最初、見た時は、”きっ、気色わる~っ!”のひと言だったが、
次第に気になってきた。
フチ子さんシリーズ収集は、ノーマルタイプを本筋として、
せいぜいカラーバリエーションを集めて楽しんでいる程度なので、
ご当地系や企業コラボ系には、あまり興味はなかったが、
思い切って、このガイコツ系は入手。
気になった理由は「不浄観」。
詳しい説明は検索してもらうとして、
ぼくの理解は、時間とともに朽ちていく物を観想して、世の無常を知り、
物事への執着から脱却する仏教的な修行法である。
10代後半、谷崎潤一郎の『少将滋幹の母』を読んで知り、
その後しばらく、面接などで”愛読書は?”と聞かれた際、
”ショウショウシゲモトノハハ デス”と答えていたが、
面接官の頭の中で、
その音から無事、漢字変換は出来ていたのであろうか…。(苦笑)
今思うと、おそろしくリスキーな人物像を演じていた訳である。
が、ぼくなりに、オチというかヒネリはあり、
だから無常観に浸るのではなく、
ぼくは、そのものの盛りを愛でるべきというのが自論だ。
で、本題のガイコツフチ子さん。
ノーマルフチ子を旨くリメークしてあり、
細部の造り込みも見事。
干からびたレモンや弛んだ水着の表現には脱帽だ。
ノーマルタイプなら3体も入れば、
いっぱいになる小さなコレクション容器にも、
皆「痩せて」いるので、全員余裕で入ってしまう。(笑)
そんなことを思うと同時に、
”いのち短し 恋せよ乙女
あかき唇 褪(あ)せぬ間に”
”いのち短し 恋せよ乙女
黒髪の色 褪(あ)せぬ間に”
の詩が頭の中でリフレインし、
今の、この時間を大切に生きないといけないことを実感するのだ。




