『スター・トレック イントゥ・ダークネス』(2013年) | HALUの映画鑑賞ライフのBlog

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「3Dが最適な作品(13.9/12・劇場)」
ジャンル:SF
原題:STAR TREK INTO DARKNESS
製作年/国:2013年/米国
配給:パラマウント
上映時間:132分
公式サイト:http://www.startrek-movie.jp/index.php#home
公開日:2013年8月23日(金)
監督:J.J.エイブラムス
出演:クリス・バイン、ベネディクト・カンバーバッチ、ザッカリー・クイント、ゾーイ・サルダナ、ジョン・チョウ、サイモン・ペッグ、アリス・イヴ、カール・アーバン、アントン・イェルチン、ブルース・グリーンウッド、ピーター・ウィーラー
ほか

スタトレ・イントゥ・ダークネス・チラシ
スタトレ・イントゥ・ダークネス・チラシ裏

京都市内のシネコンにて、3D字幕版にて鑑賞。

スタトレ・イントゥ・ダークネス・スポック&カーク

率直な感想と致しましては、
異論のある御方もおられるかとは思いますが、前作に比べますと、スピード感溢れる脚本が、「これでもか!これでもか!」と立て続き過ぎたので、せっかくの各キャラクター毎の見せ場となるエピソードが、少々希薄な感覚になってしまった印象を受けましたね。

スタトレイントゥダークネス・カーク&パイク提督
スタトレ・イントゥダークネス・スポック&カーク3


海外でご覧になられた米国在住のブロガーのETさんからの先取り情報で、「この映画こそ3Dで観るに限る!」と太鼓判を押されていたのもあって、3D字幕版で観たのですが、「こんなところまで遠近法を使うの?」と思うくらいに、本当に勿体無いくらいに贅沢に3D効果を発揮してくれていた点でも、映像的には、「凄い!」の一語でしたね。

スタトレ・イントゥ・ダークネス・スポック火山口
 
ただ、スピード感溢れる脚本であるが故に、希薄な印象は受けは致しましたが、例えば、冒頭から、スポック(ザッカリー・クイント)が転送装置で命懸けの任務に就くのですが、イマイチ必然性がなく感じられましたが、帰還後のスポックの行動が如何にもスポックらしいと感じさせる為の前振りでもあり、また、このあたかも無感情の様なスポックがこの前振りと<対>を成すように、後半で、カーク(クリス・バイン)との<友情>と<絆>のために感情剥き出しで熱くなるという行動を促す脚本は、なかなか上手かったですね。

スタトレ・イントゥ・ダークネス・カーン

今回の敵役のジョン・ハリソン(ベネディクト・カンバーバッチ)。あたかもビートルズ・メンバーからの引用かとも思わせるネーミングには、思わず苦笑いしてしまいました。
また、このジョン・ハリソンは、昔からのトレッキーでもない私には、ちんぷんかんぷんな謎の強化人間でしたが、コートの裾を翻しながら、その長身の身のこなしが、敵役ながらも、実にカッコ良かったですね。
まさに、敵役にするには勿体無いキャスティングでしたね。

スタトレ・イントゥ・ダークネス・カーク逃走
スタトレ・イントゥ・ダークネス・カーン肉弾戦
 
その謎の人物の正体が暴露された際には、昔からのトレッキーでない私も、「あーッ!なるほど!」と思わず、納得させられる名前で、新旧の『スタートレック』のファンも納得がいくストーリーになっていた点には、さすがにJ.J.エイブラムス監督も、旧作シリーズにも、ちゃんと敬意を払っていることがうかがえましたね。

スタトレ・イントゥ・ダークネス・カーン護送

また、カークとスポック以外の各キャラクター毎にも見せ場を作っており、機関主任のスコッティ(サイモン・ペッグ)のカークとの対立と、ここぞとばかりの活躍ぶりがいい味を出していましたし、医療主任のマッコイ(カール・アーバン)の活躍も印象的でしたが、あまりにも、スピード感溢れる脚本の為か、その他のキャラクターの印象が少々希薄に感じてしまったのが残念でしたね。

スタトレ・イントゥ・ダークネス・クロノス星
スタトレ・イントゥ・ダークネス・スコッティ
スタトレ・イントゥ・ダークネス・マッコイ

その点では、前作の方が、<シンプル・イズ・ベスト>で、ストーリー展開も解り易かった様にも感じましたね。

スタトレ・イントゥ・ダークネス・エンタプライズ号

しかしながらも、カークとハリソンとの猛スピードで駆ける宇宙飛行シーンや、後半の肉弾戦や、USSエンタープライズ号の地球への落下シーンなどの映像は、やはり劇場にて3Dで観るに値する作品ではありましたよね。

スタトレ・イントゥ・ダークネス・カーク落下

ただ、ハリウッド映画で多々観られる放射能被爆についての描写については、あまりにも見識が甘いと感じざるを得なかったですね。

スタトレ・イントゥ・ダークネス・キャロル着替

私的な評価と致しましては、
映像的には申し分ない作品で、前評判通り、すごく3Dに適した作品というよりも、贅沢なくらいに3D効果を活用した映画でしたね。

スタトレ・イントゥダークネス・スポック&カーク2

ただ、あくまでも私見ですが、実に、凝った脚本でしたが、スピード感溢れる脚本だった為に、せっかくの各キャラクター毎の見せ場のエピソードが少々希薄な印象を受けてしまった点が残念でしたので、★★★★(80点)の評価とさせていただきました。

スタトレ・イントゥ・ダークネス・ウフーラ

贅沢な注文かも知れないですが、もう少し映画の尺を長くしても良いので、スピード感を緩めた脚本にして、ユーモアと泣ける要素を加味してくれたらば良かったと思いましたが、J.J.エイブラムス監督による、今シリーズの次回作を期待出来る出来映えではありましたね。

TOHOシネマズの3Dメガネ
▲TOHOシネマズの3Dメガネ:デザインが斬新で使い勝手が良かったですね。

※尚、TOHOシネマズさんの3Dは、私は、初めて体験しましたが、3Dメガネ自体も、すごく目に優しくて、軽くて、観易い構造で、しかも、普段眼鏡を掛けている御方でも、メガネ・オン・メガネでも対応する様な斬新なデザインでしたので、これを機に、今後も3D字幕版が上映されれば、是非、TOHOシネマズさんで、再度、鑑賞したく思いましたね。
 
PEN+「スタートレックを探る」
▲雑誌『PEN+(PEN・PLUS)』スタートレック特集号(定価780円)

※また、あまりにも、今作では、私の場合には、お話しのテンポに着いて行けなかったので、もっと深く今作品の魅力を探るべく、雑誌『PEN+(PEN・PLUS)』にて、「SFの金字塔 スタートレックの魅力を探る」という本まで購入した次第でした。

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