これはもう何十年も前の話です。
兄がお付き合いしているというお相手を連れて来て、
結婚がいよいよ具体的になっていった時期のことでした。
わたしの母は、
必ず(笑)気に入らない点にフォーカスするクセのある人でしたので、
兄がたとえどんな人を連れて来ていたとしても、
たとえ初めは良かったとしても、
いつかは悪口やグチを言い始めるとわかっていましたが、
案の定だったのでした(;^_^A
そして、
いつものように、母は兄のお嫁さんとなる人のことを、
あーでもない、こーでもない、と、色々と言い始めたある日のことでした。
わたしは「もうお嫁さんになる人の悪口を聞きたくないな」と思いました。
そこでわたしは言いました。
「何言ってるの、お母さん。
あんなお兄ちゃんと結婚したい、なんて言ってくれる人が現れて、
ありがたいじゃないの。
だって、考えてもごらんなさいよ。
あんな、でっかくて、足に毛の生えた(みんな生えてる(笑))物体が、
いつだって、家にいるときはゴロゴロしているんだよ?
邪魔でしょうがないよ。
それに、しょっちゅう「おなかすいた」とか言うから、
何かつくって食べさせてあげないといけないでしょう。
家にいたら、ずーっと、だよ。
めんどうくさい。
それと、
お兄ちゃんが小さい時のことを、思い出してごらんなさいよ。
よく風邪ひいて、鼻たらしたりして、心配だったでしょう?(←誰だってそうですけど(笑))
そんな心配をもうしないですむし、
それだけじゃない、
そんなお兄ちゃんの子どもまで産んでくれるかもしれないんだよ⁉
ウヒー、気持ち悪い!!! (←チョー失礼(≧∇≦;))
だからね、
これで良かったんだよ。
お兄ちゃんのことを引き受けてくれて。」
・・・内輪の会話の完全再現のため、もしも不快に感じる部分がありましたら、申し訳ありません。
わたしがお伝えしたいのは、「思考の橋渡し」というものについてです。
この時、母の意識のフォーカスを、
「文句を言いたくなるようなポイント」から「感謝を感じたくなるようなポイント」にずらすことに成功した、ということなのです。
この話を、母は「ああ・・・( ゚Д゚)✨」と納得して聞いていました。
母の頭の中では、
「兄がずっと家にいる」というイメージと、
「面倒くさいし、心配なことだ」という感覚とが、自然と結びついたのです。
それと同時に、「お嫁さん」に対して「息子を引き受けてくれる、いい子」という印象が結びついたのでした。
その証拠に、その日以来、
母は兄嫁さんを、それはそれはかわいがるようになり、悪口どころか、いない時であっても「あの子は本当に面白い」と、異文化感覚を楽しむようなことまで言うようになったのでした。
兄嫁さんは、我が家に来たときも、とてもリラックスしてくれているように見え、彼女がいると笑顔が絶えないのでした。
わたしの母のような人に、
「悪口を言うんじゃありません!」と、まともに、つまり正面から正論をぶつけたとしても、
恐らく母の精神は、
「注意された!」
「誰も自分の言うことに賛成してくれない!」
といった怒りや不満のようなネガティブな感情がふくらんでいった可能性が高かったと思います。
これはわたしの「重ための話」というもう一つのブログでお伝えしている「防衛的反応」の増強、ということになります。
ともあれ、この話については狙ったわけではなく、
わたしが心から思ったことを母に言い、
それを母が自然と採用したのでした。
当時は、現在ご提案している「BBモデル」という概念も意識していませんでした。
でも今振り返ると、
あれは「思考の橋渡し」の一例だったのだと思います。
そしてその結果、母が経験している現実が、
「息子が結婚してしまった・・・(>_<;)」から、
「ありがたいお嫁さんが来てくれて嬉しいし、楽しい ♪ 」へと、変わったということなのでした。
・・・こういう話も面白いかな~、と思ってお伝えしてみました(^ω^)
それでは、また・・・(*'▽')
(当ブログ「古今東西」も、別ブログ「重ための話」も、不定期更新)