ISU World Figure Skating Championships 2019, Press Conference: Men Medalists
羽生結弦「北京五輪で誰が王者になるか」/一問一答
ショートプログラム(SP)3位の羽生結弦(24=ANA)がフリー206・10点を記録し、合計300・97点の大台超えを果たしたが2位だった。SP首位で2連覇したネーサン・チェン、3位のビンセント・ゾウ(ともに米国)と出席した記者会見での羽生の主な一問一答は以下の通り。
-大会を終えての感想
羽生 日本開催ということで、本当に見に来てくださった方々にもたくさん背中を押していただきましたし、たくさんのスタッフがいてシーズンで一番大きな大会が成り立つと感じました。結果は2位で悔しい思いがあるけれど、その中でここにいる2人の選手と戦いあえたこと、その上で「さらに強くなりたい」と思わせていただけたことに感謝しています。これからもリスペクトしてやまない2人のスケーターに近づいて、進化して追いつけるようになりたいと思いました。
-SP後に「自信をもって王者らしく」と言っていた。そうなれたか。4回転ループ成功について
羽生 実際に自分にすごく集中して、自分の芯を持って練習できていたと思いますし、演技の方でもそういうことを感じて滑ることができました。結果としてチャンピオンじゃないので、そういう風に言えないですが。ループは成功できて良かったですが、振り返ればもっといいジャンプができたと思う。1つ1つクオリティーを上げて、いろいろな面で進化していけたらと思っています。
-3年後の北京五輪について
羽生 僕自身も来シーズンに向けてのプランはまだたっていない。これからどうしていくかっていうのも、足首の状態も考えないといけない。もちろん五輪っていうのは、自分は2回勝つことができましたけれど、五輪って素晴らしいものだと思っていますし、五輪こそが競技者、フィギュアスケートのスポーツとしての一番の目指すべきゴールだと思っている。それを取ってこそチャンピオンだと言えるんじゃないかなと思っているので。そうですね。う~ん、なんていうかな。誰が北京五輪でチャンピオンになるのかを楽しみにしながら、これから過ごしたい。
羽生 日本開催ということで、本当に見に来てくださった方々にもたくさん背中を押していただきましたし、たくさんのスタッフがいてシーズンで一番大きな大会が成り立つと感じました。結果は2位で悔しい思いがあるけれど、その中でここにいる2人の選手と戦いあえたこと、その上で「さらに強くなりたい」と思わせていただけたことに感謝しています。これからもリスペクトしてやまない2人のスケーターに近づいて、進化して追いつけるようになりたいと思いました。
-SP後に「自信をもって王者らしく」と言っていた。そうなれたか。4回転ループ成功について
羽生 実際に自分にすごく集中して、自分の芯を持って練習できていたと思いますし、演技の方でもそういうことを感じて滑ることができました。結果としてチャンピオンじゃないので、そういう風に言えないですが。ループは成功できて良かったですが、振り返ればもっといいジャンプができたと思う。1つ1つクオリティーを上げて、いろいろな面で進化していけたらと思っています。
-3年後の北京五輪について
羽生 僕自身も来シーズンに向けてのプランはまだたっていない。これからどうしていくかっていうのも、足首の状態も考えないといけない。もちろん五輪っていうのは、自分は2回勝つことができましたけれど、五輪って素晴らしいものだと思っていますし、五輪こそが競技者、フィギュアスケートのスポーツとしての一番の目指すべきゴールだと思っている。それを取ってこそチャンピオンだと言えるんじゃないかなと思っているので。そうですね。う~ん、なんていうかな。誰が北京五輪でチャンピオンになるのかを楽しみにしながら、これから過ごしたい。
日刊スポーツ
羽生結弦「4回転アクセル、試合で」/一問一答2
<フィギュアスケート:世界選手権>◇23日◇さいたまスーパーアリーナ◇男子フリー
ショートプログラム(SP)3位の羽生結弦(24=ANA)がフリー206・10点を記録し、合計300・97点の大台超えを果たしたが2位だった。SP首位で2連覇したネーサン・チェン、3位のビンセント・ゾウ(ともに米国)と出席した記者会見での羽生の主な一問一答は以下の通り。
ショートプログラム(SP)3位の羽生結弦(24=ANA)がフリー206・10点を記録し、合計300・97点の大台超えを果たしたが2位だった。SP首位で2連覇したネーサン・チェン、3位のビンセント・ゾウ(ともに米国)と出席した記者会見での羽生の主な一問一答は以下の通り。
-ループを跳ぶことに恐怖心、ケガをして変わったことは
羽生 まず最初に足首を痛めて練習をしてから、トリプルアクセルをやり始めるまでに、痛み止めがない状態でやり始めました。薬がない状態で跳ばないといけない使命感というか。ただトリプルアクセルをはじめ、4回転ジャンプをやっていくにあたって、ランディングで痛いっていうのがどうしてもあって、時間もなかったですし、正直2カ月間、すでに五輪と同様のものを使っています。もちろん、あの時よりは足首は強くなっていると思いますし、ループ跳べる状態にもなっているので、強くはなっていると思うんですけれど、ただ、あまりにも五輪の前にケガをしてしまったものが大きく、その前に積み重ねていたものも大きく、ロシア大会でケガをしてしまった時には、前の時よりも大きく痛めてしまうので、より気をつけていかないといけない。リハビリも含めてループをやるようになって変わったことは、五輪からループをまたやり始めるまでに、(18年)7月からループを始めたんですけれど、できなくなってしまっていて。やっぱり足の筋肉も落ちてしまっていたり、ループ自体が小さくなっていて、よりケガをしやすくなっていた。結果的にケガをしたことで、もっと大きく、力強く、大きく跳ばないといけないなとなって、前よりも良くなったと思います。
-(会見前の取材で)「もしSP、フリーともにパーフェクトにしても(チェンに)勝てなかった」と言っていた。次なる最終兵器は4回転アクセルなのか。
羽生 もちろんアクセル跳びたいですね。はい。試合で跳ばなきゃ意味がないと常々思っていますし、アイスショーとかで4回転アクセル跳べるようになったとしても、試合で跳んで、公式記録にならないと意味がない。アクセルやっていきたいですね。ケガの具合とか加味して練習しないといけないですけれど。アクセル、ルッツ、フリップ。まあ(4回転)全種…。いろいろ考えながら。トー系ジャンプのルッツとフリップの方が点数が高いので。練習していきたいと思っています。
羽生 まず最初に足首を痛めて練習をしてから、トリプルアクセルをやり始めるまでに、痛み止めがない状態でやり始めました。薬がない状態で跳ばないといけない使命感というか。ただトリプルアクセルをはじめ、4回転ジャンプをやっていくにあたって、ランディングで痛いっていうのがどうしてもあって、時間もなかったですし、正直2カ月間、すでに五輪と同様のものを使っています。もちろん、あの時よりは足首は強くなっていると思いますし、ループ跳べる状態にもなっているので、強くはなっていると思うんですけれど、ただ、あまりにも五輪の前にケガをしてしまったものが大きく、その前に積み重ねていたものも大きく、ロシア大会でケガをしてしまった時には、前の時よりも大きく痛めてしまうので、より気をつけていかないといけない。リハビリも含めてループをやるようになって変わったことは、五輪からループをまたやり始めるまでに、(18年)7月からループを始めたんですけれど、できなくなってしまっていて。やっぱり足の筋肉も落ちてしまっていたり、ループ自体が小さくなっていて、よりケガをしやすくなっていた。結果的にケガをしたことで、もっと大きく、力強く、大きく跳ばないといけないなとなって、前よりも良くなったと思います。
-(会見前の取材で)「もしSP、フリーともにパーフェクトにしても(チェンに)勝てなかった」と言っていた。次なる最終兵器は4回転アクセルなのか。
羽生 もちろんアクセル跳びたいですね。はい。試合で跳ばなきゃ意味がないと常々思っていますし、アイスショーとかで4回転アクセル跳べるようになったとしても、試合で跳んで、公式記録にならないと意味がない。アクセルやっていきたいですね。ケガの具合とか加味して練習しないといけないですけれど。アクセル、ルッツ、フリップ。まあ(4回転)全種…。いろいろ考えながら。トー系ジャンプのルッツとフリップの方が点数が高いので。練習していきたいと思っています。
日刊スポーツ
羽生結弦、銀メダルに「練習しかない」全6種類の4回転挑戦も
◇フィギュアスケート世界選手権最終日(2019年3月23日 さいたまスーパーアリーナ)
【写真】表彰式で笑顔を見せる(左から)羽生結弦、ネーサン・チェン、ヴィンセント・ジョ
五輪連覇で国民栄誉賞スケーターの羽生結弦(ANA)は、2年ぶり3度目の金メダルに届かなかった。フリーで4回転ループを決めるなど206・10点を叩き出し、合計で初めて300点を超える300・97点をマーク。演技直後、充実の表情で「ただいま」と声を張り上げた。
今大会は右足首を負傷した昨年11月のロシア杯以来の実戦、言葉に込めたのはリンクへの帰還、そして世界の頂に2年ぶりに届いた実感だったか。だが、次に滑ったネーサン・チェン(米国)が、ほぼ完璧な演技で合計323・42点のスーパースコア。取材エリアで「ハイレベルな戦いだったが」と言われると、下を向き「すいません、僕がハイレベルじゃなかった」と力なく笑った。
21日のSPでは4回転サルコーに失敗し、チェンと12・53点差の3位発進。この日はSPと本番リンクの感触が違い、「氷が締まっていた。ありがとう!大好きだ!と思ってやっていた」と言う。4回転サルコーこそ回転不足となったが、4回転ループだけでなく、4回転トーループからのトリプルアクセルも加点付きで成功。フリーの自己ベストを15・67点をマークしてなお、チェンに及ばなかった。
SP後には「もっと王者らしくいないとダメ」と話していたが、この日の会見では「結果としてチャンピオンじゃないので、そういう風に言えないかな」と話した。世界の頂に再び立つため、「練習しかない。本当に、ただの練習じゃなく、いろんなことに着手していかないといけない」と闘志を宿した視線で前を見据える。
今季はループ、サルコー、トーループと3種類の4回転を跳び、昨季は4回転ルッツも成功。1月の表彰では来季に向けて既に4回転半の挑戦を明言しており、「得点源になるジャンプを増やさないと。アクセルをやるならフリップもやんないといけないでしょ」と笑う。2季連続で右足首を痛めており、自らの体と対話を重ねながら進化の道を探る。
世界最高得点のチェンと、22・45点差。強大なライバルの存在が、ハートに火を付ける。「いろんなことが必要。とにかく、強くなりたい」。今ある武器をさらに磨き、新たな武器を手に入れた時、羽生は世界の頂に帰ってくる。
【写真】表彰式で笑顔を見せる(左から)羽生結弦、ネーサン・チェン、ヴィンセント・ジョ
五輪連覇で国民栄誉賞スケーターの羽生結弦(ANA)は、2年ぶり3度目の金メダルに届かなかった。フリーで4回転ループを決めるなど206・10点を叩き出し、合計で初めて300点を超える300・97点をマーク。演技直後、充実の表情で「ただいま」と声を張り上げた。
今大会は右足首を負傷した昨年11月のロシア杯以来の実戦、言葉に込めたのはリンクへの帰還、そして世界の頂に2年ぶりに届いた実感だったか。だが、次に滑ったネーサン・チェン(米国)が、ほぼ完璧な演技で合計323・42点のスーパースコア。取材エリアで「ハイレベルな戦いだったが」と言われると、下を向き「すいません、僕がハイレベルじゃなかった」と力なく笑った。
21日のSPでは4回転サルコーに失敗し、チェンと12・53点差の3位発進。この日はSPと本番リンクの感触が違い、「氷が締まっていた。ありがとう!大好きだ!と思ってやっていた」と言う。4回転サルコーこそ回転不足となったが、4回転ループだけでなく、4回転トーループからのトリプルアクセルも加点付きで成功。フリーの自己ベストを15・67点をマークしてなお、チェンに及ばなかった。
SP後には「もっと王者らしくいないとダメ」と話していたが、この日の会見では「結果としてチャンピオンじゃないので、そういう風に言えないかな」と話した。世界の頂に再び立つため、「練習しかない。本当に、ただの練習じゃなく、いろんなことに着手していかないといけない」と闘志を宿した視線で前を見据える。
今季はループ、サルコー、トーループと3種類の4回転を跳び、昨季は4回転ルッツも成功。1月の表彰では来季に向けて既に4回転半の挑戦を明言しており、「得点源になるジャンプを増やさないと。アクセルをやるならフリップもやんないといけないでしょ」と笑う。2季連続で右足首を痛めており、自らの体と対話を重ねながら進化の道を探る。
世界最高得点のチェンと、22・45点差。強大なライバルの存在が、ハートに火を付ける。「いろんなことが必要。とにかく、強くなりたい」。今ある武器をさらに磨き、新たな武器を手に入れた時、羽生は世界の頂に帰ってくる。
スポニチ
羽生結弦、北京五輪で3連覇挑戦は?「誰が五輪チャンピオンになるか楽しみ」
◇フィギュアスケート世界選手権最終日(2019年3月23日 さいたまスーパーアリーナ)
男子で銀メダルを獲得した五輪連覇の羽生結弦(ANA)が、フリー後の会見で22年北京五輪について言及した。
「まだ来季のプランも立っていないし、これからどうしていくか、足首の状態も見ながら、いろんなことを考えて過ごしていきたい」とした上で、「五輪は2回勝つことができたけど、素晴らしいものと思っているし、五輪こそが競技者、スポーツとしての一番の目指すべきゴールだと思っている。それ(五輪)も取ってこそのチャンピオンだと思っている。う~ん、なんていうかな、誰が北京五輪でチャンピオンになるかを楽しみにしながら、これから過ごしたい」と話した。
男子で66年ぶり五輪連覇を達成した平昌五輪から帰国した18年2月26日、今後の現役生活で「いろんなことにチャレンジしたい」と話したことで、報道陣から「五輪の主将にチャレンジしたいか」と問われ、「もし任されたら、それはそれで光栄」とコメント。ただ、ここまで明確に五輪を目指す意志は示していない。
五輪3連覇を達成すれば男子では1920年のアントワープ大会、24年シャモニー大会、28年サンモリッツ大会を制したギリス・グラフストローム(スウェーデン)以来、94年ぶりの大偉業。女子では1928~36年にソニア・へニー(ノルウェー)が3連覇している。
男子で銀メダルを獲得した五輪連覇の羽生結弦(ANA)が、フリー後の会見で22年北京五輪について言及した。
「まだ来季のプランも立っていないし、これからどうしていくか、足首の状態も見ながら、いろんなことを考えて過ごしていきたい」とした上で、「五輪は2回勝つことができたけど、素晴らしいものと思っているし、五輪こそが競技者、スポーツとしての一番の目指すべきゴールだと思っている。それ(五輪)も取ってこそのチャンピオンだと思っている。う~ん、なんていうかな、誰が北京五輪でチャンピオンになるかを楽しみにしながら、これから過ごしたい」と話した。
男子で66年ぶり五輪連覇を達成した平昌五輪から帰国した18年2月26日、今後の現役生活で「いろんなことにチャレンジしたい」と話したことで、報道陣から「五輪の主将にチャレンジしたいか」と問われ、「もし任されたら、それはそれで光栄」とコメント。ただ、ここまで明確に五輪を目指す意志は示していない。
五輪3連覇を達成すれば男子では1920年のアントワープ大会、24年シャモニー大会、28年サンモリッツ大会を制したギリス・グラフストローム(スウェーデン)以来、94年ぶりの大偉業。女子では1928~36年にソニア・へニー(ノルウェー)が3連覇している。
スポニチ
羽生結弦に聞く…「楽しかった。とにかく強くなりたい」
◆フィギュアスケート 世界選手権 最終日(23日・さいたまスーパーアリーナ)
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位の羽生結弦(24)=ANA=は、ほぼノーミスで206・10点、合計300・97点で銀メダルを獲得した。演技終了時点ではフリー、合計とも現行ルールでの世界最高得点だったが、直後に演技したSP首位のネーサン・チェン(19)=米国=が羽生の記録を更新する216・02点、合計323・42点で2連覇。世界最高得点の出し合いとなるハイレベル決戦に敗れた羽生は、アクセルを含む全6種類の4回転習得に意欲を見せた。
◆ユヅに聞く
―振り返って。
「良い演技をしたにもかかわらずSP、フリー両方とも負けているのは完全なる実力不足。次のシーズンに向けては時間があるので、けがをしないように、その上で追随されないように強くなりたい」
―ループとサルコー以外は信じてできたか。
「ループ以外は信じていた。今回はすごく調子が良くて、こんなにできるかというくらい、練習でノーミスが繰り返されていた。ループさえ降りればノーミスできる感覚があった」
―エッジ系のジャンプは。
「合わせるのが大変。エッジと体と氷とのコネクションが一番大事。ループは特に抜けやすい。確率の良くなるトウジャンプを増やしていきたい」
―ハイレベルな争いだった。
「すみません。僕はハイレベルじゃなかった(笑い)」
―楽しかったか。
「楽しかった。やっぱり300点をちょっと超えただけでは勝てないなという気持ち。とにかく強くなりたい」
◆羽生の右足首故障後の経過
▽18年11月17日 GPロシア杯フリー当日の朝練習中に4回転ループで転倒し、右足首負傷。
▽29日 GPファイナル欠場を発表。日本での精密検査の結果は右足関節外側靱帯(じんたい)損傷、三角靱帯損傷、右腓骨(ひこつ)筋腱(けん)部分損傷。3週間の安静と患部固定、その後リハビリ加療に約1か月を要する見込みと診断。
▽12月13日 全日本選手権欠場を発表。「1日でも早く痛みや制限がなくなり、競技に復帰できるよう努めてまいります」
▽24日 実績を考慮し、世界選手権代表に選出。
▽19年2月20日 日本スケート連盟を通じ「年が明けてから氷上練習を始めました。ジャンプについては世界選手権に向け調整しています」。
▽3月18日 拠点のトロントから日本へ。120日ぶり公の場。
▽21日 世界選手権SPは4回転サルコーが2回転になり94.87点の3位。
男子フリーが行われ、ショートプログラム(SP)3位の羽生結弦(24)=ANA=は、ほぼノーミスで206・10点、合計300・97点で銀メダルを獲得した。演技終了時点ではフリー、合計とも現行ルールでの世界最高得点だったが、直後に演技したSP首位のネーサン・チェン(19)=米国=が羽生の記録を更新する216・02点、合計323・42点で2連覇。世界最高得点の出し合いとなるハイレベル決戦に敗れた羽生は、アクセルを含む全6種類の4回転習得に意欲を見せた。
◆ユヅに聞く
―振り返って。
「良い演技をしたにもかかわらずSP、フリー両方とも負けているのは完全なる実力不足。次のシーズンに向けては時間があるので、けがをしないように、その上で追随されないように強くなりたい」
―ループとサルコー以外は信じてできたか。
「ループ以外は信じていた。今回はすごく調子が良くて、こんなにできるかというくらい、練習でノーミスが繰り返されていた。ループさえ降りればノーミスできる感覚があった」
―エッジ系のジャンプは。
「合わせるのが大変。エッジと体と氷とのコネクションが一番大事。ループは特に抜けやすい。確率の良くなるトウジャンプを増やしていきたい」
―ハイレベルな争いだった。
「すみません。僕はハイレベルじゃなかった(笑い)」
―楽しかったか。
「楽しかった。やっぱり300点をちょっと超えただけでは勝てないなという気持ち。とにかく強くなりたい」
◆羽生の右足首故障後の経過
▽18年11月17日 GPロシア杯フリー当日の朝練習中に4回転ループで転倒し、右足首負傷。
▽29日 GPファイナル欠場を発表。日本での精密検査の結果は右足関節外側靱帯(じんたい)損傷、三角靱帯損傷、右腓骨(ひこつ)筋腱(けん)部分損傷。3週間の安静と患部固定、その後リハビリ加療に約1か月を要する見込みと診断。
▽12月13日 全日本選手権欠場を発表。「1日でも早く痛みや制限がなくなり、競技に復帰できるよう努めてまいります」
▽24日 実績を考慮し、世界選手権代表に選出。
▽19年2月20日 日本スケート連盟を通じ「年が明けてから氷上練習を始めました。ジャンプについては世界選手権に向け調整しています」。
▽3月18日 拠点のトロントから日本へ。120日ぶり公の場。
▽21日 世界選手権SPは4回転サルコーが2回転になり94.87点の3位。
スポーツ報知
羽生に聞く 日本開催で「背中押していただいた」4回転アクセル「もちろん跳びたい」
【フィギュアスケート世界選手権最終日 ( 2019年3月23日 さいたまスーパーアリーナ )】 男子2位の羽生結弦(24=ANA)の会見での一問一答。
―大会を終えての感想は?
「日本開催ということで、見に来てくださった方々にたくさん背中を押していただきました。結果は2位で悔しい思いがありますが、その中で、ここにいる2人の選手と戦いあえたこと、その上でさらに強くなりたいと思わせていただいたことに感謝をしています。これからもリスペクトしてやまない2人のスケーターに近づいて、進化して追いつけるようになりたいと思いました」
―SP後に「王者らしく」と言っていた。そうなれたか?
「自分にすごく集中して練習ができたと思います。演技の方でもそういうことを感じて滑ることができました。結果としてチャンピオンじゃないので、そういう風に言えないですが。(4回転)ループは成功できてよかったのですが、振り返ればもっといいジャンプができたと思います。一つ一つクオリティーを上げて、色々な面で進化をしていけたらと思っています」
―2022年北京五輪について
「(時期尚早と言った)ネーサン(チェン)選手に全面同意と思っています。来シーズンに向けてのプランを立ててないですし、これからどうしていくかを、足首の状態を見ながら考えないといけないので、いろんなことを考えてこれから過ごしたい。オリンピックは2回勝つことができましたけど、オリンピックはすばらしいものと思っていますし、オリンピックこそが競技者として一番の目指すべきゴールと思っていますし、それを取ってこそチャンピオンと言えると思っているので、なんて言うかな、北京オリンピックで誰がチャンピオンになるか楽しみにしながらこれから過ごしていきたい」
―4回転ループへの恐怖心や、ケガをしていい意味でも悪い意味でも変わったことはあるか?
「足首を痛めて練習し始めてから3回転半を始めるまで、痛み止めがない状態で始めました。薬がない状態で跳べなくてはいけないという使命感的なものもあって、ゆっくりだったんですけど、アクセルまでは痛み止めを飲まずにやりました。ただ、トリプルアクセルをはじめ、4回転ジャンプをやっていくにあたってランディングで痛いというのがどうしてもあって、時間もなかったですし、2カ月間は、オリンピックと同様のもの(痛み止め)を使っています。
あのときより足首は強くなっていると思いますし、ループを跳べる状態でもあるので強くなっているとは思いますけど、オリンピックの前にケガをしたものが大きく、その前に積み重ねていたものが大きく、ロシア大会でケガをしたときは前の時より大きく痛めてしまうようになってしまっているので、いろいろと気をつけなければいけないと思っています。
オリンピックのあと7月からループを始めることになったんですけど、できなくなってしまっていて、足の筋肉が落ちたり、ループジャンプが小さくなって、けがをしやすくなっていたという状況がありました。結果的にけがをしたことによって、もっと大きく、もっと力強く、思い切って跳ばなければいけないと思うようになったし、前よりうまくなったと思います」
―次は4回転アクセルと受け止めているが、展望は
「もちろんアクセルを跳びたいですね。試合で跳ばなきゃ意味がないと常々思っていますし。アイスショーで4回転を跳べるようになったとしても、公式の記録に残らないと意味がないし、それに加えて順位が付かないと意味がないと思っているので。もちろんケガの状態を加味して練習をしますが、アクセル、ルッツ、フリップ、全種類を色々と考えながら。エッジ系ジャンプの氷の影響の受けやすさを感じているので、トウ系ジャンプ、アクセルを含めて、ルッツとフリップ含めてアクセルも練習していきたいと思います」
―大会を終えての感想は?
「日本開催ということで、見に来てくださった方々にたくさん背中を押していただきました。結果は2位で悔しい思いがありますが、その中で、ここにいる2人の選手と戦いあえたこと、その上でさらに強くなりたいと思わせていただいたことに感謝をしています。これからもリスペクトしてやまない2人のスケーターに近づいて、進化して追いつけるようになりたいと思いました」
―SP後に「王者らしく」と言っていた。そうなれたか?
「自分にすごく集中して練習ができたと思います。演技の方でもそういうことを感じて滑ることができました。結果としてチャンピオンじゃないので、そういう風に言えないですが。(4回転)ループは成功できてよかったのですが、振り返ればもっといいジャンプができたと思います。一つ一つクオリティーを上げて、色々な面で進化をしていけたらと思っています」
―2022年北京五輪について
「(時期尚早と言った)ネーサン(チェン)選手に全面同意と思っています。来シーズンに向けてのプランを立ててないですし、これからどうしていくかを、足首の状態を見ながら考えないといけないので、いろんなことを考えてこれから過ごしたい。オリンピックは2回勝つことができましたけど、オリンピックはすばらしいものと思っていますし、オリンピックこそが競技者として一番の目指すべきゴールと思っていますし、それを取ってこそチャンピオンと言えると思っているので、なんて言うかな、北京オリンピックで誰がチャンピオンになるか楽しみにしながらこれから過ごしていきたい」
―4回転ループへの恐怖心や、ケガをしていい意味でも悪い意味でも変わったことはあるか?
「足首を痛めて練習し始めてから3回転半を始めるまで、痛み止めがない状態で始めました。薬がない状態で跳べなくてはいけないという使命感的なものもあって、ゆっくりだったんですけど、アクセルまでは痛み止めを飲まずにやりました。ただ、トリプルアクセルをはじめ、4回転ジャンプをやっていくにあたってランディングで痛いというのがどうしてもあって、時間もなかったですし、2カ月間は、オリンピックと同様のもの(痛み止め)を使っています。
あのときより足首は強くなっていると思いますし、ループを跳べる状態でもあるので強くなっているとは思いますけど、オリンピックの前にケガをしたものが大きく、その前に積み重ねていたものが大きく、ロシア大会でケガをしたときは前の時より大きく痛めてしまうようになってしまっているので、いろいろと気をつけなければいけないと思っています。
オリンピックのあと7月からループを始めることになったんですけど、できなくなってしまっていて、足の筋肉が落ちたり、ループジャンプが小さくなって、けがをしやすくなっていたという状況がありました。結果的にけがをしたことによって、もっと大きく、もっと力強く、思い切って跳ばなければいけないと思うようになったし、前よりうまくなったと思います」
―次は4回転アクセルと受け止めているが、展望は
「もちろんアクセルを跳びたいですね。試合で跳ばなきゃ意味がないと常々思っていますし。アイスショーで4回転を跳べるようになったとしても、公式の記録に残らないと意味がないし、それに加えて順位が付かないと意味がないと思っているので。もちろんケガの状態を加味して練習をしますが、アクセル、ルッツ、フリップ、全種類を色々と考えながら。エッジ系ジャンプの氷の影響の受けやすさを感じているので、トウ系ジャンプ、アクセルを含めて、ルッツとフリップ含めてアクセルも練習していきたいと思います」
スポニチ
羽生が3年後の北京冬季五輪について言及/フィギュア
フィギュアスケート・世界選手権最終日(23日、さいたまスーパーアリーナ) 男子はSP3位につけた冬季五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=がフリー2位の206・10点をマークし、合計300・97点で銀メダルを獲得した。
試合後、2022年の北京五輪について言及した。「五輪こそが競技者、スポーツとしてのが一番の目指すべきゴールだと思う。それをとってこそチャンピオンだと思う。誰が北京(五輪)でチャンピオンになるのかを楽しみに思いながら過ごしたい」と述べた。
今後に向けては、「最終的に良い演技ができたにもかかわらず、両方とも負けてしまっているのは完全なる実力不足。次のシーズンに向けては時間があるので、ケガをしないように追随されないくらい強くなりたい」と闘志を燃やした。
試合後、2022年の北京五輪について言及した。「五輪こそが競技者、スポーツとしてのが一番の目指すべきゴールだと思う。それをとってこそチャンピオンだと思う。誰が北京(五輪)でチャンピオンになるのかを楽しみに思いながら過ごしたい」と述べた。
今後に向けては、「最終的に良い演技ができたにもかかわらず、両方とも負けてしまっているのは完全なる実力不足。次のシーズンに向けては時間があるので、ケガをしないように追随されないくらい強くなりたい」と闘志を燃やした。
サンスポ