アイドルファンが読んだ「武道館」朝井リョウ | 好きなコードはEadd9

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錦戸亮
SixTONES
Snow Man(岩本照)
好きなモノいろいろ
そして7人→6人の関ジャニ∞の記録

ブロ友さんのところで見かけて、興味をもち、即購入して読みました。



概要
「【アイドル】という職業が背負う十字架を、一度すべて言葉にしようと思いました。
すると、不思議と、今の時代そのものを書き表すような作品になりました」(著者)

結成当時から「武道館ライブ」を合言葉に活動してきた女性アイドルグループ「NEXT YOU」
独自のスタイルで行う握手会や、売上ランキングに入るための販売戦略、一曲につき二つのパターンがある振付など、さまざまな手段で人気と知名度をあげ、一歩ずつ目標に近づいていく。
しかし、注目が集まるにしたがって、望まない種類の視線も彼女たちに向けられる。

「人って、人の幸せな姿を見たいのか、不幸を見たいのか、どっちなんだろう」
「アイドルを応援してくれてる人って、多分、どっちもあるんだろうね」

恋愛禁止、スルースキル、炎上、特典商法、握手会、卒業……
発生し、あっという間に市民権を得たアイドルを取り巻く言葉たち。
それらを突き詰めるうちに見えてくるものとは――。

「現代のアイドル」を見つめつづけてきた著者が、満を持して放つ傑作長編!









アイドルって。
アイドルのファンって。
自分がなっておいて何なんですが。
特殊な世界だと思いませんか?


私は以前から、私の大好きな彼らの属すこの世界はまるで
「男版宝塚」
のようだなと思っていました。


成人男性をたくさん抱えているにも関わらず、「童貞」を求めている、みたいな。
「結婚」がとにかく御法度で。
「歪」だなと。
思っていました。






彼らは皆、わかっているんだと思います。
自分たちが純血である(ハリーポッターじゃないけどなww)事を求められる存在だという事は。
わかってやっている。
同世代の人が普通に経験出来る多くの事を捨て、ごく一部の選ばれた人しか味わえない所を目指している。


だって、そこに需要があるから。
(彼らの夢、もあるんでしょうね)


そうなんですよね。
そこに需要があるんです。
そして「夢」を叶えるには。
そこは、「純血」じゃないとダメなんですよね。






私はこうやって、毎日、彼らの事をネットに書いています。
彼ら「商品」について、勝手な意見も述べる。
彼らを勝手に庇護もする。
そういう自分の在り方さえも、考えさせられる話だった。


彼らは、「偶像」であるけれど、実在している「人間」でもある。


私は、エイトの皆は、
”素"が見えるアイドルだから好き、だと思う。
でも、その”素"だってホンモノかわからない。
そうやって彼らを決めつける事すら、彼らにとって良い事かわからなくなる。


そんな話でもありました。


読んで、とても疲れました。


もう、ブログ書くのがめんどくさいな。
そう思いました。
久々に(笑)


もちろん。フィクションなんですけど。







「アイドルファン」に自分がなるまでは、正直???が飛び交う世界でした。
その、「歪」だと私が感じる世界に違和感がありました。
今もあります。正直に言ったらね。


でも。
ファンが望んでいるのはあくまでも「純血」。
なら、それを突き通さないといけない。
そうして、「王国」を築いてきたから。


「王国」はスゴいと思います。
ハマってみてわかる、エンターテイメントの世界。







ただただ。
選ばれし人達である彼らが、幸せであってほしい。
純粋に私は思ってしまった。
彼らの選ぶ幸せが、もしも、私たちの望んでいないモノだとしても。
それならそれでいい、と思ってしまった。


多分、ごく少数派の意見だと思いますが。