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「地産地消」ではなく「地学地就」。
今日の新聞で、そんな表現を見ました。
その地方・地域で学び、その地方・地域で就職・就労する。
なるほど、と思います。
都市一極集中を改める。
地方の良さを見直し、その地に根ざして学び、地域・地方社会経済に貢献する。
「言いえて妙」ではあります。
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地方経済の衰退、過疎化などの流れを食い止める。
地方に種々の権限を委譲し、地域振興を促進し、自立型の社会経済を構築する。
危機管理をも想定した総合的・戦略的政策としても・・・。
理想ばかり思い浮かびましたが、考えておかねばならないこともあります。
「地産地消」が循環型地域経済の発想に加えて、閉鎖型社会経済をもイメージするものになってしまわぬようにと思っています。
それと同様、「地学地就」が、他を学ぶこと、他を認めることの大切さを見失わないよう、地域外との関係・連係をより重要視した上でのそれであって欲しいと思うのです。
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大都市及びその近郊の大学で学んでも、希望する就職先が見当たらない。
就職できても生活コストの高さで生活が厳しい。
人間関係の希薄さなどから疎外感を持ってしまう。
グローバル人事政策採用大手も増え、都市における求人企業の減少・就労機会の減少・・・。
そういう状況が続き、今後も一層その傾向が強くなると予想されると、「地学地就」はぴったり!ともてはやされそうです。
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発想・方向・政策としては賛成です。
しかし、就労可能という事は、採用する企業があってのことで、地域・地方での企業経営と経営者の質と量が確保されてのことです。
願わくば、第2世代の方々ご自身が、「就労」でなく、「創業」すること、仕事を創ることで「地学地就」を実現するという気概をもって、主体的に取り組んで頂きたいと期待しています。