今日は外国人児童生徒さんへの学習支援をめぐるお話です。
今年3月に、『「発達障害」とされる外国人の子どもたち』(金春喜著、明石書店)が出版されています。様々な課題の一つとして日本語がわからない外国人児童生徒さんが特別支援学級へ編入されるケースを考察した本です。
滋賀県でも実際に外国人児童生徒をめぐる問題は、一筋縄ではいきません。現場で対応する先生方は、一つひとつの事例に丁寧に対応されていますが、それぞれの子どもが抱える個性、能力、特性などを見極めることは本当にむずかしいものです。複数の問題が濃淡を変えて重なりあっているようにも感じられます。
例えば、日本語能力の問題、文化的背景に由来する問題、子どもの個性・能力・特性に由来にする問題などです。ですから、教育、異文化理解、福祉など異なる分野での協力が、外国人人口の割合が大きい地域で欠かせなくなっています。
だから、学校だけでなく、地域内で協力しあうことが試行錯誤されています。滋賀県にはいくつもの日本語教育や学習支援を提供する団体があります。県でも、多文化共生の定義のもと活動方針と課題も体系的に示されています。
適応教育教室ハーフステップでも、外国人児童生徒を対象にした無料学習支援会を立ち上げ、ウェブサイトも作成しております。
http://site-2698063-5434-9949.mystrikingly.com/
滋賀県の多文化共生社会づくりの一助になればと考えています。