終演しましたね | 伝えたい人、音にならない考え事

伝えたい人、音にならない考え事

演劇、表現活動での色々。独りよがりだけど伝えたい、そんな支離滅裂。

ひまじん企画番外編『神と道化とないものねだり』なんと、無事に終演しました。

終演の挨拶に「なんと」をつけたくなるくらい、色んなことがあった現場でした。まさかこれが終わるなんて、っていうか、初日が来た時点でびっくりしたんだけど。「初日って来るんだ!」「2日目って来るんだ!」って、毎日言ってた気がする。
ひまじん企画史上初めて、「こんなことやりたいんだけど」ありきで人を集めました。当初は2人芝居かひとり芝居の二本立てだったはずが、参加者が思った以上にいっぱいいて、いつのまにか、ほぼひとり芝居3本立てのトリプルキャストに。正直、その時点でめちゃめちゃ嬉しかった。私は、というかひまじん企画は、いつの間にこんなにたくさんの人が集まる場になったんだろう。いつもギリギリまで応募がなくてドキドキして、いざ公演が決まると毎日予約表見ながらドキドキして。おひとりさま企画って、怖いことだらけだ。ある意味プロデューサーですから、人望がないといけないわけです。……あるのかなあ、人望……。未だに不安ですが、その話は追い追い。まずは今回の公演について書くんです。

戯曲は、ここ1年くらいに考えていたことそのまんまでした。リットとアッチェルは特に、自分を2つに分けてキャラクター化したような感覚。2人は正反対で、でもお互いが相手の、自分にない部分を羨ましがっている。でも、1人の人間の脳内から生まれたキャラクターなので、多分だけどどこか似通ってもいて。台詞にもあったけど、生まれた環境が違ったただけなんだと思う。リットも実は頑固な部分があって、アッチェルも実はとても不安定で。2人はお互いに惹かれ合うけど、結局、それまでの人生で自分がしがみついてきたものを捨てられない。子供だ、っていうのもあるのかも知れない。その点シスターは、実は1番愛の人です。全ての愛情を他人(神様含む)に向けられる、大人の女性。母性、みたいなことも何度か稽古場で喋ったなあ。シスターに関してはあんまり自分から生まれたという感覚がないんだけど、もしかしたら私が「こうなりたい」という人物像だったのかも知れない。常にどこか自分本位で、我儘で、多分ナルシスト。そんなんだから、他人だけに気持ちを向けられる人になりたいと思う。それはそれで疲れそうだなあ、なんて冷静になってしまったり。でも少なからず、そういう生き方に憧れている部分はあるんだな。
あ、今回多かった感想に、「どうしてシスターがそこまで神様を盲信するようになったのか知りたい」というのがあって。やっぱそうだよなあ、と思いました。えっと、実はあるんです。シスターのスピンオフ。シスターが神様を愛するようになるまでのお話。まだ文字化はしてないけど、なんとなく考えてはいて。でも今回は役者さんそれぞれに想像してもらいました。トリプルキャストだったし、その方が役者さんの色が出やすいかな、と思って。いつかやりたいですね、シスターのスピンオフ。っていうか、私もやりたいんだよな今回の戯曲。半年か一年くらいたったらやろうかな。誰か一緒にやってくれるかな。再演したい。

つぎ、稽古について。
そんなこんなで9人もの俳優さんに集まっていただき、まずは全員揃っての読み合わせ。戯曲をお渡しできたのが前日だったので、あんまり読み込みができてない状態で、ろくすっぽ戯曲の説明もせず「とりあえず読んでみますか」からスタート。今思うと、どんだけだよ、もっとちゃんとしろよって感じですな。でも、そのときは本当にワクワクした。だって、あまりにも違うんだもん。各チーム、すでにそれぞれの色があって、色んな絵が頭を駆け巡った。絶対大変だろうなと思いつつ、すごく楽しみだった。
稽古は、案の定すごく大変だった。年齢もキャリアもバラバラな役者さん達は、出てくる表現も、場合によっては戯曲の解釈もそれぞれバラバラで。そのセッションは楽しかったんだけど、何より難しかったのは、共通言語がないこと。特に私の演出は抽象的なことが多くて、言葉が出なくなって終いには「伝われ!」と言って「伝わらないよ…」と突っ込まれたり。でもそこは、今回初めて呼んだ演出助手の2人が見事に解消してくれた。たけさん、辻さん。2人にはもう、安心して通訳を頼める。しかも2人は、私の通訳に上乗せして自分の解釈を乗せて、稽古をさらに発展させてくれた。本当に、2人いなかったらやばかった。私の思考整理にも付き合ってくれて、感謝してます。
演出は私だったけど、みんなで作った感覚がとても大きい公演でした。感謝と反省の連続で、私も学ぶことが多かった。演出もそうだけど、プロデューサー、すごく難しい。私の苦手なことを全部詰め込んだようなポジション。でもすごく楽しかった。…疲れたあ…。


合わせ鏡編
{8DC3DE9C-2859-4D27-B4CF-9B870CDEF85D}
{FE1071BC-2A81-4B1E-AA39-720AB20B395B}
{FEB7A22E-AE08-49EB-A100-F22B1F46588B}
{B504D9CA-7AED-4C6D-8D98-78B32A744FDE}

トップバッターのチーム。女子3人で、チームワーク抜群でした。1番短い稽古期間だったにも関わらず、高いクオリティで本番を迎えてくれた。儚さもありながら芯の強いアッチェル、ちょっと怖いくらい元気で笑顔なリット、普通に怖い!けどどこか人間的なシスター。
集合写真撮りそびれたのが唯一の後悔ですね…。



階段編
{AD3223F0-DEBC-4EBF-BD9C-92DA75CAD8C7}
{888CC605-0B74-4101-8119-118A07558302}
{7973DA48-7FC2-4D60-B780-1385298E278C}
{F41115E0-26A6-43E1-A347-199B7E2D442A}
{F06BB036-2422-4E69-ADD2-370077F403A5}


清楚系?なチーム。3人とも、素直で努力家でした。莫大な台詞と戦いながら、それでもこのチームならではのカラーを出してきてくれた。「このチームはなんか近未来っぽいね」「病院とか学校みたいな施設感があるよね」てなわけで、照明も白めに。このチームの照明考えるの楽しかったなあ。
このチームのリットとアッチェルは、もしかしたら幸せになれたかも知れないよね、なんて。しかしシスターが強かった。強かったなあ。


足枷編
{0C697F2F-8F63-42AE-B777-65F4463EE55F}
{A615D08E-4935-4D21-85A1-AFA8E06A836C}
{4E4F6AEE-BDEB-4D36-A336-A494AD937C68}
{B1F2BA0C-D9CE-4A6D-8D5A-5B25377CCB91}
{55AC311C-80DA-48D0-ABE9-C5BAD50FC7A7}
{4A69CD7F-2F30-488A-8F1E-C01CD12B4F38}

個性の暴力。あ、いい意味でね。3人が3人とも一筋縄ではいかない役者さんで、稽古も1番ディスカッションが多かったんじゃないかな。擦り合わせはとても大変だったけど、他の2チームとは一味も二味も違う作品になりました。しかし集合写真の闇が深い…。なにこれ…。


何はともあれ、長かった番外編もこれで終わりです。私もひまじん企画も、次に向かいますぞ。ひまじん企画はvol.5が11月末に控えていますからね。タイトル『ひまじんきかく』。なんだろうね。準備期間中、きっとブログでもひまじん企画について書くような気がしていますね。次回の公演と、ひまじん企画そのものについて。
今後とも、よろしくお願いします。ってことで。