本日は蜷川新右エ門です!
一休さん
一休さんは、今からおよそ 600 年以上も昔の 1394 年 1 月 1 日に京 都で生まれました。お父さんは、後小松天皇ということなので、と ても身分の高い人でした
一休さん最終回
「さよちゃん。」 「な~に?一休さん。」
一休さんの呼びかけにさよちゃんは振り向き答える。
「これ、毎日からだにつけていたものだけど、さよちゃんにあげるよ」
「ええっ?」 「さよちゃんのお守りにと思ってね。」
「しんえもんさ~ん!」
走ってきたさよちゃんの手にある物を見て、蜷川新右エ門 は驚いた!
「こ、これは?」 その品が大切なものだとはさよちゃんにも分かっていた。
「一休さんがくれたの。これ・・・新右エ門 さん知ってる?」
「これは、一休さんがお父上から送られたものでござる。」
新右エ門 は言葉を詰まらせる。さよちゃんの持っていたものとは、一休の父、第百代後小松天皇より送られた、菊の御紋入りの紺のお守りだったのだ
驚きの色を隠せないさよちゃん。蜷川はつづける。
「いや、きっとそうに違いない。一休さんは誰にも言わず、密かに別れを告げて、旅立つ つもりなのかもしれん。」
一休さんとの楽しかった日々、一休さんへの様々な思いが胸中を駆け巡る。万感極まった新右エ門 は、最後に叫ぶ。もちろん叫ぶ言葉はきまっている
「一休さ~~~ん!」
完
補足
蜷川新右エ門 の最後の叫びのあと、一休さんは、般若心経の読経のなか曼荼羅の世界のごとく金色の雲のたちこめる仏道世界に歩を進めてラストシーンとなる
本日の一品「自家製」
どすどす