スティーヴン・キング原作のファンタジー『サンキュー、チャック』(2024) #トム・ヒドルストン | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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相変わらず、今年に映画館で鑑賞済みで未だ感想をブログ記事化出来ていない作品が、『プロジェクト・ヘイル・メアリー』、『カミング・ホーム』、『ハムネット』と3作品分が残ったままなのですが、それらの作品よりも先に、今年の春の大型連休が明けた、先日の5月13日(水)に時間が作れたので、京都市南区にあるイオンシネマ京都桂川まで、5月1日(金)から公開されていた本作を観に行って来ました。

私的には、本作を観終えた直後にはややモヤッとした感じ方をしていましたが、時間が経つにつれて改めて感動的に思えて来ました事や、また、ちょうど、先日の5月15日(金)のNHKの「あさイチ」の「特選!エンタ」映画紹介コーナーでも視聴者の方々へオススメの映画として採り上げられていた作品でもありましたので、是非とも多くの方々にもオススメ致したく思い、私の鑑賞した作品の順序とは前後しますが、拙ブログでも、先ずは本作品を、先にご紹介したいと思います。

 

 

今年度の10本目の劇場鑑賞作品。

(今年度のイオンシネマ京都桂川での3本目の劇場鑑賞作品。)

 

 

サンキュー、チャック映画ポスター:トム・ヒドルストン

 

「平凡な会計士チャールズ・“チャック”・クランツの人生を、3章構成で描くヒューマン・ミステリー(26.5/13・2D字幕版)」

ジャンル:ファンタジー/ヒューマン・ミステリー

原題または英題:The Life of Chuck

製作年/国:2024年/アメリカ

製作会社:イントレピッド・ピクチャーズ / フィルムネイション・エンターテインメント

配給:ネオン / ギャガ=松竹

公式サイト:https://gaga.ne.jp/thankyou_chuck/

上映時間:111分

上映区分:一般(G)

劇場公開日:2026年5月1日(金)

 

【スタッフ】

原作:スティーヴン・キング(短編小説『チャックの数奇な人生 イフ・イット・プリーズ』より)

製作:トレバー・メイシー / マイク・フラナガン

製作総指揮:スティーヴン・キング / メリンダ・ニシオカ / D・スコット・ランプキン / モーリー・C・クイン / マシュー・M・ウェルティ / エラン・ゲイル / ダン・ウィリアムズ / アマンダ・ウィリアムズ / ケヴィン・パーク

音楽:ザ・ニュートン・ブラザーズ

音楽監修:ジャスティン・フォン・ウィンターフェルト

ダンス振付:マンディ・ムーア

撮影:エベン・ボルター

美術:スティーブ・アーノルド

衣装:テリー・アンダーソン

脚本・編集・監督:マイク・フラナガン

 

【キャスト(配役名)】

トム・ヒドルストン(チャールズ・”チャック”・クランツ) / ジェイコブ・トレンブレイ(17歳のチャック) / ベンジャミン・パジャック(11歳のチャック) / コーディ・フラナガン(7歳のチャック) / キウェテル・イジョフォー(マーティー・アンダーソン:高校教師) / カレン・ギラン(フェリシア・ゴードン:看護師、マーティーの元妻) / マーク・ハミル(アルビー・クランツ:チャックの祖父) / ミア・サラ(サラ・クランツ:チャックの祖母) / ザ・ポケットクィーン(テイラー・フランク:大道芸人の女性ドラマー) / アナリース・バッソ(ジャニス・ハリデイ:チャックの街角でのダンス相手) / ケイト・シーゲル(ミス・リチャーズ:小学校の教師、チャックたちにホイットマンの詩を教える) / サマンサ・スローヤン(ミス・ロアバーカー:中学校のダンス部顧問・保健体育教師)/ カール・ランブリー(葬儀会社社長) / マシュー・リラード / ラウル・コーリ / ヴァイオレット・マッグロウ / ヘザー・ランゲンカンプ / デヴィッド・ダストマルチャン / クオリアンカ・キルヒャー / モーリー・C・クイン / マイケル・トルッコ / カーラ・グギノ / ニック・オファーマン(ナレーター)

 

(以上、映画.comおよび劇場パンフレットより引用抜粋。Wikipediaからも一部加筆。)

 

 

チャックの数奇な人生 ポスター

 

【解説・あらすじ】

作家スティーブン・キングが2020年に発表した短編小説「チャックの数奇な人生 イフ・イット・ブリーズ」を、「ドクター・スリープ」のマイク・フラナガン監督が映画化したヒューマンミステリー。

大規模な自然災害と人災が次々と地球を襲い、世界は終わりを迎えつつあった。インターネットもSNSもつながらないなか、街頭やテレビ、ラジオに突如として、「チャールズ・クランツに感謝します。素晴らしい39年間に、ありがとう、チャック」という謎の広告が大量に現れる。高校教師マーティーが元妻フェリシアに会うため家を飛び出すと、誰もいない街はチャックの広告で埋め尽くされていた。無事に出会えたマーティーとフェリシアが星々を眺めながら終末の到来を感じ、手を握り合っていると、場面は一転して広告の人物・チャックの視点に切り替わり、彼の人生をさかのぼる物語が美しい映像で紡がれていく。

「アベンジャーズ」シリーズのトム・ヒドルストンが主人公チャックを演じ、「それでも夜は明ける」のキウェテル・イジョフォー、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのカレン・ギラン、「ワンダー/君は太陽」のジェイコブ・トレンブレイ、「スター・ウォーズ」シリーズのマーク・ハミルが共演。

「ラ・ラ・ランド」の振付師マンディ・ムーアがダンスシーンの振り付けを担当。

2024年・第49回トロント国際映画祭で最高賞にあたる観客賞を受賞。

 

(以上、映画.comより引用抜粋。)

 

サンキュー、チャック 映画ポスターと上映情報

 

  イントロダクション

 

本作は全3章の構成ですが、いきなり第3章から始まります。

その後、第2章→第1章という順に過去に遡って進みます。

 

その最初の第3章は、滅亡が間近に差し迫った終末期の地球。

 

チャック・クランツの感謝広告「39 Great Years!」

 

人類による環境破壊のせいなのか、それともこの星自体の寿命なのか?未曾有の自然災害が多発的に地球を襲い、ネット、SNS、携帯電話さえも繋がらなくなり、世界中のみんなが地球は滅んでしまうんだと虚無感に覆われている時に、街頭やTV、ラジオに突如現れたのは、「チャールズ・クランツに感謝します。素晴らしい39年間に、ありがとう、チャック」という謎の広告。カメラに向かって微笑む一見すごく実直そうな男、このチャックとは、一体何者なのか?死神?救世主?この感謝の意味とは何なのか?

その答えを知る者は誰もいないのでした。

 

果たして地球は滅亡するのか、この広告の男・チャックとは一体何者なのか?

 

といったイントロダクションの映画でした。

 

  第3章:ありがとう、チャック

 

マーティー・アンダーソン(キウェテル・イジョフォー)がいつものように高校で授業をしていると、カリフォルニアで大地震が発生したというニュースが入る。それ以降、未曾有の自然災害が次々と地球を襲い、ネット、SNS、電話などすべての通信手段がダウン。ついに世界が終わろうとしているようでした。

 

キウェテル・イジョフォー演じるマーティー・アンダーソン

 

そんな或る日、街頭やTV、ラジオに突如現れた「チャールズ・クランツに感謝します。素晴らしい39年間に、ありがとう、チャック」という謎の広告。カメラに向かって微笑む一見すごく実直そうな男性・チャックとは一体何者なのか?感謝の意味とは何なのか?誰も答えが分からない中、マーティーは世界の終わりが来るのならば、愛した人と一緒に終末を迎えたいと思うようになり、別れてしまって久しい元妻で看護師のフェリシア・ゴードン(カレン・ギラン)に会いに行くのでした。

 

カレン・ギラン演じるフェリシア・ゴードン

 

誰もいない街はチャックの広告で埋め尽くされていました。

 

チャックと少女、夜の住宅街

 

無事に出会えたマーティーとフェリシアが星々を眺めながら終末の到来を感じ、絶望の淵に落とされる中、手を握り合っていると、スクリーンが暗転する。

 

チャックとフェリシア、終末に抱擁

 

マーティと窓に映るチャックの広告

 

暗転後、場面は一転して第2章へと移り、広告の謎の人物・チャックの視点に切り替わり、彼の人生をさかのぼる物語が美しい映像で紡がれていくのでした。

 

  第2章:大道芸人サイコー

 

大道芸人テイラー・フランクのドラム演奏

 

或る晴れた木曜日、テイラー・フランク(ザ・ポケットクィーン)は、ストリートにドラムをセットし、演奏を始めるのでした。

 

トム・ヒドルストン演じるチャック、ベンチで読書

 

突然メールで彼氏にフラれたばかりのジャニス・ハリデイ(アナリース・バッソ)は、仕事を終えて帰宅途中でした。

 

そして会議のために街にやって来た会計士のチャールズ・クランツ(トム・ヒドルストン)。

この短い第2章で、ナレーションにより、彼の身元が明らかに。

平凡な39歳の会計士で、脳腫瘍のために余命9か月だと判明。

 

その彼が、ドラムでビートを刻むテイラーの前をちょうど通りかかったのですが、そのまま通り過ぎるだろうと思いきや、彼はビートに体を乗せ始めるのでした。

 

トム・ヒドルストンとカレン・ギラン、サンキュー・チャック

 

チャックとジャニスのダンスシーン

 

そして彼は観客の一人・ジャニスに、「さぁ、お嬢さん、踊ろう!」と声を掛け、二人で踊り始めるのでした。

 

チャックとジャニスが街で踊る

 

観客から沢山のチップを稼ぐことが出来た御礼としてテイラーから分け前を提示され、当初チャックは受け取りを断るのですが、結局受領し、今晩の宿泊地に向かうのでした。

 

トム・ヒドルストン主演『サンキュー、チャック』より

 

そして、再び暗転後、一番長い第1章はチャックの幼少期から少年・青年時代が活写される事になります。

 

  第1章:私の中には無数の人が存在する。

 

サンキュー、チャック:子供と祖父母、鉄道模型

 

チャックことチャールズ・クランツ(ベンジャミン・パジャック)は7歳で両親を交通事故で失い、祖父アルビー・クランツ(マーク・ハミル)と祖母サラ・クランツ(ミア・サラ)によって、ヴィクトリア建築の古い家で育てられるのでした。

 

マーク・ハミル演じるアルビー・クランツ、パイプをくわえ読書

 

何事にも寛大な祖父でしたが、何故かチャックが丸屋根の開かずの部屋に近寄ることだけは固く禁じていたのでした。

 

チャックと祖母のダンスシーン

 

チャックは小学校でミス・リチャーズ(ケイト・シーゲル)からホイットマンの詩を教わり、また、祖母の影響でミュージカルやダンスの楽しさを知り、中学ではダンス部のスターになるのでした。

 

チャックの数奇な人生、ダンスシーン

 

チャックとジャニスがダンスするシーン

 

やがて祖父母が亡くなり、青年になったチャック(ジェイコブ・トレンブレイ)は、例の丸屋根の部屋に足を踏み入れてしまうのでしたが・・・。

 

17歳のチャック、メガネ着用

 

 

※以下、ネタバレしていますので以降は自己責任にてお読み下さい。

 

  S・キング原作らしい”奇をてらったような仕掛け”が少々難があったかも(汗)💦

 

冒頭の第3章での終末期の地球では、人々にパニックまでは起きていない案外平静な感じでしたが、自殺者が凄い勢いで増えている状況はマーティの元妻で看護師のフェリシアが伝えていましたね。

案外と人々が落ち着いて見えたのは、やはり第3章は、チャックことチャールズ・クランツの脳腫瘍で蝕まれた脳内小宇宙が崩壊しつつあるといった状況を、終末期の地球に見立てて「脳内にいる無数の人々の行動」として描写していたのでしょうね。

 

あと象徴的だったのは、宇宙カレンダーが示す人類の歴史が宇宙創世の歴史の中では大晦日の最終盤でようやく登場するといった事も、チャックの人生は儚くとも、最後の輝きは、宇宙の歴史から観ればほんの一瞬の出来事で微々たることといった事を提示してはいますが、一個人の人生にとってはその輝きは重要な意味を持つかと思われます。

先日の5月15日(金)のNHK「あさイチ」の「特選エンタ!」の映画紹介コーナーでも、本作品をネタバレのないように第3章のみの映像を採り上げて紹介していましたが、要は、人生の終焉を迎えたときに、自分の人生を振り返り、その素晴らしさ、儚さ、輝きといった人間賛歌を謳った映画だったのでしょうね。

映画の構成と原作の短編小説の構成はほぼ同じ設定らしいと訊きましたが、よく映像化出来たものですね。

 

少年チャック、壁にもたれる

「丸屋根の開かずの部屋」の存在が、やや奇をてらったようなエピソードで、如何にもスティーヴン・キングの原作の作品らしい仕掛けですけど、人間賛歌を謳ったファンタジーにしては少々難があったかもしれないですね(汗)💦

 

トム・ヒドルストンとアナリース・バッソが踊るサンキュー、チャック

『アベンジャーズ』シリーズの「ロキ」役でも有名な、あのトム・ヒドルストンも意外にもダンスが上手くてビックリさせられました。特訓の成果があったみたいですね!

また、少年時代のチャックのダンスシーンもすごく良かったでした!

 

サンキュー、チャック ダンスシーン

 

ミュージカル映画『ラ・ラ・ランド』(2017年)のダンス振付師のマンディ・ムーアがダンスシーンの振り付けを担当しているだけあって、この5分以上に亘るダンスシーンは必見でしょうね。

私が観に行った日は、平日のお昼の上映回でしたが、それでもかなり混み合っていました。
オマケに、この『サンキュー、チャック』のパンフレットが完売状態だったほどでした。
※尚、私は、イオンシネマ京都桂川で鑑賞後、Tジョイ京都までクルマで移動しパンフを買い求めに行きました。

 

  私的評価:★★★★☆(90点)

 

私的な評価と致しましては、鑑賞直後は、本作品の独特な凝った仕掛けのために、ややモヤッとした感想を抱きましたが、先ずは、人生の終焉を迎えた際に振り返った人間賛歌として観れば、人生の輝きに富んだ、実に多幸感溢れる映画で、ジワジワと感動的な気持ちにもなり、かなり良い作品かとは思いました。

ただ、如何にもスティーヴン・キング原作の映像化作品らしい「丸屋根の開かずの部屋」の逸話など、”奇をてらったような仕掛け”が人間賛歌を謳ったファンタジーにしては、やや難があったかと思いましたので、その点を若干減点対象とし、五ツ星評価的には、ほぼ満点の★★★★☆(90点)の評価も相応しい作品かと思いました次第です。

 

 

〇映画『サンキュー、チャック』本予告【5月1日(金)全国ロードショー】

 

 

 

〇映画『サンキュー、チャック』Dance特別映像【5月1日(金)全国ロードショー】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。