今年に入って、特に、1月中旬から2月の中旬にかけて、両親の通院の送迎や付き添いなどが連日続き忙しくなっていて、映画を観に劇場まで足を運ぶのも億劫になっていたのでした。
ただ、出来れば、2月も最低1本は映画館で映画を観ておこうかと思っていて、当初、個人的には、商業用長編映画デビュー作の『37セカンズ』(2020年)がすごく好印象の作品だったので予てから気になっていた、米国在住で、大阪出身の日本人女性のHIKARI監督の長編作品の第2弾で、且つ、オスカー俳優のブレンダン・フレイザー主演によるオール日本ロケの映画『レンタル・ファミリー』を是非とも観に行きたかったのですが・・・。
元来、時代劇好きな年老いた父親からのたってのリクエストにより、急遽予定を変更して、直木賞&山本周五郎賞のダブル受賞を果たした永井紗耶子さん原作のミステリー時代劇小説の映画化作品『木挽町のあだ討ち』を、私は原作未読ながらも、公開二日目の、2月28日(土)の朝一番の午前8時30分の上映回を観に、クルマで父親を連れて、滋賀県草津市のイオンシネマ草津まで足を運んで来ました。
2月末日の鑑賞から1か月遅れの投稿で、今更ながらの感想記事になりますが、幸いなことにまだ多くの映画館でも本作品はロングラン上映されているみたいですので、少しでもご参考になれば幸甚に存じます。
今年度の2本目の劇場鑑賞作品。
(今年度のイオンシネマ草津での2本目の劇場鑑賞作品。)
「東映時代劇の隆盛期を想起させる見事な映像美で魅せる”刑事コロンボ”風味の利いた痛快ミステリー時代劇映画(26.2/28)」
ジャンル:時代劇/ミステリー
製作年/国:2026年/日本
製作プロダクション:東映京都撮影所
製作:「木挽町のあだ討ち」製作委員会
製作幹事:東映、アミューズクリエイティブスタジオ
企画協力:新潮社
配給:東映
公式サイト:https://kobikicho-movie.jp/
上映時間:120分
上映区分:一般(G)
劇場公開日:2026年2月27日(金)
【スタッフ】
原作:永井紗耶子『木挽町のあだ討ち』(新潮文庫刊)
音楽:阿部海太郎
主題歌:椎名林檎「人生は夢だらけ」(EMI Records / UNIVERSAL MUSIC)
企画プロデュース:須藤泰司 / 渡辺ミキ
プロデューサー:中澤元 / 堀口純平
キャスティングプロデューサー:福岡康裕
音楽プロデューサー:津島玄一
ラインプロデューサー:中森幸介
撮影:朝倉義人
照明:池本雄司
美術:吉田孝
録音:西村憲昭
装飾:三木雅彦
編集:小泉圭司
監督補:西山太郎
衣裳:大塚満
メイク・床山:山下みどり
結髪:松浦真理
殺陣:清家一斗
スケジューラー:宮村敏正
助監督:西片友樹
VFX:田中貴志
スーパーヴァイジングサウンドエディター:勝俣まさとし
DIT:近藤将司
記録:山下佳菜
製作担当:中山泰彰
宣伝プロデューサー:田口和也
プロダクションマネージャー:森洋亮
製作管理:福島一貴
プロダクション統括:小嶋雄嗣
監督・脚本:源孝志
【主なキャスト(配役名)】
柄本佑(加瀬総一郎) / 渡辺謙(篠田金治)/ 長尾謙杜(伊納菊之助) / 瀬戸康史(一八) / 滝藤賢一(相良与三郎) / 山口馬木也(伊納清左衛門) / 愛希れいか(お三津) / イモトアヤコ(お与根) / 野村周平(遠山安房守) / 高橋和也(二代目・芳澤ほたる) / 正名僕蔵(久蔵) / 石橋蓮司(滝川主馬) / 沢口靖子(伊納たえ) / 北村一輝(作兵衛)/ 冨家ノリマサ(七代目市川團十郎) / 本田博太郎(五代目松本幸四郎) / まつむら眞弓(雀)/ 柴田善行(桃井浩二郎) / 峰蘭太郎 その他
(以上、映画.comおよび劇場パンフレットより引用抜粋し一部加筆)
【解説・あらすじ】
直木賞と山本周五郎賞をダブル受賞した永井紗耶子による同名小説を、柄本佑と渡辺謙の初共演で映画化したミステリー時代劇。
時は江戸時代。ある雪の降る夜、木挽町の芝居小屋「森田座」のすぐ近くで、美しい若衆・菊之助が父の仇討ちを見事に成し遂げた。
その事件は多くの人々に目撃され、美談として語られることになる。
1年半後、菊之助の縁者だという侍・総一郎が、仇討ちの顛末を知りたいと森田座を訪れる。菊之助に関わった人々から事件の経緯を聞くなかで徐々に事実が明らかになり、やがて仇討ちの裏に隠された「秘密」が浮かび上がる。
仇討ち事件の真相を追う田舎侍・加瀬総一郎役で柄本佑が主演を務め、森田座で謀略を巡らせる立作者・篠田金治を渡辺謙が重厚に演じる。仇討ちを成した者・伊納菊之助役で長尾謙杜(なにわ男子)、菊之助の父・伊納清左衛門を手にかけ仇討ちされた無法者・作兵衛役に北村一輝、森田座の木戸芸者・一八役で瀬戸康史、森田座の立師・相良与三郎役で滝藤賢一、女形で衣裳方の芳澤ほたる役で高橋和也、小道具方の久蔵役で正名僕蔵が共演。
テレビドラマ「忠臣蔵狂詩曲No.5 中村仲蔵 出世階段」や「スローな武士にしてくれ~京都撮影所ラプソディー~」などの時代劇ドラマや映画「大停電の夜に」で知られる源孝志が監督・脚本を手がけた。
(以上、映画.comより引用抜粋し一部加筆)
映画はいきなり、あだ討ちの場面から始まります。
文化7年(1870年)1月16日の雪降る夜、江戸・木挽町にある歌舞伎小屋「森田座」のそば。美濃遠山藩の藩士、伊納菊之助(長尾謙杜さん)が父・伊納清左衛門(山口馬木也さん)の仇(かたき)である作兵衛(北村一輝さん)との間で斬り合いとなり、見事、本懐を遂げ、その首をとるのでした。
冒頭から、一気に時代劇の世界に引き込まれますが、その後、場面は、1年半後の森田座へ。
▲美濃遠山藩の浪人・加瀬総一郎(柄本佑さん)
尚、柄本佑さんの主演については、おそらく源孝志監督のNHKスーパープレミアムドラマ『スローな武士にしてくれ~京都撮影所ラプソディー~』(2019年)での好演からの起用かと思われました。
▲木戸芸者・一八(瀬戸康史さん)。
呼び込みの木戸芸者・一八(瀬戸康史さん)の前に現れたのは美濃遠山藩からやって来た浪人、加瀬総一郎(柄本佑さん)。なにやら遠山藩士のかたき討ちに疑いがあり、真相を探っているという。
その浪人・加瀬総一郎の聞き込み相手は、菊之助が予てから厄介になっていたという森田座の職人たちの面々でした。
▲立ち回りの振付け担当の立師・相良与三郎(滝藤賢一さん)。
▲衣装方の元女形の二代目・芳澤ほたる(高橋和也さん)。
▲小道具方の名人の久蔵(正名僕蔵さん)。
そして、森田座をまとめる座付き作家・篠田金治(渡辺謙さん)。
今回の映画化に際しては、この森田座の面々たちそれぞれの不遇な生い立ちや背景などは、本編2時間という尺の関係上、あまり深く掘り下げる余裕がなかったからか、駆け足で話しが展開されるので、言い方は悪くはなりますが、「ダイジェスト版」といった趣も否めなかった部分もありはしましたね。
とは言え、そんな中でも、いずれのキャラクターも人情味溢れる職人といった人物像がよく浮かび上がってはいました。
それもこれも源孝志監督が苦心された脚本と各俳優陣の好演の成果かと思われましたね。
なので、たぶん、永井紗耶子さんの原作小説には森田座の面々の哀しい生い立ちから現在までもが詳しく書き込まれているみたいなので、今回のこの映画とは別に、それらを加味した、NHKの連続時代劇ドラマとして全6話くらいで、各登場人物たちの人情噺をも深掘りしたドラマ版を制作して欲しく思いました次第です。
ミステリー風に物語は進み、やがて、総一郎の聞き込みなどが、あたかも”刑事コロンボ”かの如く、その真相を明らかにしていきます。
歌舞伎の演目「仮名手本忠臣蔵」が上演されている森田座の舞台と舞台裏を行き来しながらも、冒頭のあだ討ちの場面につながるクライマックスの展開には、時にはハプニングによる笑いの要素も交えながら、心底ハラハラドキドキさせられましたね。
昨年に公開された映画『国宝』(2025年)では、歌舞伎の舞台、歌舞伎役者の世界の表裏を見せることが、即ち、映画の醍醐味となっていました。つまり、映画が歌舞伎という世界に接近していったのでしたが、本作品は、歌舞伎自体を映画の側に引き寄せて、映画的な活力に満ちた作品に見事に昇華させていたようにも思えました。
また、演者については、私個人的には、あの自主制作映画の『侍タイムスリッパー』(2024年)でも主演されて人気を博した山口馬木也さんをはじめ、冨家ノリマサさん、峰蘭太郎さんなどの俳優陣も、本作品でも出演されてられたのが嬉しかったですね。
演者の中では、特に、長尾謙杜さん演じる菊之助の女装姿がすごく美しくて驚かされたのと、北村一輝さん演じる作兵衛の善悪の演じ分けも良かったでした。
森田座の面々の中では、特に、衣装方の二代目・芳澤ほたる役の高橋和也さんの怪演(褒め言葉です!)が輝っていましたね。

演者の好演や、源孝志監督による脚本や演出手腕も見事ではありますが、ここで東映京都撮影所のスタッフの方々の優れた仕事ぶりも讃えたいですね!

歌舞伎小屋と江戸の街並み、一面が雪で覆われたセット、群衆の色とりどりの傘を俯瞰で見せるショットに代表される光と影の見せ方、その他諸々。撮影、照明、美術、衣装、殺陣、特殊造形に、小道具さんなどが本当に良い仕事をされていて、かつての東映時代劇の隆盛期を想い起こさせてくれるような映像美に惚れ惚れさせられました。
そして、阿部海太郎さん作曲のオリジナルスコアによる劇伴も、お話しが佳境に向かうに連れて、その場の雰囲気を高めさせてくれて、本当に素晴らしい出来映えでした。
本作品に携わった源孝志組のスタッフの心意気が伝わってくるようでした。
それはまさに、誇り高きプロフェッショナルである劇中の森田座の面々とも重なり、ついつい自分でも胸が熱くなってくるのが分かる作品でした。
今回、年老いた父親からのリクエストに応えて、先ずは、この『木挽町のあだ討ち』を映画館に観に行って大正解でした^_^
※尚、後日、3月に入ってから、『ブゴニア』と『レンタル・ファミリー』、『マーティ・シュプリーム 世界をつかめ』『プロジェクト・ヘイル・メアリー』の洋画計4本の鑑賞にも行けましたので、結果オーライでした(汗)💦
私的評価:★★★★★(100点満点)。
今後、サブスクの配信などで観るよりも、むしろ、本作品のこの非常に凝った映像美を堪能するのには、出来れば映画館まで足を運んで大きなスクリーンで観てこそ映える作品かとも思いましたので、皆さんも出来ますれば映画館での鑑賞を是非ともオススメしたい極上のミステリー時代劇エンタテインメント作品でした。
ですので、私的な評価としましては、五ツ星評価的には★★★★★の100点満点の評価も相応しい作品かと思いました次第です。
感想投稿キャンペーンに見事当選!
東映映画公式Xの方で、映画『木挽町のあだ討ち』の感想投稿キャンペーンを実施していたのですが、今回も、Xにて私も感想を投稿させて頂きますと、この度も東映さんとご縁があったのか賞品に見事当選!
賞品の雪解けバスソルトの使い方が今イチよく理解出来ていないのですが、おそらくお風呂に入る際に使用する特製のお塩だと思いますので大切に使わせて頂こうかと思っております。
❖賞品
— 東映映画公式 (@Toei_films) February 27, 2026
・『#木挽町のあだ討ち』雪解けバスソルト
❖注意事項
・3/13(金) 23:59〆切
・アカウントは“公開”設定でご参加ください
・当選者にはDMでご連絡いたします
・発送は日本国内に限らせていただきます
❖上映劇場https://t.co/5GLJK7NAs2
映画の感想は #木挽町のあだ討ちを語ろう で pic.twitter.com/cEu6K0FM84
東映映画公式X運営スタッフ様。
— HALU6700 (@HALU7100) April 2, 2026
昨日、映画『木挽町のあだ討ち』雪解けバスソルトが手元に届きました。
このバスソルトは一体どの様に使用するのか未だよく理解出来ていませんが、おそらく入浴時に使用する特製のお塩かと思いますが、大切に使わせて頂きます。
この度はどうも有難うございました。 pic.twitter.com/9yJAbsBWsZ
〇映画『木挽町のあだ討ち』本予告 ◤2026年2月27日(金)公開◢
◎3月末日に、月刊シナリオ2026年4月号『木挽町のあだ討ち』特集号&『木挽町のあだ討ち』の文庫本まで購入しちゃいました。
元来、本を読むのが遅い私ですが頑張って読了しなくては(汗)💦
また、阿部海太郎さんの『木挽町のあだ討ち』のオリジナルサウンドトラック(計23曲)もiTunes Storeからダウンロードした次第です。



























