(今回の記事も、わたしの二つのブログ『古今東西』と『重ための話』の共通のものとなります。)
こういった問いを持つかたは、どちらかと言えば他者に苦しめられているといったように、他者に対してネガティブな印象(定義と言っても良いでしょう)を持っている傾向があります。とは言えもちろん全員ではなく、中には純粋な疑問として「自分というものに対して、他者って一体何なのだろう」と思っているかたもおられるでしょう。
皆さまがどのような答えを期待しているのかは皆さまそれぞれですが、ここでは、二つのわたしとしての答えを述べたいと思います。
①「他者とは、その設定に入り込んだ自分である」
設定とは何かというと、生まれた年代、場所、性別、生まれ持った容姿、才能(得意・不得意分野)といったものや、どのような家庭にて何番目に生まれ、どのような教育を受けたのかといったことであったり、さらには周辺環境はどういったものだったかといった、自分では変えることができないスペックのようなものを指します。
わたし達は一人一人、まったく異なった「設定」に生まれているのです。
中には想像できないほど幸福な環境と思える設定に生まれる人もいれば、正反対の人もいます。
それぞれに人生という過程を経験しますが、どれほど幸福そうに見える設定に生まれた人であったとしても、それぞれに悩みがあり、課題や挑戦があるといったことはお伝えしておきたいと思います。
そしてその設定に入り込んでいない今の「私」にとっては、他者とはどうしても不可解なものという部分が残ります。当然、本人にしかわからないこともありますし、また本人すらわからないとか忘れてしまったといったこともあるというのに、脳も身体も心も別である他者が100パーセント理解することは不可能です。
「この人はいつも自分のことをわかってくれる」と思える他者がいるということは、自分についてポジティブなことを的確に理解し把握してくれている「部分」があるということによって、「全体」をわかってくれているという印象を持っているということです。家族やパートナーといった身近な人がそういった印象を与えてくれているというかたは本人の中の幸福度も高いかもしれません。
とは言え、そういった他者が誰一人としていない場合であっても、自分が自分のことを真に受け止め、理解し、許し、励ますことができるのであれば、それは「自分史上においてメンタル最強」と言ってもいいでしょう。もちろん、そこから他者との良好な関係を目指すことも可能です。
② 「他者とは個性的な(癖のある)反射板である」
「個性的な」という言い方がしっくり来る場合は他者というものに対してどちらかと言えば肯定的であり、後者の「癖のある」とか「癖が強い」といった言い方のほうがピンとくるといった場合は、どちらかと言えば他者というものに対してネガティブな印象を持っている傾向が見られます。しかしこれらもその言葉への定義づけが各人異なっていることから来るのであり、一概にすべてがそうだと言い切れるものではありません。
とは言え、「私」という自分が起こしたアクションに対して、過去、肯定的な反応が返ってくることが多かったのか、それとも否定的な反応が返ってくる印象が強いのか、といった違いによって、その人の人生に与える対人関係における取り組みかたはまったく別のものとなることは疑いのないことでしょう。
もちろん変更は可能なのですが、ともあれ、今回の記事の主旨に話を戻しますと、他者とはコントロールできないものであり、自分が起こしたアクション(言動)に対して、肯定的な反応をするのか、否定的な反応をするのかは他者達の自由であり、気まぐれであることも多いため、あまり他者からの反応に期待したり依存したり、あるいは落胆したり、自分の思い通りにコントロールしようとしたりしないほうが、結果的にこちらの気がラクになりますし、その分、逆説的ではありますが、他者との関係も良くなったりもするものです。
そのように、「期待を手放して自分の気をラクにする」ためであったり、他者の反応にいちいち喜びすぎたり、失望したりしないためにも、
「他者とは個性的な反射板のようなものであり、そんな他者からの反応を自分の都合のいいようにコントロールなどそもそも出来ないものである」と知っておくといいのではないでしょうか。
と言っても、勿論「一体どうしてその出来事が起きたのか?」といった誠実な自己チェックをしたほうがいい場合もありますし、また他者を完全に無視したりするのではなく、「誠実な対話を重ねる」ということが必要な場面もあるでしょう。
今回ざっと「他者とは何か」といったことについて書いてみました。
「何を言っているのかよくわからない」とか、「ではこれについては・・・?」といった疑問点といったものもおありかと思われますので、今後も別の言い方等で述べてみようと思っています。
それでは、また・・・。