ということで、先日の1月24日(日)の千秋楽で初優勝を遂げた琴奨菊のニュースより。
大関琴奨菊（３１＝佐渡ケ嶽）が、大関豪栄道（２９＝境川）を立ち合い左四つから土俵際まで一気に寄って最後は突き落として１４勝１敗とし、うれしい初優勝を飾った。 日本出身力士の優勝は、２００６年初場所の大関栃東以来１０年ぶり。佐渡ケ嶽部屋からは２００８年夏場所の大関琴欧洲以来の賜杯となった。（日刊スポーツ）
いや、これは本当にめでたいニュースでした。
10年前に栃東が優勝してから先場所までの58場所(1場所は大相撲八百長問題のため中止)。その間日本出身力士が優勝することはありませんでした。
優勝したのは白鵬35回、朝青龍10回、日馬富士7回、鶴竜2回、琴欧洲、把瑠都、旭天鵬、照ノ富士が各1回。という以上のこの過去のデータが示すように、日本出身力士の暗黒時代が続いていたわけです。
そんな中でのこの琴奨菊の優勝は、本当にその暗黒時代に少なからずでもひと筋の光が差すきっかけになって欲しいと願いたいです。
正直なところ、私は、失礼ながらも、琴奨菊にはさほど期待してませんでした。
大関に昇進してからの25場所のうち、2けた勝利は6回、カド番も5回。先場所も8勝6敗1休と負け越し寸前という散々な状態だったからですが、そういった意味合いでは、本当に今回の優勝には恐れ入りました。
昨年、ラグビーW杯イングランド大会予選グループで一世を風靡した、ラグビー日本代表・FBの五郎丸歩選手がフリーキックの際の独特の忍者ポーズが、所謂、「ルーティン」として精神統一の一環として行われていました。
そして、この琴奨菊も、角界においても、古くは、あの高見盛がロボコップと呼ばれた様に、自らの顔を叩いて精神統一を図っていたのとは全く形式が違いますが、「イナバウワー」ならぬ「琴バウワー」とも異名を持つ、背中を目一杯後ろに反らしてポージングすることで、精神統一を図るといった、謂わば「ルーティン」によるメンタル面の強化も、今回の初優勝に向けて奏功したと分析されるようですね。
実際、来場所。綱取りの方はどうなるのでしょうかね。先場所が8勝だったのですが、今場所３横綱を破っての14勝1敗なので、話題に上ってもおかしくはないと思います。
八角親方も「内容次第」という話を出していたので、何とか文句のない形で綱を取ってほしいと思います。
これだけ、騒がれるのも、それだけ日本出身力士がイマイチ力量不足だったからなのですが、逆説的に言えば、そういった状況を作っってきた外国人力士。その中でも、特にモンゴル人力士の活躍は本当に素晴らしかったとは思っています。
そういった中での今回の琴奨菊の優勝はやはり非常にうれしいことです。素直に喜びたいと思います。
では、今回の琴奨菊の優勝で日本出身力士暗黒時代がなくなるか（？）というと、私は、必ずしもそうはならないとは思います。
第一、今回優勝した琴奨菊が31歳、横綱白鵬が30歳。時代を作ってきた白鵬の方がまだ琴奨菊より若いですので、まだまだ白鵬の時代が続くのではないかとも思われますよね。
そんな中で、更に、照ノ富士、逸ノ城などの若いモンゴル人力士もまだまだいます。彼らに負けないよう日本出身力士もどんどん盛り返していってほしいです。
大関に豪栄道、稀勢の里もいますので、意地を見せてほしいところです。
※尚、10年ぶりの「日本出身力士」の優勝と、あえて書いていますが、あくまでも「日本出身力士」であって、日本人力士ではありません。
2012年夏場所に優勝した旭天鵬が2005年に日本国籍を取得していたため、従って「日本人力士」としては4年ぶりの優勝となります。
改めて来場所が正念場です。
白鵬にとっては横綱に昇進して以来の連続しての優勝逸脱場所が過去最多の3場所となりました。
来場所は、必ず気持ちを新たに引き締めながら、気合を更に入れて登場すると思います。
そんな中、琴奨菊には何とか連続優勝を果たして綱取りを期待したいものですね。
また、昨年の夏に結婚を発表していた石田祐未さん（28）と、今月末の１月30日の琴奨菊の誕生日に結婚披露宴を行う予定だったことからも、今回の賜杯は二重の喜びとなりましたね❤
過去に、人生観のズレから、わずか４ヶ月で婚約破棄をなされていた経験もある琴奨菊には、こんな素敵な女性を娶ったからには、必ずや、久し振りの日本出身力士の横綱になってもらいたいですね!!!
頑張れ！琴奨菊！お幸せに❤
この度も最後までブログ記事をお読み下さり有り難うございました。