今日は、ティーンの我子がついに運転免許を取得したお話です。 

 

 

今月上旬、高校シニアの子供が17歳にしてようやく免許を取得しました!カリフォルニア州では、15歳半からオンラインのドライビング講習を開始することが可能で、16歳の誕生日以降に実技試験を受けることができます。周りの同じ歳のお子さんは皆んな16歳になったと同時に実技試験を受けて、バンバン車に乗って学校に通学しているのに家の子供はいつになるのかなぁ〜なんてずっと遠い将来の事のように考えていましたが、ようやく我子もドライバーの仲間入りすることができました。

 

 

18歳以下の高校生が車の免許を取得するまでの流れ】

 

① 15歳半以降にオンライン講習を受講して、修了証をもらう。

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② 修了証を持ってDVMに行き、筆記テスト(実際にはタッチパネルでやるテスト)を受ける。→ 筆記テストは予約もできますが、予約をしなくても朝一にDMVに行けば結構すぐにテストが受けられます。

             

③ 筆記テストに合格すると仮免許証(Permit)がもらえるので、その後はドライビングスクールの教官と最低6時間のドライブ講習、免許証を所持している大人(通常は両親など)を同乗して50時間の運転練習をする。 

             

④ 運転練習が終了したら、次はDMVに実技テストの予約をする。テストに使用する車は持ち込みの車になりますが、テスト中は親(付き添いの者)は同乗することはできません。テストは減点方式で、−15ポイントまでが合格。それ以上の減点されたら不合格となります。

             

⑤ −15点以内の減点で合格したら、その日に紙バージョンのテンポラリー運転免許が発行され、後日実際の運転免許が郵送されます。

 

 

【18歳以上の高校生が免許を取得する場合】

 

ちなみに、18歳になると上記③の教習官との6時間のドライブ講習と50時間の親との運転練習は免除になります。なので早く運転免許を取得したい生徒はドライビング講習をしっかりこなす必要がありますが、18歳以降はドライビングスクールの教官との6時間のドライブ講習は義務付けられていませんが、独自の運転練習(免許保持者を同乗は同じ)が必要なくらいです。 

 

 

【実技試験の日の話】

 

我子の実技試験の日、夫が仕事を抜け出して子供をDMVに連れて行ってくれました。なので、以下は夫と子供の話を総合して書いています。 
 

① まずDMVの入口で予約してあるドライビングテストに来た旨を伝え、奥のカウンターでチェックインをすることに。ここで仮免許証(Permit)車のレジストレーション(車の登録証)車の保険証同乗者の免許証の提示を求められます。その後は指紋の採取がある。受験料は1回目はタダみたいです。

 

車 実技試験では、車は持ち込みになりますので、親が自宅で使っている車でも、友人の車でもレンタカーでも大丈夫です。ただし、仮免中は免許所持者を同乗しないと運転できないので、車の持ち主に必ず付き添いをお願いしてもらってください。

 

② 所定の場所に車を移動して車の中で待機するよう指示がある。この時、エンジンは止めておくこと。

 

③ 試験管が来たら、指示にしたがって車の動作確認をする。付き添いはここまでで、ロビーか外で待つよう指示されます。動作確認は、ウィンカー、ブレーキランプ、ワイパー、ハンドシグナル。また、ハザードランプ、デフロスターサイドブレーキの場所なども聞かれます。 

 

④いよいよ実技試験。試験管の指示に従い、車線変更、駐車、バックなどDMVから一般の道路を15分〜20分程走らせます。テストは減点方式で、クリティカルエラーをすると即座に不合格となり、DMVに戻るよう指示されます。

 

<主なクリティカルエラー> 1回で即不合格になるエラー

  • スピード違反
  • 信号無視
  • 歩行者の見落とし

 

⑤ 実技テストが終わると、車内ですぐに結果を教えてもらえます。実技試験中に減点された紙のチェックシートを渡されて、−15点以内なら合格、減点が−15点以上だった場合は不合格となります。チェックシートを見せながら、どこがダメだったかなど詳しく教えてもらえます。 

 

⑥ 合格していた場合は、DMVの受付カウンターに戻り、実際の免許が自宅に届くまでの紙のテンポラリー免許証がもらえます。免許証が自宅に届くまではこれが免許証の代わりになりますので、大事に保管するようにしましょう。 

 

車 ちなみに18歳以下で免許を取得した場合、最初の1年間は20歳以下の同乗者を乗せて運転してはいけない夜11時以降〜明朝5時までの間に親や成人した大人の同乗なしに運転してはいけない、という制約があります。要は免許取り立てのティーン同士を乗せて運転しちゃダメですよって事だと思います。

 

ちなみに、紙のテンポラリー免許証には期限がついていて、数ヶ月で期限が来るようになっています。これは、この期限までに免許が郵送されてこない場合はDMVに行って更新?してもらう必要があります。この紙がないと運転できないので、期限が過ぎる前に必ずDMVに出向くようにしてください。(ちなみに期限が切れてしまった場合、同乗者を連れて行かないと無免許運転扱いになりますので要注意!)

 

<余談> 

みなさん、仮免取得時に撮影した写真が、実際の免許の写真になるって知ってましたか? 私も子供ももちろん知らなかったので、Permit取得時に撮った油断した顔が、我子の初めての免許に採用されてしまいました。😭 みなさん、筆記試験の日に撮影される写真が免許の写真になりますので、どうぞお気を付け下さいねー。

 

 

<失敗談>

 

結論から先に言うと、家の子供は1回目の実技テストはなんと不合格でした。😭 実技テスト直前にお願いしたドライビングスクールの教官には「この調子で運転したらきっと大丈夫!」と言われて慢心していたのか、本番では緊張のあまり車線変更やスピードのコントロールがいつもよりぎこちなくなってしまったそうで、テクニカルエラーではなかったけれど、テスト後の減点の点数を教えてもらう際に、試験管にこんな風に言われてしまったそうです。

 

試験管:僕はティーンドライバーは皆んなに自信を持って運転できるようになってもらいたいし、頑張っているティーンドライバーには少しおまけをしてあげたいと思っているのだけど、君の場合は−27点なので、今回はおまけはちょっと難しいかなぁ。次は受かるよう祈っているよ。

 

うーん、−27点かぁ。合格が−15点までだから、そりゃあ、さすがに不合格ですよね。😅  かく言う私も20年以上前に子供と同じDMVで実技試験を受けて、1回不合格になりました。私の場合は右折する時にスピードが出過ぎてしまい、なんとクリティカルエラーでした💦  

 

実技試験で不合格になるとその後2週間は予約を入れられないので、1回目の試験からちょうど2週間後に再度テストの予約を取りました。2回目の実技試験も夫に連れて行ってもらい、何人かいる試験官の中でなんとまた前回と同じ試験官に当たったそうです。ちなみに、実技試験は2回目以降は試験料($8)がかかります。

 

あれから結構練習した甲斐あって、2度目のテストは無事に合格をいただきました!今回の実技試験では−7点と点数もかなり上がって問題なくパスできたようです。ホッ。結構時間がかかったけど、ついに免許をゲットできて、本当にめでたし、めでたし!😊

 

 

<ティーンの車の保険についての追記> 4/26/2022

 

ティーンの車の保険料がディスカウントをしてもらえるお得な情報なので、ここに追記として書いておこうと思います。ちなみにアメリカ在住のティーン以外には全く関係のない情報なので、必要のない方はこの追記の記事は飛ばしてくださいねー。

 

 teenSMART  

『teenSMART』は10代のドライバーに特化したオンラインの講習で、ドライビング講習の他に親子でやるアクティビティ、修了試験があります。何故10代のドライバーに特化しているかといえば、若いドライバーの事故発生率が非常に高いことから、10代のドライバーの保険料が異常に高い事が挙げられます。そんな若いドライバーに正しい運転方法や危険な交通事故を避けるための運転技術を学んでもらい、色々なシチュエーションに対処できるようになってもらうことを目的にしていて、講習を全て終了して更に修了試験に合格すると平均して15%から20%ほど保険料が安くなるそうです。修了した旨を保険会社に報告すると、だいたい1日か2日ほどでティーンの車の保険料がディスカウントしてもらえるそうです。このコースは仮免許を取得した後(免許取得後でももちろん可)であればいつでも取れるそうです。保険会社によっては『teenSMART』を扱っていないところもあるそうですので、まずはご利用中の保険会社に確認してみると良いと思います。

 

 Good Student Discount

これもアメリカ在住の方のみの情報になりますが、高校または大学に在学中の学生(16歳〜23歳)で、学校の成績の平均がB以上またはGPA3.0以上(保険会社によって多少異なります)の場合ディスカウントの対象になります。学校の成績表(スキャンか写メ)を保険会社に送ると、保険会社にもよりますが10%〜20%ほどディスカウントをしてもらえるそうです。ティーンの保険料は本当にびっくりするほど高いので、GPAをキープするだけでディスカウントしてもらえるなら絶対にお得だと思います。まずは保険会社に適用されるかどうか確認してみてください。

 

 

<感想>

 

アメリカのティーンの運転免許って、早い子は16歳でサクっと取って、その後は普通に学校に車通学するようになるんですよね。親の車がないと何処にも自由にいけなかったのが、免許を取得した事によってどこにでも自由に遊びに行けるようになるって、自立の第一歩みたいな感じで夢が膨らみますね。いざ自分の子供が免許を取得してみると、もちろん嬉しいし喜ばしいと思う反面、事故を起こすんじゃないか、事故に巻き込まれたらちゃんと一人でも対処できるんだろうかって事の方が心配になってしまって、いつまでも心配事がつきません。

 

ところで、ティーンの仮免ドライバーは50時間の運転練習が義務付けられていますが、周りのママ友に聞いてみたところ、高校生のお子さんで50時間きっちり練習してからDMVに実技テストを受けに行った生徒はほとんどいませんでした。我家は子供が安全に運転できるようになるまでは試験も受けさせたくなくて、50時間まではいかずとも45時間くらいは練習させてから予約を入れました。DMVの試験当日は何時間練習したかは特に聞かれないみたいなので、きっちり50時間練習してから行かなくても大丈夫みたいです。まあ、親御さんの気持ち次第ということで・・。

 

長くなりましたが、オンライン講習のアカウントを作り始めてから約1年半後に無事、免許取得できて本当に良かったです。まあ、時間はかかってしまったけど、カリフォルニア州はとにかく車がないとかなり不便なので、子供が免許を取ってくれたのは本当に有難い事ですし、子供にとっても自立の第一歩になると思うので、とにかく安全運転をこれからも心がけてもらいたいものです。今度日本に一時帰国したら、交通安全のお守りを買ってこよう〜っと。😊

 

 

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