宝くじを買い忘れた。
まぁ、過ぎたことは仕方ない。
が、とても大きな入手物があった。
市内では、幾つかの「市(いち)」が立つ。
とある露天で見つけた、額には入っていないペラものの絵、
シルクスクリーンの作品だ。
ラインの整理が見事で、作風もユニークだ。
只者ではないと見た。
が、サインから想像できる作者は、ぼくの知識からは出てこない。
とりあえず、値段だけ聞いて、その場を去った。
2枚で映画代ほどだという。
が、気になって仕方ない。作風が上手過ぎるのだ。
絶対に素人ではない…。確信を持った。
で、市(いち)をひと回りして、その場に戻ってきた。
「ないっ」と思ったが、実は、露天の対面の別売り場にあった。
やれやれ。ホッとしたことは言うまでもない。
ダメ元でも、作風はテクニックの参考にはなる。
思い切って買った。
帰って、サインから苗字を想像して検索した。
この日、ぼくの勘は冴えて、正しい作者名まで分かった。
それと…、
この作者、海外の博物館にも作品をおさめている著名な作家
ということも分かった。
この作品は、何と、金額は二桁だ。
ぼくが手に入れたのは、多少状態が良くないので、
それほども出ないだろうが、
たかが、ドリンク付のランチ代ぐらいの出費が、大化けした。
うれしいのは、作品の価値もさることながら、
それを見極めることの出来た自分の目。
良い歳末のマイ・プレゼントになった。

