私の父親がまだ脳梗塞になって入院してしまう以前に、ミニシアターの京都シネマのシネマ会員の更新手続きをした際に付与されるデジタル招待券の使用有効期限が6月末日から8月31日までに延長されたので、先日の7月2日(木)に、私1人でクルマに乗って、京都・四条烏丸にある京都シネマで公開中の、京都拠点の人気劇団「ヨーロッパ企画」の主宰・上田誠さんの意外にも初監督となるデビュー作品『君は映画』を観に行って来ました。
つきましては、未だブログ記事化出来ていない劇場鑑賞済みの作品も多々残っている中、鑑賞順序は多少前後してしまいますが、先ずは、この『君は映画』の感想について、拙ブログに記録し、ご紹介させていただきたいと思います。
今年度の17本目の劇場鑑賞作品。
(今年度の京都シネマでの1本目の劇場鑑賞作品。)
「上田誠氏が満を持して初監督したデビュー作は下北沢青春ギミックコメディ映画。(26.7/2)」
ジャンル:SF/コメディ
製作年/国:2026年/日本
製作:トリウッド / ヨーロッパ企画
配給:TOHO NEXT / トリウッド
公式サイト:https://www.europe-kikaku.com/kimiei/
上映時間:68分
上映区分:一般(G)
劇場公開日:2026年6月19日(金)
【スタッフ】
エグゼクティブプロデューサー:大槻貴宏
プロデューサー:竹岡あかり / 方波見敦也 / こささりょうま
撮影:和田晋
照明:月岡知和
録音:桐山裕行
特殊造形美術:和田元
美術小道具:後藤円香
スタイリスト:飯田恵理子
ヘアメイク:升水彩香
音楽:青木慶則
主題歌:「Heisei Imokempi Ondo」Analogfish × moools
制作担当:青柳弘太
DIT:内山凌
助監督:藤原達昭
スチール:濱田英明
宣伝ビジュアル:東かほり
宣伝プロデューサー:平井万里子
ロケーション協力:グッドヘブンズ、三日月ロック、CHICAGO、SHIMOKITA COLLEGE
脚本・監督:上田誠
【キャスト(配役名)】
伊藤万理華(劇作家・マドカ) / 井之脇海(バンドマン・カズマ) / 藤谷理子(劇団員・シホ) / 金丸慎太郎(バンドマン・ミコシバ) / 前田旺志郎(劇団員・カンバヤシ) / 菊池日菜子(劇団員・ユウナ) / 金子鈴幸(バンドマン・タマル) / 三河悠冴(バンドマン・セノオ) / 今井隆文(半グレ・チンバラ) / 尾関高文【ザ・ギース】(刑事) / 高佐一慈【ザ・ギース】(刑事) / 石田剛太(グッドヘブンズのマスター) / 酒井善史(演劇ファン) / 土佐和成(三日月ロック店長) / 角田貴志(半グレ・ソネザキ) / 諏訪雅(下北沢トリウッドの受付・ヤマモト) / 永野宗典(作業員)
(以上、映画.comより引用抜粋。)
【解説・あらすじ】
「サマータイムマシン・ブルース」「リバー、流れないでよ」など数々の話題作で映画脚本を手がけてきた劇団「ヨーロッパ企画」代表の上田誠が長編初監督を務め、下北沢にある実在のビル「シェルボ下北沢」を舞台に斬新なギミックで描いた青春コメディ。
「シェルボ下北沢」の2階にある映画館・トリウッド。下北沢の劇作家・マドカと三軒茶屋のバンドマン・カズマはそれぞれ映画を見に行くが、互いの出来事が映画としてスクリーンに映し出されるという、ありえない構造が生まれてしまう。そんな中、映画館の両隣の店「グッドヘブンズ」と「三日月ロック」で問題が発生。マドカとカズマはこの構造を利用しながら問題の解決に挑むが、互いの映画は影響し合い、事態は予想外の方向へと展開していく。
劇作家のマドカ役で「サマーフィルムにのって」の伊藤万理華、バンドマンのカズマ役で「ミュジコフィリア」の井之脇海がそれぞれ主演を務め、マドカが主宰する劇団の団員役で前田旺志郎と菊池日菜子、カズマのバンドのメンバー役で金子鈴幸と三河悠冴、「三日月ロック」に出入りする半グレ役で今井隆文、刑事コンビ役でお笑いコンビ「ザ・ギース」が共演。さらに、石田剛太、金丸慎太郎、藤谷理子らヨーロッパ企画のメンバーが個性的なキャラクターたちを演じる。
(以上、映画.comより引用抜粋。)
概要
ヨーロッパ企画の主宰・上田誠さんが脚本を書いてきた、映画『サマータイムマシン・ブルース』では【Back To The 昨日】、映画『ドロステのはてで僕ら』では【Back To The ちょっと未来】、そして、映画『リバー、流れないでよ』では【Time loop For 2分間】といった時空のねじれや歪みを描き、特定の場所や土地の一角で同じようなギミック(仕掛け)を物語の中心に据えた作劇に定評があることから、今作でも、下北沢の映画館トリウッドと、そのトリウッドが入居するテナントビルのシェルボ下北沢の一角で巻き起こる、映画同士が混線してしまうといった【シネマチックマルチバースな世界線】のお話でした。
下北沢で演劇作家をしているマドカ(伊藤万理華さん)が根城にしているトリウッドの左隣のダイニングバー「グッドヘブンズ」の店長に薦められて、トリウッドで上映中のB級映画「三軒茶屋エスケープ」を観に行く。
その一方で、三軒茶屋でバンド活動をしているバンドマンのカズマ(井之脇海さん)が活動終わりに飲みに行くトリウッドの右隣の焼き鳥屋「三日月ロック」の店長に薦められて、トリウッドで上映中のB級映画「下北沢エクソダス」を観に行くと・・・。
といった具合に始まるイントロダクションの映画でした。
発想自体が面白いドタバタコメディ。
お互いの映画を観るという状態で、双方が劇場にいるとスクリーン越しの相手と会話まで出来るというパラドックスな仕掛けのコメディで、映画のチラシや更にはパンフレットまでを駆使して、その先のあらすじの概要まで分かってしまうという中で巻き起こるドタバタが面白く、設定とその使い方が実にお見事でした!
ただ、劇団員の謝罪から後の至極SFチックすぎる流れは、いささかドタバタ感が過ぎていましたし、そこまで行くとストーリー自体があまりにも突飛過ぎて、何でも有りが過ぎすぎていると言うか、映画同士が混線しシンクロしてしまうマルチバースなだけでも充分に有り得ない設定なのに、何もそれ以上そんなにも変わったドタバタ設定を重ねなくても良かったのではとも思えました!
とは言え、無駄に長く話しを引っ張らずに、尺も68分と案外短くて、アイデア勝負で勢いのみで突っ走ってくれた点は良かったですし、生憎と爆笑までには至りませんでしたが、なかなか面白かったですね!
最後は、出来れば第四の壁を突破して欲しかったですね(汗)💦
また、最後に、あえて欲を言えば、ラストには、MARVEL映画『デッドプール』のように、第四の壁を突破して、実際に映画を観に来ている観客に対しても、出演者たちがスクリーン越しに直接語りかけてくるような仕掛けがあれば、尚のこと面白かっただろうにと少々惜しまれましたね。
上映中に、私も、いつ自分にも語りかけてくるのかと、その機会を、今か今かと待ち構えいましたからね(汗)💦
私的評価:★★★★(80点)。
B級映画テイストながら、今回も上田誠さんによる、特定の或る一角にギミック(仕掛け)を施した脚本はお手のもので本当にお見事でした。
初監督作品としても、アイデア勝負でカメラワークなどもよく練られた作品かと思いました。
しかしながら、先読み不能な展開の作品ながら、あまりにも何でも有りが過ぎた点はいささか度が過ぎすぎたドタバタ劇になってしまった感もあり、その点は勿体なかったかも知れないですね。
また、前述した通り、最後には第四の壁を突破して、実際に観に来ている観客にスクリーン越しに語りかけてくるようなギミック(仕掛け)も用意されていたら尚のこと面白かったのにと悔やまれましたね。
私的な評価と致しましては、発想自体だけでも充分面白いのですが、何やら今作では、特に演劇的な手法を盛り込んだためなのか、ドタバタ劇に終始したような感じもしないでもなかったので、それが良い面でも悪い面にも作用し、B級映画テイストを拭えないようにも思えましたので、五ツ星評価的には★★★★(80点)くらいの評価が相応しい作品かと思いました。
▲『サマータイムマシン・ブルース』(2005年)
▲『ドロステのはてで僕ら』(2020年)
▲『リバー、流れないでよ』(2023年)
今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。

























