今回は、既にご存知の方も多いと思いますが、2023年7月26日からTOEFL iBTが新しい形式になったお話についてです。
TOEFL iBTとは
TOEFL iBTは、海外の大学に出願する際に英語能力を証明する世界共通の英語テストのことをいいます。ちなみにTOEFLにはいくつか種類がありますが、アメリカの大学留学や日本の大学へ出願される場合は、TOEFL iBT(Internet Based Testing)がお勧めです。
TOEFL iBT Home Editionについて
COVID-19の感染拡大が懸念されていた2020年〜2021年頃、新しくTOEFL iBT Home Editionという自宅で受けることができるテスト形式が公式のテストとして追加されましたが、最近では TOEFL iBT Home Editionのスコアは不可 にしている大学が多いようです。出願予定の大学の募集要項がどのようになっているか確認してみてください。
TOEFL iBTのスコアの有効期限
TOEFLは基本的に英語以外の言語が母国語である生徒が対象となっていますが、日本の英語学位プログラムのある大学に出願する際は、このTOEFL iBTのスコアが必須です。ちなみに、TOEFL iBTのスコアはテストを受けた日から2年間有効となっています。大学入試でTOEFL iBTのスコアが必要な方は、お早めにスコアの準備をされることをお勧めします。
TOEFL iBTを受ける際、スコアを直接大学に送ってもらえるサービスがありますが、出願日程開始前でも大学にスコアを送信するのは可能です。むしろ出願期日ギリギリに受けてスコアが届かない方が心配なので、できるだけ早めにテストを受けておく事をお勧めします。

- リーディング 35分
- リスニン 36分
- スピーキング 16分
- ライティング 29分
*スコアは120点満点
従来のTOEFL iBTと新形式のテストの比較
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テスト時間が短縮:
3時間 → 約2時間に短縮 *各テスト項目の変更箇所は、上記表の赤字をご参照ください。
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ダミー問題の撤廃:
従来のテストではReadingとListeningのセクションで、点数に加算されないダミー問題が含まれていたのが、新形式のテストではダミー問題は排除。
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10分休憩がなくなる:
従来のTOEFL iBTにあった10分間の休憩が、新しいTOEFL iBTでは無くなる。
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申込のプロセスが簡素化:
2023年7月のTOEFL iBTよりレジストのプロセスが簡素化され、従来のプロセスより簡単でより早く登録ができるようになった。(らしい)
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スコアレポートの公開日:
2023年7月のTOEFL iBTから、スコアレポート公開日がテスト終了時に分かるようになりました。また、リーディングとリスニングのみ非公式のスコアがテスト終了時に表示されます。公式スコアは試験日から4−8日後にアカウントから確認が可能。
TOEFL iBTの料金について
下記の料金を見ていただくと分かると思いますが、TOEFL iBTは試験料がめっちゃ高いです。そして、キャンセル、遅いレジスト、日程変更をする際にも追加料金がかかります。テストの申込み後はよっぽどの事がない限り変更はしない方が賢明かもしれません。
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Registration Fee(試験料):日本は$245、アメリカは$255
テストを受ける国によって料金が変わります。国別のテスト料金はこちらから確認する事ができます。
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Late Registration Fee (締切後の申込): US$40
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Rescheduling Fee (試験日の変更): US$60
- Cancellation Fee(キャンセル料金): キャンセルは試験日の4日前までに連絡をすれば試験料の50%が返金される。
TOEFL iBTの申込み
通常、TOEFL iBTのテストは大学受験の出願日程の2〜3ヶ月くらい前までに試験日を予約をすれば、出願までにスコアを入手する事が可能です。目標の点数に達するまで何度か受ける予定の生徒さんは早めに受け始めた方が良いかもしれません。ちなみに、テストスコアは出願日程から遡って2年前までの分が有効です。
TOEFL iBTの日程は下記のリンクから申込いただけます。ちなみに、スコアレポートは志望の大学には約4日〜16日営業日程度で届くそうです。
<感想>
このトピックを調べていてふと気づいたんですが、日本とアメリカのETSのサイトで書いてある情報が意外と違うなぁって思いました。もちろん、TOEFL iBTのテスト内容は全国共通なので同じですが、テストガイドに関しては日本とアメリカで随分中身が違うもんだなぁって思いました。日本語版は画像やフローチャートなどが盛り沢山に使われていて、全体的にすごく見易い印象。英語版はただ英語の文章がズラズラ並べられていて、使われているのは太字と普通のフォントのみ。余計な画像が無い方が読み易いって人には英語版が良いのかもしれません。
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TOEFL iBT のテストガイド (日本語版)
- TOEFL iBT Information Bulletin (英語版)
4/11/2023に発表されたTOEFL iBTの新形式に関するニュース
上記のETSの発表によると、TOEFL iBTのテスト料金が新形式のバージョンから、徐々にではあるが国によってはそれぞれの国の通貨で支払いが可能になっていく、といった内容が書かれていました。残念ながら、今のところ日本はアメリカの料金(USドル)で試験料を支払うのは変わらないみたいです。いずれは日本円で支払いが可能になる日が来るかもしれませんけれど。
ちなみに、日本で試験を受ける場合の料金は一律$245でしたが、アメリカのTOEFL iBTはお住まいの地域や会場によって金額が若干異なるようです。家の子供が以前TOEFL iBTを受けたカリフォルニア州の同じ会場のテスト料金を調べてみたところ、2021年当時は$225でしたが現在は$255に値上がりしてました。 本当に高い!
新形式のテストでは試験時間が1時間も短縮になりましたね〜!これに関しては受験生の皆さんには嬉しいニュースだと思います。ただ、唯一の休憩時間(10分)までもが省略されてしまったので、リフレッシュする時間が無くなったのはちょっと痛い気がします。
これから海外留学や大学受験のためにTOEFL iBTを受ける予定の皆さん、テスト準備はお早めに〜。
<過去の関連記事>
- TOEFL iBTのテスト (2021年9月)
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