このお話は、結論としては題の通りとなります。



 勿論、他者を見て、思わず「チキショー!悔しい!」と思ったって、いいのです。仕方のないことです。そういうこともあるでしょう。但し相手にぶつけないことです。他者に放出したエネルギーは巡り巡って、自分に返ってくるでしょう。



 チキショー!と思った時は、相手をにらんだりもせずに、静かにその場を離れて、自己内で昇華することです。どういうことかというと、自分のこと、例えば改善にエネルギーを使うのです。



 ひたすら自分を見つめるのです。それは「自分の目標を見つめる」ということです。あなたの目標は何でしょうか?相手に対して「チキショー!」と思ったことと直接関係があることでも、無いことでもいいのです。


 そしてどんなに小さなことだっていいのです。というか、むしろ、小さなことであればあるほど、いいのです。理由は「実行しやすいから」です。時間も労力もお金もいらないほど小さい方が実行しやすく、叶えやすいですので、他者に言えないほど小さなこと、取るに足らないと思うようなことの方がいいのです。そしてコツは、それを行って「満足」をしっかり感じることです。するとそれが成功体験になるのです。



 例えば、部屋を掃除しなければな、と思っている人は、目の前にある空きペットボトルを一本、ゴミ袋に入れることだって、いいのです。出来なかったとか、やれなかった、やりたくなかったことが出来たということは、それだけで尊いことなのです。


 「人類にとっては小さなことだが、自分にとっては大きな一歩」なのです。しっかり自分を「やったじゃん!」とほめてあげて、喜びましょう。



 このように、どんなに小さくても大丈夫ですので、自分の心からの感情や欲求を叶えていくことに集中し、「よし」と脳内で思ってみて下さい。



 他者に対して、嫉妬、怒り、疑惑といったようなネガティブな感情を感じ、否定・批判・非難したくなったりしたら、そっとその人から離れれば良いのです。そして、「自分は一体どうしてあのネガティブな感情を抱いたのかな?」と自分のことを知ってあげたり、あるいは「さて、これから何がしたいかな?」と気分が良くなるために意識を欲求にフォーカスすることです。



 勿論、人権侵害や直接加害を受けたような時はケースバイケースになりますが、「自分の目標を見つめる」といったことに集中する時間を増やして何年か過ごしていくと、そういった「被害」は激減します。大切なことは、先述のように、あなたが自分のネガティブなエネルギーを相手にぶつけるという「加害」をしない側で在り続けるということの方です。


 そのためにも、自分のことをひたすら見つめてください。自分の目標といった嬉しい欲求や、感情を感じ続けるのです。他者は邪魔者というよりは、自分の内側を見つめるためのきっかけであり、またブースターです。あまりに加害して邪魔をしてくるようであれば、例えそれが親であってもそっと離れ、そして自分の人生の再建に注心するのです。



 他者のことを考えている時というものは、自分のことがお留守になっています。自分の内側、つまり心を整えて、内面を見つめて下さい。子ども時代は親に委ねられている部分もありますが、大人になった今のわたし達にとって、それは自分にしかできないことなのです。


ではまた・・・。