ここで意地張っててもしょーがないね。


ほんとはね、

一緒にいてすごく感じたんだ。


たけちゃんの生活の中に

私の存在はないってこと。


ちょっとでも

気にかけてくれてたり


最近どう?

とか


そんな些細なことでもいいから

聞いて欲しかったって。


彼女との生活は既に進行していて


きっと二人の名義かなんかで借りたんだと思う。


じゃなきゃ

あんな一等地に住めないだろうし


たけちゃんだけの収入で

あそこは絶対無理だし


部屋にあったTVもソファも冷蔵庫も

きっと彼女が購入したんだと思う。



まるっきり昔の家と違っていた。



そりゃ結婚も考えるよな。


別れることを前提ってとこが

たけちゃんらしいけど。



別れを選んだのは

彼女のことでもなく

たけちゃんのことでもなく



私が

このままじゃ


彼と同じ方向を向いて

歩けなくなると思ったから。



今のこのバランスは

楽しくて安定していて

最高なんだけど



このまま続けていたら



本当に大切なものを

なくしてしまうと気づいたから。




私はきっとこれから

自分たちの店をもち


いつか子供ができて

家庭を持ち

(子供はいなくてもいいが)



ときどき旅行に出かけて


音楽も続けて




そうやって生きてくんだと思う。




そこに



たけちゃんの存在は




ないと思う。