今回は、昨日鑑賞した、全世界で7000万部以上を記録している小説の映画化作品の『ハンガー・ゲーム』をご紹介致します。
「ハリウッド製『バトル・ロワイアル』(12.10/30・劇場)」
ジャンル:人間ドラマ/アクション
原題:THE HUNGER GAME
製作年/国:2012年/米
配給:角川映画
時間:142分
公式サイト:http://www.hungergames.jp/
公開日:2012年9月28日(金)
監督:ゲイリー・ロス
出演:ジェニファー・ローレンス、ジョシュ・ハッチャーソン、リアム・ヘムズワース、ウッディ・ハレルソン、エリザベス・バンクス、レニー・クラヴィッツ、スタンリー・トゥッチ、ドナルド・サザーランド、ウェス・ベントリー、トビー・ジョーンズ、アレクサンダー・ルドウィグ、イザベル・ファーマン、アマンドラ・スターンバーグほか
PG12
滋賀県大津市のシネコンにて、劇場公開終了2日前に滑り込みセーフにて鑑賞。
原作小説の全3部作も未読の上、劇場での映画の予告編以外は、ほぼ予備知識も無く鑑賞に臨みました。
率直な感想と致しましては、
先ず、あくまでも映画として観る分には、<ハンガー・ゲーム>という約142分間の<殺人ゲームのダイジェスト版>を観ているといった分には、とても良く出来て面白い映画ではありました。
また、映画の内容的にも、近未来の北米のある独裁国家パネムの13地区ある中のキャピトルと呼ばれる政府機関のある治世者・支配者層を除く、<第1次産業>を担うその他の12地区から被支配者層の国民から、各地区の、12歳から18歳までの若者から男女2名ずつ、計24名で、最後の1名に生き残るまでの死闘を繰り広げるという点では、当時、あの国会でも物議を醸し出したという、故・深作欣二監督による邦画の『バトル・ロアイアル』(2000年)を想起させる様な映画でもあり、なかなかスリル溢れる展開に面白く観ることが出来ましたね。
ですが、この『ハンガー・ゲーム』の場合、原作小説の通りなのかも知れないので致し方ないのかも知れないですが、そもそも<プレイヤー>は12歳から18歳から選出されるという設定の所以がよく解らなかったですし、そもそも、6歳もその年齢差がある設定ではハンディが有り過ぎるとも思われましたので、邦画の『バトル・ロワイアル』の様に、<BR法=新世紀教育改革法>という、コンピュータ管理により、1クラスが選ばれるという方が、年齢的なハンディもなく、より説得力があるかと思いましたね。
それに何よりも、<プレイヤー>が皆それぞれ殺人手段など各種それぞれが特技を有しているという設定も、何やら不思議でなりませんでしたね。
何の特技も有していない鈍臭い若者も居るのが普通なはずですのに、それが妙に不思議でなりませんでしたね。
また、『バトル・ロワイアル』の様に無人島に3日間で決着を付けなくてはイケナイという時間制限もなく、闇雲に、隔離された森の中で、最後の1名が生き残るまで、この<ハンガー・ゲーム>という殺人ゲームを、TVで生中継するというのは、映画的には、その尺の長さで、収まりは付きますが、実際のTV生中継に置き換えれば、国民の義務として、視聴を義務づけているとは言えども、チョット視聴者意識としては、なかなか考えにくいとも思われましたので、その点も、かなり引っ掛かりましたね。
それらの点から比較しても、やはり、故・深作欣二監督による、邦画『バトル・ロワイアル』の方が、この作品よりも数段良く出来た映画だったかと思われましたね。
たしかに、殺人ゲームの決着のスピードアップ化を図る様な最新のテクノロジーによる仕掛けをも有してもいますが、それであれば、そもそも治世者・支配者層も、その最新のテクノロジーを<第一次産業>の従事者たる他の12地区の被支配者の労働環境の効率化の方へ有効活用できるはずとも思えましたし、それも気になる点ではありましたね。
これは、ある種、現代の、日本から近くて遠い独裁国家の如く、支配者層周辺は、最新のテクノロジーを手にしていても、地方の貧民層は食うや食わずの生活を送っている現状や、南アフリカ共和国における過去の<人類史上稀にみる負の遺産>である<アパルトヘイト政策=人種隔離政策>をも皮肉った設定としているのかどうか解りませんが、最新のテクノロジーを独占したその活用手法や、その政治体制の在り方に対する、<近未来に向けた、人類への警鐘>とでもみるべきなのかもしれないですね。
また、疑問点などで、ケチを付けるばかりでなく、良い部分を挙げますと、古代ローマ時代のグラディエイター達のデスマッチを観戦する聴衆たちに出迎えられる奴隷の身分の様に、治世者・支配者層が、<第一次産業>に従事させられている12地区の被支配者層達による政治的な反乱などの機運を抑圧させるための<見せしめ>であるという点では、邦画の『バトル・ロアイアル』とも多少共通する部分もありますが、この『ハンガー・ゲーム』の方が、より色濃く<エンターテイメントショー>に徹している点は、なかなか評価出来るかとは思いましたね。
また、近未来の治世者・支配者層の豪華絢爛な奇抜な衣装にメイキャップなど、映画的にはよく出来た映画だったとは思いましたね。
私から致しますと、疑問点も多々残った映画ではありましたが、何と申しましても、第12地区で選出されてしまった、妹の代わりに<プレイヤー>に志願する、弓の名人でもある、カットニス役のジェニファー・ローレンスの好演が全てといっても過言ではないほど彼女の演技が輝っていた映画でしたね。
木登り名人のルー役のアマンドラ・スターンバーグとカットニスとの友情など見せ場もたっぷりでしたが、胡散臭いTV中継公式司会者役を演じるスタンリー・トゥッチが、また『バーレスク』での丸坊主のゲイのショーン役とは180度違う、髪の毛がフサフサの役柄で魅せてくれたのも良かったでしたね(笑)。
私的な評価と致しましては、
ハリウッドの娯楽大作としての映画的には、面白く魅せる工夫はなされていましたし、142分という、やや長尺な映画ながらも、残り時間を気にすることもなく観れましたので良かったのですが、設定の上で、多々疑問点が生じる部分が、やや、故・深作欣二監督による、あの邦画の名作『バトル・ロアイアル』と比較すると見劣りして観てしまった部分もありましたので、総合的には、★★★☆(70点)の評価とさせて頂きました。
エンドクレジットの際に、【<ハンガー・ゲーム2>日本公開決定】も文字もあった様に、全3部作らしいのですが、次回作はどの様な展開で、また、この近未来の独裁国家パネムの今後の治世の行方も気になるところですね。
●映画『ハンガー・ゲーム』劇場予告編(日本語字幕)
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