オールドマン [DVD]

森の奥深くの小屋で眠る老人。

目覚めた彼は飼い犬ラスカルの姿を探して家中を探す。

どうやら彼の妻は赤毛のようだが妻の姿はない。壁にかけられた鹿?の頭の剥製に語りかける老人。

 

ジョーという若い男性が小屋を訪ねてきた。

老人は疑り深く、ジョーに銃を突きつけて、どういう経緯でこの小屋にやってきたのかを問い詰める。

ジョーは昔、祖父と一緒に釣りをするためにこの森に何度か訪れていて、思い出を頼りに森に来たが道に迷ったという。

ジョーがサイコキラーである可能性があると、老人は言う。ジョーは「違う」と説得するも老人は中々信用してくれない。

護身用のナイフを取り上げられたジョーは、隙を見て小屋から逃げだそうとするが、威嚇発砲される。

 

その後、雨が降り出し、老人はジョーに「泊まっていけ」と言い、コーヒーを淹れてくれる。

二人は少しずつ打ち解け、老人は昔セールスマンをやっていたことや、小屋に聖書のセールスマンがやってきた話をする。

老人は、セールスマンが熱心な信者か、彼が本当に神の加護を受けているのか知るために、ネクタイで目隠ししてストーブの側に縛りつけた。

ジリジリと背中をストーブに焼かれて、半狂乱になったセールスマンはひたすら聖母マリアへの祈りの言葉を口にしていたと笑う。

セールスマンがどうなったのか?と恐る恐る訊くジョー。「解放した」と答える老人。

今度は老人が、ジョーの身の上を聞きたがった。

ジョーの妻は幼馴染みで、小学校の教諭をしている。ジョーは妻の実家が経営する会社で働いていた。

中々子どもに恵まれないことに妻は不満を持っていて、ジョーは追い詰められているようだった。

食事の支度をはじめる二人。だが、棚にナイフを見つけたジョーはそっと荷物を抱えると出口に向かい……。

 

 

爺さん……スティーブン・ラング(ドント・ブリーズのあの方)をひたすら愛でる映画。今回は白タンクトップじゃないよ!

全編、小屋の中だけで地味ですが、老人とジョーの会話は中々楽しめました。

結末?は、まぁそれしかないよねって感じなんだけど。ラスカルの正体が謎、わからない……老人の心の具現化みたいなものだろうか?

後は紫の湖のどんな傷も癒やす……癒やされたかったのは自分なのか、妻なのか。