェックを入れ、指導しています。
でも、皆様は上手なのです。
自分の家だけに、実は真剣に丁寧に行っているのです。
私におおよそ質問される事の1つに、
「素人がやって汚くないですか?」
「塗装がムラになったらどうしよう。」
「研磨なんてできますか?」
と、聞かれます。
A.「研磨作業は安全な電動道具だからできますよ。」
「汚くしたくないし、ムラにしたくないので、皆様はきっと上手に塗られます。」
と、答えます。
「また、木材を長期的に保護する為には、下地を充分に行い、べったりとしみ込ませるのがいいんですよ。そうすると、3~4年で塗装メンテをしなければならないような結果にはなりません。」
とも答えます。
家自体の塗装の仕上がり具合は、誰に見てもらって評価を受けるか?という問題もあります。
自分達の為の家造り、決してよその人の目線の評価の為に造るものではありません。
人のお家を虫メガネを持って来て見る人はいないでしょう。
おそらく、道路又は庭から見るでしょう。
ということは、そこそこ美的な仕上がりで充分なのです。
その事よりも、長持ちさせる事を重要に考える事なのです。
また、自分達で施工する事により、おおよそ100万円近い職人さんへの外注費の支払いが、『自分達で稼いだ。』という事になります。
同僚の方々お二人で1階から2階,軒裏までの一面を、1回目の塗装をされました。
子ども達もできる範疇で頑張りました。
3年生のお姉ちゃんが、「今度の休みも来るから塗っちゃダメやでぇー、うちの仕事やからなぁ。」
1年生の長男が、「僕の仕事も残しといてやぁー。」
どうでしょう。家族全員で何かを造るという事は楽しくないですか。
でも、家造りというのは本当に大変なんですよ。
だからこそ、色々な人の協力を得て造るのです。
厳しいけど楽しく気持ちのいい家造りは、きっと、いいかげんな家にはならないでしょう。
※なるべく参加出来る人の場合。
<建2> ログハウスの棟上げ
11月8日より組立に入ったログハウス。41坪の総2階です。
お天気にも恵まれ11日に棟上げが終了です。
組立にはご夫妻も参加され、最後の最上部のログ積みの仕込は、
やはりお客様がしめなければなりません。
私は可能な限り、「自分の家は本人も参加する。」という方針で奨めています。
愛着が染みつく家造りなのです。
最上部の足場は6m近くなります。
震える足で踏ん張り、震える手でカケヤを持ちます。
肩にも腰にも緊張が入っているのが解ります。
でも、最後を打ち下ろし納めた時の顔は、とっても素晴らしくいい顔です。
一個人が家を建てる場合、通常には生涯1軒の建築主,施主様になられるわけですが、
どうせなら、『記憶にも心にも感動が焼きつく家造り』・『愛着がしみ込んだ家』になってほしいのです。
生まれて初めての家造り肉体作業で大変しんどいと思います。
また、その時,その瞬間は過ぎてしまうでしょう。
でも、そこに家がある以上、生涯語る事ができます。
無事に棟上げが終了して「ホッ」としています。
<建1> ログコンテナの到着
11月7日にログハウスキット梱包の荷受を行いました。
コンテナからの引き出し荷で、輸入通関済の鉛ワイヤー封印がしてあります。
このワイヤー封印の切り落としが、お客様の第一の仕事となります。
大きな切断バサミのクリッパーで切り取りますが、なかなか力の入る仕事です。
40フィート(約12m)コンテナ2台を、ご主人と奥様で担当します。
いつ見ても、この時のお客様の顔は緊張と力が入った赤い顔になりますが、
切断した瞬間のホッとしたのと嬉しそうな顔、
それと、コンテナのフタを力いっぱい空けて、一瞬のフィンランドの空気と木の匂い、
感動いっぱいの顔です。
私もこの時のお客様の顔をシャッターに納めますが、
やはり安堵と嬉しいものです。
「あ~、やっと何事もなく無事に着いた。」と、いうところでしょうか。
ログ材は前金で払います。お客様も不安でしょうが、
私達はそれ以上に責任に対する不安です。
そうですね、昔で云う「嫁入り道具を納めた。」というとこですね。
お客様は嬉しさを小袋につめて、関係者に紅白饅頭のつもりで振る舞います。
約1台を、1時間~1.5時間で降ろします。
荷物の数量に欠品はないか、大袋が破れてないか、
ログ材に異常はないかなど、担当技術者がチェックします。
荷降し終了。
ここからが現場スタートとなり、大変な日々が始まりますが、まずは一段落。







