今回はアメリカの高校のWeighted GPAとUnweightedGPAについてのお話です。
【アメリカの高校のGPA】
アメリカの高校の成績は基本的にGPA(平均値の成績)で表示されます。そして、そのGPAを大まかに分けると下記の2種類に分けられます。
- Weighted GPA
- Unweighted GPA(Non-weighted GPAともいう)
【Weighted GPAとは】
Weighted GPAは、APクラスやHonorsクラス、Dual Enrollmentなど難しいクラスの成績に対して追加点を加算した成績の事をいいます。Weighted GPAは基本的に5.0のスケールに基づいて成績がつけられます。
APクラスでAの成績を取得した生徒は1ポイントが加算され、5.0の成績を取得することができます。また、HonorsクラスやDual Enrollment、Concurrent Enrollmentのクラスを取得した場合は、それぞれの成績に0.5のポイントが加算されます。(例:HonorsでAを取得した場合は4.5)
ちなみにAPクラスやDuall Enrollment、Concurrent Enrollmentのクラスを履修すると、GPAを上げることが出来るというメリットの他にも、大学の必修単位としても利用する事ができます。(*大学によっては単位として認めていないところもあります)
【Unweighted GPA】
Non-weighted GPA
Unweighted GPAは、単純に通常レベルのクラスの成績のGPAを指します。Unweighted GPAは4.0のスケールに基づいた成績となっています。(例:通常クラスでAを取得した場合は4.0)
得意な教科に関してはAPなどの難しいクラスを取るとGPAを上げる事ができますが、苦手な教科に関しては無理をしてAPクラスを履修してCやDを取得するより、通常レベル(On Level)のクラスで良い成績を取る方が絶対にお勧めです。
【Cumulative GPAとは】Academic GPA
アメリカの高校の成績表(Transcripts)には、一般的にCumulative GPAが記載されていると思います。Cumulative GPAとは、学期毎(Semester毎)の成績の平均値を表したGPAのことをいいます。
【Overall GPAとは】Total GPA
Overall GPAは、全てのComulative GPAの平均値を表したGPAの事をいいます。アメリカの大学受験においては、Overall GPAの方が重視されているようです。
【アメリカの高校生のGPAの平均値】
現在、全米の高校生のGPAの平均値は3.0と言われていますが、アメリカの大学受験で実際に出願する生徒の平均GPAは3.5〜4.0なのだそうです。アメリカの大学受験はGPAだけで審査されるわけではないので、もちろんこの限りではありませんが、Ivy Leagueや有名私立の大学では4.0以上の成績が求められる傾向にあるようです。
<感想>
今回、GPAについてよくよく調べてみると意外と知らない情報がいっぱいあったなぁって思いました。UCやCSUではSATもACTも不要になってしまった今、とにかくGPAの重要さが身に染みてきますねー。正直、APやHonorsクラスをわざわざ取らずに通常クラスでAを取っていた方が安全なのでは、と少々弱気な事も頭をよぎりましたが、調べてみると意外にこのWeighted GPAを重視している大学は多いようでした。
子供が夏休み前の学期にカレッジのDual Enrollmentのクラスを一つ履修したのですが、半年(実際には約5ヶ月)のクラスで高校の1年分の単位が取得できただけでなく、0.5ポイントが加算されたのでTotal GPAを少しだけ上げることができました。👏 APクラスを取れば1ポイントが加算されますが、教科によってはGPAを下げる結果にもなり得るので、手っ取り早くGPAを上げるならDual Enrollmentの方が良いのかも(?)なんて思いました。
我子は新学期からAPクラスとHonorsクラスを取る予定なので、是非とも頑張ってもらいたいものです。ぼちぼち夏休みも終わりに近づいていますが、これから高校の新学期を迎える皆さんも頑張ってくださいね〜!
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