本日2つ目。
今週はちょいと忙しくて。
会社帰りに映画館に行くのもままならなくて。
でも自分なりに次に映画を観る前に、読んで気になる記事がけっこうあったので。
それを書こうと思います。
そういえば。
前回の「抱きしめたい」の時と圧倒的に違うな。。。
と思うのは。
SNS展開の多さかな。
ネット記事なるものが、たくさん!
雑誌の対談は、錦戸亮や吉田監督&錦戸亮・・・なモノはたくさん目にしましたけど。
それ以外の方の言葉はなかなか拾えなくて。
でもネットの記事にたくさん興味深い事が書いてありました。
そもそもこの記事を書こうと思ったのは、盟友が「松田龍平の演技がスゴ過ぎた」と興味を持ち、急に、ネット記事を読み出したのがきっかけ(笑)
あ!
それと!
盟友がレポを書いてくれた、大阪ローカル??な錦戸亮のインタビュー番組がとても良かったので。
リプログさせていただきます〜!
これはもう。
永久保存版ちゃうか。
俳優業への想い。
それとともに感じるグループへの想い。
公式サイトにもリンクがありますが。
(ネット記事のね)
まずは謎の多い、栗本役の市川さんのインタビュー。
一部抜粋。
―――実際に現場に入って、監督からのアドバイスはありましたか。
撮影に入る前に監督とお会いする機会があって、
「清美と宮腰は人間じゃない」
って言われたんです。「え!……人間じゃない?」(笑)。監督の言葉を自分なりに考えて、“地面から少し足が浮いているような感覚”なのかな……と。水面を漂うような……。足元がおぼつかない感じというか。撮影前にそのイメージをつかみたくて、清美のヒントを探していました。
なかなか衝撃的ですよね。
人間じゃない。
宮腰沼にハマっている私としては。
この言葉もまた、考えてしまう。。。
清美は自分が「罪を犯した」という自覚をどういう風に持っているのか。外へ出す表現が少ない分、いろんな想像ができます。海辺で「羊の木」が描かれた缶のふたを拾って、何かを感じる。お墓をいっぱい作ったのは彼女なりの“祈り”だったのだと、私は思っています。
次に映画を観る際には。
栗本にもより、注目してみるつもりです。
監督のインタビューで、こんなのもありました。
―――監督にとって改めて「羊の木」とはどういう言葉だと思いますか?
吉田:わからないものとどうやって向き合うか、その可能性を示している言葉だという気がします。
羊の木、ってまず意味がわからないじゃないですか。脚のある生き物が木になるという。絵に描いた人は、脚があって歩いている羊を知っているわけないのに、どうしてこういう”わからない”ものを描き、それが現代にまで伝えられているのか、さらにわからない。
つまり、わからなくても、あるものはあるんです。
そこでキーになるのが”信じる”ということのような気がします。
でも観た人それぞれで考えてもらえたら嬉しいです。
※コロンブスの時代のヨーロッパにて、人々は木綿は羊のなる木からとれると思っていたという
「目に見えたものを純粋に信じる」
人の事を表す言葉。
なんで5頭なんだろ。。。
そして。
優香さん演じる、理江子のあの場面について。
鏡に向かって歯を磨いている亮介に近づいて、理江子が亮介の歯を磨いてあげるというシーンについて、
亮介さんと出会う、というか一方的にこちらが好きになるきっかけって、どこなんだろうなと思っていたら、鏡に向かって亮介さんが一人で歯を磨いているところで、『後ろ姿から恋に落ちてください』と監督に言われて。(好きになるのは)“後ろ姿”なんだと思いながら(笑い)、面白いなって。
(理江子が亮介のところに)到着するころにはもう(気持ちが高まっていて)歯を磨いてあげるっていうのも、それはただ磨くんじゃなくて“性的なこと”というか、そういう意味合いをもってと言われたので、そういう感じなんだ……とすごく面白かったです。
ここもまた。
いつ、彼女は月末父に惚れたのだろう。。。
(そういう体質の人だというのは頭では理解したとして)
と思っていたので。
こういう具体的な事を教えてもらえるのも面白い。
理江子が「セックスです」と語り出したシーンで。
月末がものすごい嫌そうな、(理江子を)この世のモノとは思えない表情をするじゃないですか。
あそこがまた、すごく印象的で。
なにこいついってんだ?
感がスゴくて(笑)
注目してしまう場面です。
そして。
宮腰として強烈な印象を残す、松田さんのインタビューより。
ーーーキーパーソンとなる6人の元受刑者の1人・宮腰一郎を演じていますが、このキャラクターについてはいかがでしょう。
物ごとを素直に受け入れてしまうので、その純粋さが仇(あだ)となっている感じがしましたね。
普通は損得を考えますが、彼はできなかった。
それゆえに受刑者になってしまったんだと思います。
ーーー宮腰に対して、常に優しく接してくれる月末を演じた錦戸さんとは初共演ですよね? どんな感想をお持ちですか?
ファーストシーンで、月末が車で迎えに来てくれて、一緒にお刺身を食べるんですが、あのシーンは印象に残っていますね。
錦戸くんが演じる月末と宮腰のムードみたいなものが、僕が思い描いていた感じと全く違っていたので、最初はちょっと戸惑いましたが、それがそのまま芝居につながったような気がして、すごく面白かったです。物語が進むに連れて月末と宮腰が友人関係を築いていくところに、その感情がうまく生きていったかなと思いますね。
どう違ったのか。
ここは知りたかったな(笑)
思っていたよりずっと、錦戸さん演じる月末が、フレンドリーだったのか?
龍平くんがこんな言い方をしている記事もありました。
月末が宮腰を車で迎えにきて魚を食べに行くシーンでは、台本にあまり台詞がなく、その場で決めていったところがあって。
錦戸くんが月末を演じる上で持ってきたものと、僕が宮腰を演じる上で持ってきたものが、あまりにもムードが違ったので最初はやっぱり少し戸惑いました。
でもそれがとてもおもしろくて。その雰囲気が2人の関係性につながる部分があるなと思いました。
そしてまた。
吉田監督のインタビューより。
映画だから、大前提がフィクションなんですよ。
みんなフィクションだと思っているなかで、何か一つでも本当っぽく響くポイントがあると、観ている人との距離がグッと縮まるということはよくありますね。
ーーー今のお話で宮腰と月末の関係がしっくりきました。
元殺人犯である宮腰の考えていることを、私は到底理解できないんですが、宮腰の月末に対する友情はわかる気がすると思ったんです。
そうですね。僕も宮腰のことはわからないけれど、月末と友達になって、この街で暮らしていきたいという宮腰の切実な思いはわかるじゃないですか。
人を殺したことがあるからとか、こういうことをする人間だからとか、過去のある一点から導かれる行動を僕はあまり置きたくない。置きたくないから、宮腰の行動が唐突に見えてしまうこともあるんだけど、僕はむしろ唐突なほうが人間らしいと思います。
映画化するきっかけを語る吉田監督。
ーーー原作漫画を知ったのは連載中の2012年、プロデューサーからすすめられたのがきっかけとのことですが、映画化したい、とピンときたポイントはあったのでしょうか。
いえ、最初はむしろ難しいなと思いました。漫画界の巨匠2人がこれだけやりたい放題やった作品ですから、歯ごたえが強すぎて映画として消化できる自信は正直なかったです。
きっかけは、プロデューサーからすすめられたんですね。
監督と脚本家の香川さんはツレ!という感じだったなぁ。
(お2人のトークショーの様子は過去記事にあります)
監督が香川さんに
『これ、映画にできる?』
と持ちかけたとおっしゃっていましたね。
そして。
その、プロデューサーの井出さんの記事より。
月末を翻弄する元殺人犯たちのキャラクターは練りに練って創り上げました。
なかでも松田さん演じる宮腰は、どこまでも純粋でありながら、普通の人には理解できない部分がある“人間でない存在”とさえいえるキャラクター。
この役を演じられるのは、松田龍平さん以外に考えられなかった。
一度、『この役は松田龍平さんがぴったりだな』と思ったら最後、ほかのキャスティングなどが考えられなくなります。
どこまでも自然で、どこからが芝居なのか分からなくなるほど、その境目は一見曖昧に見える。
しかし、これまで演じられたキャラクターは1つとして同じではない、それぞれ独特な雰囲気を持った魅力的な人物ばかり。
どんな映画においても、その映画ならではの存在感を確実に残してくれる貴重な俳優だと思います。
その井出さんは、錦戸亮についても語っています。
特別濃いキャラクターを演じている訳ではない時でも、いつもいつのまにか目が離せなくなっている、不思議な魅力がある方。月末にはピッタリだと思いました。
映画の撮影現場では、同じシーンを何度も演じてもらったりするのですが、同じ表情のようで、同じじゃない。表情や声、ちょっとした仕草、全てが繊細に変化するので、とにかく、ずっと見ていたいと思わせてくれる俳優です。
監督が『もう1回』とテイクを重ねるのが、
“また錦戸亮の芝居が見られる!やった!”
と思ってしまう。
ご本人、見られたいとか全然意識されてないと思いますが、目が離せなくなる、何か色気のようなものを持っている方です。
現場にはいつもフラットな状態で現れ、その場の状況に合わせて何色にも染まれる人。
しかも、その色の種類がとても多い。普通は12色の色鉛筆しか持ってないのに、錦戸さんは100色の色鉛筆を内面に持っているような感じで、微妙に違う色の変化を瞬時に出せる。そして、その表情は見ている者の感情を自然と導いてくれるような、まるで自分が感じているかのようにスクリーンの中で体現してくれる俳優です。
大絶賛だ!
月末が、なぜいままで宮腰に過去の犯罪を自分から聞かなかったのに。
あの部屋のシーンで聞いていたのか。
あの部屋で、文は月末と何を話そうとしていたのか。
そんな事も考えながら。
次にまた、映画を観たいと思っています。
あ!!
あと、バンドシーンはじっくり観たい!やはり。
これもまた、吉田監督のインタビューを置いておきます!
一番好きなのは、バンドの練習をしている倉庫で、宮腰の過去について文と2人で話すシーンです。
月末のずるさや小心さだけじゃなく、文に対する抑えようのない想いが溢れている。
月末はバランスのとれたキャラクターだけど、ここではむき出しのナイーブな感じが出ていると思います。
錦戸くんのすごく繊細な表情の中に、月末の人間的な葛藤をビンビンに汲み取れる感じがして、好きですね。