ベトナム戦争真っ只中。ノーマン大尉は山の中で、捕虜として捕らえられていたチャーリーとトミーを救出する。
しかし、二人はロクに食べ物を与えられず、仲間や死人の肉を喰らい生き延びていた。
救出しようと手を差し伸べたノーマンの腕に、チャーリーが噛みつく。
それは夢で、悪夢から目覚めたノーマンを心配する妻のジェーン。
飲み物を取ろうと開けた冷蔵庫の生肉は血が滴っている。それを食い入るように見つめるノーマン。
翌日。
ジェーンは、ノーマンと共通の友人で医師のメンデスに、夫が夢にうなされていることを相談する。
メンデスは、ノーマンは大丈夫だ、断言するも「君は俺と結婚するべきだった」とも言う。
ノーマンが隣家の甥ボビーにラジコン飛行機の操作を教えていると、ボビーの姉のメアリーがドライヤーを貸してほしいとやってきた。
メアリーにドライヤーを手渡すと、チャーリーから電話がかかってくる。
入院していた精神病院から外出許可が出たので会おうとチャーリーに誘われるが、ノーマンは昨夜の悪夢を思い出してしまい断る。
電話を切ったノーマンは、誘惑してくるメアリーの太股に噛みついてしまう。
チャーリーは一人で町をブラブラし、女性に絡むヤンキーたちを追い払い、映画館に入った。
ポップコーンを頬張りながら上映中の戦争映画を観ていると、前席にカップルが座るやイチャイチャし始める。
女性の白い喉を見ているうちに、なにかを思い出したかのようにチャーリーはその喉笛に食らいつき、騒然となった映画館から逃げ出す。
チャーリーは、開店前の蚤の市会場に逃げこんだ。
店の銃を奪い、警備員と騒ぎを聞きつけてバイクで店に乱入してきたヤンキーの一人も撃ち殺す。
駆けつけた警察が催涙ガスの準備をしていると、主治医のメンデス、ニュースを聞きつけたジェーンが駆けつけた。
犯人がノーマンでないことを知り、ほっとするジェーン。そこにノーマンもやってくる。
「彼のかつての上司だ」と言い、チャーリーを説得するために建物の入っていくノーマン。
チャーリーを宥め、二人で建物を出るとすぐにチャーリーは元いた精神病院に搬送されるが、乱暴をする警官の指に噛みついた。
精神病院に着いたチャーリーは廊下で彼を待っていたトミーに目配せし、看護師のヘレンに噛みつき、他の患者たちを巻きこんで騒ぎを起こす。
しかしすぐにチャーリーとトミーは取り押さえられて、ベッドに拘束される。
チャーリーとトミーの血液検査をしたメンデスと彼の上司は、二人は「人食いの伝染病」(狂犬病のような病気?)と診断。
メンデスはジェーンに電話をして「ノーマンにも同じような症状があるのでは」と告げる。
その電話をノーマンは子機で聞いていて……。
う~~ん、イマイチ刺さらない作品でした。
ホラーに分類されているのとタイトルで、もう少しグロいのかと期待値上げすぎました。
ホラーではなく戦争の風刺映画ですね。そしてアクション寄り。
人を襲うシーンも少ない。
ノーマン役は「エルム街の悪夢」のナンシーのお父さん役だった方で、そこは盛り上がった。
後半になると、ノーマンとトミーとチャーリーと彼に噛まれて感染したヘレンの四人の逃走劇が繰り広げられるんだけど。
大した緊張感もなく、チャーリーに何度も怒られるヘレン……(変な病気伝染させられたんだから、ブチ切れていいと思う)
途中でガソリンスタンドの店員を襲うのに、喰らうのではなく電動カッター?(工具詳しくなくてすみません!)で肉を切り刻んでビニール袋に入れてテイクアウト。いやいや、その場でむしゃぶりつかないの??ってツッコんだわ。
ラストも、まぁそれしかないよね、だし、エミリーもねぇ……。
(序盤、犬が酷い目に遭います)