この日の獲物は装丁や編集で選んできたような感じ。
カラーブックスの『京都散策5 西山の道』
古い昭和のフィルム写真が昭和の時代を物語る。
ホッとするような、発色の悪さやピントの悪さを眺めていると、
今の時代では、逆に決して表現できない
ある意味の「美」が窺える。
『くすぶれ!モテない系』
「女子本」だが、イラストも多く、面白く読めそうに思い、
手に入れてきた一冊。
唐紙風のカバーが気に入った。
自慢げに家族に見せると、早速、読み終えた様子で、
鼻を膨らませて、読書感を語った。
”過去、最高に、つまらない本っ”
とのことだ。
ぼくは楽しみに読むつもりだ…。
最後、『吟行日記』
その名のとおり、本と言うより日記。
木版画ケースに惹かれ、
古本ではあるものの、新品と思って買ったのだが…
しっかり使われていた…。
が、1月3日で、日付だけ書かれて、終わり。
磯野カツオも納得の文字どおり、”三日坊主”。
もちろん、父親の磯野波平の
中途半端なディレッタンティズムにも通じる。
いや、決して嫌味なコメントではない。
人間のサガというものを微笑ましく眺めさせてもらった
ひとときだった。