日本においてワインを楽しむようになってからの年月はそれほど長くはなく私の記憶では40年ほど前にドイツワインブームが起こり葡萄のフルーティーさとほんのりとした甘さが受け入れられたようです。その後ドイツワインに不凍液が混入というニュースによって一挙に熱を冷ますことになりました。その後数年のブランクがあり、ポリフェノールが体に良いという理由で現在の赤ワインブームが沸き起こったのです。私が北野町で初めてシャンパンバーをオープンした33年前はまだシャンパンは甘い酒でクリスマスにケーキと一緒に売られているもの...という認識を持った人が大半でした。
まあそんなことで日本人がワインを飲み始めたのはつい最近の事だということです。
ですからフランス人ソムリエたちが来店した時には彼らの反応がどのようなものか?は私にとって興味のあるものですし、深い見識を聞かせてもらえるのでは?という期待もありました。 が、全員がグラスでサーヴィスしていた何種類かのシャンパーニュを飲んだこともなくレコルタンのものに至っては見たこともない... といった残念な反応でした。
職業としてソムリエを選んだ彼らではありますが、まだ年齢も若く、これからさらに経験を重ねていくことで見識も少しづつ深まるのでしょう...。フランスへ旅した何度かの経験で食に関しての執着や欲求は日本の方が強いようで美食の国のイメージはイメージが先行しているみたいで実際には感動するほどのものは少ないようです。そういう意味では日本で腕をふるう料理人の中にはフランス人を超える職人もいますし、各国料理においてもそれぞれ高い志を持って仕事に取り組んでいる人たちがいることを自慢に思えます。