仕事場からの岐路、ほとんど日の落ちた夕刻過ぎ、
ふと目先の道路を見ると、黒い生き物。
ゴキブリか、と思ったが、クワガタムシだった。
今シーズン、初のお出まし。
職場は、街中ではないが、里山でもない。
どちらかと言えば、郊外の住宅地。
もしかすると、雑木林を探せば、
虫達のスポットが見つかるかもしれない。
そんな希望を持たせてくれる出会いだった。
そういえば、職場の近くの木々でも、樹液の匂いを微かに感じた。
商売道具を入れたペンケースの中身をブチまけて空にして、
ハンカチをクッションに、家まで連れて帰った。
毎年、カブトやクワガタの幼虫を飼育している
ガラス瓶にマットをひいて、住んでもらうことにした。
写真に撮ると、ガラスの湾曲が不思議な世界を醸し出している。
真ん中にいるのが、主人公のコクワガタ(♂)だ。
最近、読んだフリーの雑誌「asta」(ポプラ社)の表紙裏に
コクワガタの記事が載っていて、
4年も生き続けているツワモノもいるようだ。
