しばらく前、東京に旅した時の話。
ぼくが東京に出る時、
食事は、ほとんど、そば、か餃子。
そんなの、関西でも食べられるでしょ、なのだが、
関西では、チェーン店の、そばは、
阪急電車の駅ぐらいしかなく、かつ、お味は、お値段相応だ。
なによりも、関西特有の、コシのない、ゆで麺に遭うと、
粉もんマニアのスピリッツは、いささか萎えてしまう。
そこにいくと、
東京では、チェーン店といえども、
関西人の味覚には、大のご馳走。
それに安い。大盛りでも特盛りでも、サイドを付けても、
千円札でお釣りがくる。
それと餃子。
餃子は、皮の、ぶ厚い大陸系の食感が楽しめる店が多い。
ひとくち系といって喜んでいる関西の輩の気持ちが判らぬ
パンチを餃子に求めるぼくには、
東京の餃子は光り輝いて見えるのだ。
さて、今回は、そばと天丼の話。
この夜、オーダーは、そば大盛りに天丼をプラスした。
美味いっ!
てんぷらも、さすが江戸前。
「江戸前」といっても、今どき、チェーン店で
東京湾で採れた活きの良いのが出てくるわけはないが、
魚介類を美味く仕上げる技術と心意気は、さすが東京だ。
関西の薄味になれた、ぼくも、この時ばかりは、
あまからく、てんぷらとご飯に、よく絡むタレが美味しく感じる。
そういえば…。
この前日、スーパーで「ぼんち揚げ」の大判の得袋を見つけ、
それを、ビールのアテにしていた。
ぼんち揚げといえば、大阪の製品だ。
見つけた時、”こんなのが東京でウケるんや…?”
と疑問に思っていたが、
(いささか下品で申し訳ない)ぼんち揚げを胸焼けするぐらい食べ過ぎて、
上がってきたゲップから、その謎が解けた。
天丼のタレと、ぼんち揚げの風味、
まったく、そっくりなのだ。
そりゃ、ぼんち揚げ、東京でウケるはずだ。
