新型コロナウイルスの感染爆発(オーバー・シュート)を食い止めるため、政府は4月16日(木)に、私権制限を含む緊急事態宣言について、7都府県だった対象地域を全国に拡大した訳ですが、その期間は5月6日(水)までとし、この宣言の発出により、今年のゴールデンウィークは、小池百合子東京都知事のキャッチフレーズではないですが、<ステイホーム週間>として人々の生活における他人との接触の機会を8割減にしてこれ以上の感染拡大を防ぐべく外出の人出を抑制するよう努めなければなりません。
だからという訳ではないですが、先ずは、今年に劇場鑑賞しながらも未だちゃんとブログ記事化出来ていない作品が5本ほどありますので、それらの作品について、自宅に籠って順次記事にしてアップしていこうかと思っています。
その手始めとして、今月4月に劇場で鑑賞した唯一の映画である、アニメ映画『音楽』について、ご紹介したいと思います。
未だ緊急事態宣言が発出される以前の、今月初めの4月3日(金)に、滋賀県大津市の大津アレックスシネマにて本作品が公開になったその日に父親と共に鑑賞に出向いてきました。
原作は、俳優でもある大橋裕之さんによる伝説の自費出版漫画である初期衝動溢れるロック奇譚漫画を基に、岩井澤健治監督が7年以上かけ、ほぼ独力で制作。上映時間71分を作画枚数4万枚超えにて全て手描きという驚愕のアニメーションとの事。

「ロックへの目覚めを描く実にシュールなアニメ(20.4/3・劇場)」
ジャンル:青春ドラマ
製作年/国:2019年/日本
配給:ロックンロール・マウンテン
公式サイト:http://on-gaku.info/
上映時間:71分
上映区分:PG12
公開日:2020年1月11日(土)
監督:岩井澤健治
キャスト(声の出演):
坂本慎太郎、駒井蓮、前野朋哉、芹澤興人、平岩紙、竹中直人、岡村靖幸 ほか

【解説】
俳優としても活躍する漫画家・大橋裕之の「音楽と漫画」をアニメ化。
楽器も触ったことがない不良学生たちが思いつきでバンドをスタートさせるロック漫画を、岩井澤健治監督が実写の動きをトレースする「ロトスコープ」という手法で7年の時間をかけて映像化。
4万枚以上の作画を手描きし、ダイナミックな映像表現のためにクライマックスの野外フェスシーンでは、実際にステージを組んでミュージシャンや観客を動員してライブを敢行するなど、これまでのアニメ作品にはないさまざまな手法が取り入れられている。
ミュージシャンの坂本慎太郎のほか、駒井蓮、前野朋哉、芹澤興人、平岩紙、竹中直人、岡村靖幸らが声優として参加。
(以上、映画.comより、引用抜粋。)


これまで楽器を全く触った事もない不良高校生の研二、太田、朝倉の3名が思い付きでバンドを始める。集めた楽器は、ドラム、ベース、ベース。少し違う気もしますが、みんなで音を出すことの楽しさを知った3人は、同じ高校のフォークソング部のバンドと意気投合。
そして、地元の町のロックフェスティバルに出演するに至ると言った筋書き。

実写映像を基にアニメーションを制作する「ロトスコープ」という手法を採用。
特に、ロックに目覚めたフォークソングバンドの森田のギターソロ、あたかも音楽の神が舞い降りたような終幕のライブシーンが、写実的で、本当に見事で、素朴ながらも実にリアルという不思議な映像を作り上げていました。

また名盤のジャケットを思わせるパロディのようなカットなど、1960~70年代のロックが好きな人々の心をくすぐるような小ネタもちりばめ、元ネタを探す楽しみもあるのが実に心憎い。

▲ザ・ビートルズの『アビイ・ロード』(?)

▲ロンドン・コーリングの『ザ・クラッシュ』(?)
下手をすれば放送事故かとも思わせるほどの微妙で独特な台詞の間合いが、実にシュールで面白かったです!!


▲漫画『音楽』完全版・大橋裕之著(定価1.300円+税)。
劇場鑑賞後に購入して読んだ原作漫画の中では、単に「ボボボボボ」とのみ表現されていた研二たちの音楽。
映画化に際してもシンプルな音が付いたようですが、そこには喜びに満ち溢れたようでした。
下手だって良いんです!ただ楽しいからやっているのですから。
音楽には特に理由とか意味とかが必要ではないんですよね。
熱量が半端なく圧倒される作品でした。
また、原作漫画よりも、画風はやや観易く描かれていましたし、お話しの筋立ても上手く構成されていた様に思いました。

尚、本作品には、PG12のレイティング規制にて少年少女のみの鑑賞に対しての入場制限を実施しているようですが、特段に刺激的な或いは過激なシーンは一切なかったのですが、ただ、高校生なのにタバコを吸うシーンなどが教育上宜しくないという判断だったのかも知れないですね。

カナダの首都オタワ国際アニメーション映画祭の2019年度の長編部門グランプリ受賞作品。

私的には、なかなか面白い作品でしたが、ただ、悲しいかな、新型コロナウィルス禍の影響もあったのか、公開日当日であり、サービスデーでありながらも観客数はごく僅かでしたが、是非多くの人にも鑑賞して欲しい逸品でした。
でも、この映画の作風に合うか合わないかは、このヘタウマ的な画風を含め、その賛否が大きく分かれるだろう作品かも知れないですね。

私的な評価としましては、
私個人的には、なかなか面白かったでしたが、お話し的にはひたすらくだらなくシュールな映画ですので、面白く感じられない人も多々居られるかも知れないですね。
従いまして、あくまでも私見ですが、五つ星評価的には、高評価ながらも★★★★(80点)として四つ星評価ほどの評価が相応しいかと思いました次第です。

▲『音楽』劇場用パンフレット(定価:税込1.000円)。
※因みに、劇場用パンフレットは、もはや1冊の解説書と化すほど約100ページものボリュームの充実した内容の冊子でしたので、是非とも購入する事をお勧めします。

緊急事態宣言が解除され、新型コロナウイルス感染症の感染が沈静化した暁には、また劇場で、このアニメ映画『音楽』を上映して下さり、是非とも多くの人にも鑑賞して頂ければと思う次第です。
今回も最後までブログ記事をお読み下さり誠に有り難うございました。