ハルノートのボーカルの津田の日記 -10ページ目

親愛なる

思い出せる範囲で書きます。長文だが是非折れずに読んでもらいたい

先ほど、滅多に連絡などよこさない九州は大分の地元の友達から連絡が来た。滅多に連絡等よこさない奴からの電話をとるのは、嫌な予感もしてちょっと怖い。

そいつは、いわゆる「天然」というカテゴリーに組する奴で、普通ではない奴である。
僕らがそいつのことをおもしろ可笑しく別の友人にこうして話すことにより、友達の友達の友達位まで地味に知られている奴でもある。


そいつの話でも重い腰を上げ書いてみようと思う。了承は得ていないが、そもそも「了承」の意味すら理解していないようなやつなのでその辺は大丈夫だ。


S,60,11,7、皆見家の三人兄弟(長女、長男あり)の次男、末っ子として産まれる。性格は頑固。

こいつと僕の家は、歩いて五分かからない程の近所であり、中2のクラスが同じ、イエローモンキーが大好き、という共通点から、急速に仲良くなり、現在に至る。近所のくせにそれまであまりそいつのことを知らなかったのは、小学校の校区がギリギリで分かれており、別の小学校に通っていたためである。しかし、小学校にあがる前からそいつのことは知っていた、幼稚園が同じだったので家に遊びに行ったこともある。
しかし、二年制の幼稚園で一年目は青組で同じだったが、二年目からのそいつの記憶は全くない。
後に聞いて謎が解けたが、その幼稚園、月謝が高いこともあり家の金銭事情により別の安い幼稚園に移っていた悲しいエピソードがあった。

部屋に入るなりそいつにむけてガス銃をぶっぱなす奇抜な兄貴に、風呂場で一回、二段ベッドから落とされて一回、計二回の骨折経験を持つ。(小学生当時)
余談だがその兄貴、取っておいた肉まんを長女に喰われ激昂し、流血させ、肉まんを家族問題にまで発展させる程の奇抜さでもある。

こいつにとって、兄貴は親以上に絶対的に逆らえない存在。
シルバーアクセサリーや、時計、財布、衣類、はほぼ、兄貴からゆずられるもの、自分で買う衣類の90%はユニクロ、ファッションセンターしまむら製。兄貴の乗っていた、バイク、ポルシェすらも譲り受ける。現在兄貴はキャデラック。

イエローモンキーが好き(兄貴の影響)で、部屋の壁に雑誌から切り取ったイエモンのページをほぼ隙間なく貼っていた。(兄貴の影響)ペンギン以上に群れをなす吉井和哉は圧巻であった。

おかんのことを「ババァ」と呼ぶ。
家に遊びに行ったとき、おばちゃんが気を使ってトマトにマヨネーズとチーズをのせ焼いたもの(うまい)を部屋まで持ってきてくれたとき「はよ、それ置いて出てけクソババァ、臭ぇんじゃ」という人間とは思えないような一面を実家ではみせる。友達といるときは穏やかなそいつだが、家では「これが日常」だそう。その後、「うめぇうめぇ」とそのトマトはきちんと食す。

僕らのよく遊ぶ友達の中で数少ない高卒者。(夜間の工業定時制ではあるが。溶接の時間に自分のバイクの改造を教師と共に行うような学校、筆者はそこでも中退)

中卒では鳶や土方くらいしか職もなくそんな友達のなか、花屋さんという、小学生女子ナンバー3にはいるような職に就き、僕らのやさぐれた生活の毎日に彩りを与えた。後にもう一人の友達がそこで一緒に働き、お得意先の熟女に襲われかけた。

毎日のように友達5、6人とただなんとなく集まり、遊んでいた頃、やることがなくなったとき用に、携帯に50個くらいの「遊ぶことメモ」を作っていた。内容はカラオケ、ボウリング、ゲーセン、メダルゲーム(ゲーセンとは別、本人曰く)鬼ごっこ、ワッタン(地元の大型ショッピングセンター)に行く、公園で話す、等、そのメモ発覚当時、18歳。



僕が上京してのち、一人で遊びに来てくれ、羽田空港で会ったそいつの前歯がなかった。聞くとフットサルをしていて折れた、との事。(危険なプレーでの接触事故、とかではなく、ゴールキーパーの順番が回ってきて、暇なので、ゴールポストにぶら下がりプラプラしていたら、ゴールが倒れ一緒に倒れた、格好悪い単独事故によるもの、一緒にプレーしていた友達は、ドーン、という音がしたので振り返るとゴールの下敷きになり口から大量出血し、気を失っているそいつを見て、何が起きたかわからなかったという。)

海老名(えびな)を、「かいろうな」と読む。世田谷は「せたたに」。駒沢は諦めて答えるのをやめる。


「天の川って大分川のむこうだっけ?」という伝説を持つ。

こんなちょっと思い出してもスラスラでてくるような、伝説を越え神話になるような逸話をもつ彼。



まぁ、ようは「ピュア」なのだ。

裏表なんて器用なまねも、駆け引きなんかもできないし、頭で整理し、口にして喋る、なんてこともできない。そのくせ、笑わせようとしてくるくせに、話の整理をできないので、自分だけ思い出して笑い、皆をイラっとさせることがよくある。しかし、ちゃんと自分が話下手なのもわかっており、だからこそイラっともするのだが、そんな彼の口癖は「なんか面白い話してよ」という女のような困ったやつである。

だからよく言えば、正直者、かわいらしい、トータルテンボスのいう、愛くるしい、というやつだ。

真っ直ぐだから、自然と皆がそいつに集まるし、嫌いになるやつはいないと思う。



冒頭の電話のないようだが、「久しぶり、特に用事ないんやけど俺、ハーレーダビッドソン買うわ~」という報告であった。


何回もいうが、滅多に連絡等よこさない奴からの電話をとるのは、嫌な予感もしてちょっと怖い。しかし無駄な感情であった。

あまりにも薄いので少し掘ってみると、三月頃に大型免許を取りにいき、7月くらいに買う予定、とのこと。現在2月上旬。

そんな先のことを笑いながら、一人わくわくして俺に電話してくるようなやつなのだ。


7月にはそいつの兄貴から譲り受けたアメリカンバイクを、僕が譲り受けることになった。

夏には頭もハーレーなそいつと一緒に熊本にでも走りに行こう。



こんな馬鹿でアホでピュアなやつが友達にいてよかったと思う。

ただ、なんとなく

久々に散歩。

最近は、音楽を全く聞いていなかった。
iPhoneで聞いているのは、もっぱら、バナナマンのpodcastだ。
最近耳にする音楽と言えば、TVから執拗に流れる女性K-POPグループ、秋元康プロデュースの某大所帯グループ、そして、着信音のSpangle Call Lilli Lineのveek。

歩きながら、久々に音楽を聴く、iPhoneはシャッフルにして。

止まれば、ひとつ、ひとつ、しっかりした人生もあるであろう、無機質な車の流れ、急ぐ人、ゆっくり歩く人、曲間に聞こえる自分の衣服の擦れる音、赤から青になり、また動き出す車の流れ。

その、めまぐるしくも、とまることなく、進んでしまう、時間の流れ、のなかに、僕という、物体は、確実に、居る、世界のひとつ、として。


世界は狭い? そうは思わない。

僕が死ぬまでに触れるもの、感じるもののなかで、例えば、地方の知り合いとたまたま会う、などの時に世界は狭い、と感じることは確かにある。しかし、その瞬間にも、自分では測りきれないこと、処理しきれない情報なんかが、各地で飛び交っている。知らない世界の伝わるはずもない、理解することもない情報は、測りきれない数あって、そんな中で世界は狭いなんて思えない、自分の中の世界というものが狭いだけ。

世界は狭い。


そんな眠れない夜にバカのように考える事を思いながらも、足は進んでいく。

途中、電柱の下に置かれた花と、ピースライトを見つけ、足を止めてみる。
よくみると、火の点いた灰が長くなりもうすぐ消えそうなタバコが1本と、目撃者求むの看板。
そのピースライトから1本取り出し、火を点けて、消えそうなタバコの隣に置いて、また足を進める。

空が薄い青から薄い赤に変わってきた。

その薄い赤が薄暗い夜に変わり、走る人のジョギングシューズの反射する光、散歩されている犬の眼光、ネオンライト、車のへッドライト、テールライト、旅はまだ終わらない。

不思議と疲れない。


今日はもうおやすみ


五日、また

何も知らないふりして
そっぽ向いてしまうのは
少しだけ進みたくて
強がってしまうくせにさ。

知ってるその言葉は
わかってるつもりだった
よかれと思ってた言葉は
傷つけてるだけだったのさ 傷つけてばかり。

今もどこかでは、悲しいことばかりで。
そんな世界よりも、自分がかわいいのさ。

愛も平和も僕には、近いようで遠いもので
近づけば近づこうとするほど、傷つけてしまうだけだった。

今、どこかでは楽しいこともあって。
そんな世界も、受け入れられるようになれたら・・・

戻れないのはわかっているさ
変われないのもわかっているさ
眠りたいのに眠れない世界すらも

明るくなればまた戻るのさ
時間が経てば笑い話さ
受け入れるのに困難な世界すらも、ほら

笑っていたいのさ。

苦しいと思っていることも
辛いと思っていることも
いつになるかわからないけれど、

いつか、笑っていたいのさ。