ぼくは、府内の、こんな所に住んでいた。
そのもののジオラマではないが、給水塔のフォルムは懐かしい。
上から見たことはなく、常に下から眺めていたので、
もっとグラマーだった印象はあるが。
この根元で、紙芝居のオジさんが巡業し、
「ぼんさんが屁をこいた」や缶蹴りに、いそしむ少年期だった。
身長を遥かに越える高台給水塔の横の,身長を遥かに越える小屋の屋根から飛び降り、
誰も成し遂げなかった偉業冒険ゆえ、勇気ある同級生として
しばらくの間、羨望のマナコで称えられたこともある。
そして、何より、そこは、
仮面ライダーカードでの聖なる「べったん」大会のスタジアムでもあった。
このアンカは、現物そのものを使用していた。
電気で、布団の埃が焼けるのと、木が混じった臭いが懐かしい。
楽しそうな暮らし方だ。
が…
が、内実は、そんな呑気なことも言っていられない背景があったようだ。
ぼくは、この歴史は知らない。
地域で住むことの意義
そんなことを感じさせられたジオラマだ。




