実は今日で会期終了のこの展覧会
出掛けたのは超寒かった1月も半ばで…
我ながら今更と思いつつ少しだけ書こう
(実は去年来訪した展覧会とかまだある
本展は、水にかかわる神仏を中心に、その説話や儀礼、水に囲まれた理想郷や水の聖地など、水を源にする信仰に根ざした造形物を、彫刻、絵画、工芸にわたって展観することで、日本人が育んできた豊かな水の精神性を浮かび上がらせようとするものです。(展覧会概要より)
始まりは弥生時代の ナゼか「銅鐸」から…
銅鐸は農耕祭器であったと考えられていますが、これは一面に流水紋が描かれて納得
《十一面観音立像》 長快作
鎌倉時代(13世紀) パラミタミュージアム
そしてそしてドドーンと観音様が…!
高さは1.2 mほどですが、壮麗優美な姿に目を奪われました
奈良の長谷寺に像高10mという十一面観音様がおわします
七度も火災に遭いその度に復興しましたが、鎌倉時代に焼失した時の復興は有名な仏師・快慶の手によるものでした
展示は、快慶が造仏の際に余った材を使い弟子の長快が縮小摸刻したものです
水との関わりとしては、もともとの長谷寺の十一面観音は、洪水で流れ着いた霊木が祟りを為したので菩薩と共に観音を彫りだしたということから…
その伝承についての縁起絵巻の展示も有りました
観音像ではありますが、返した右手に錫杖を持ち、蓮華座ではなく方形の岩の上に乗る形です
これは「長谷寺式」といわれ、全国に200あまりを数える奈良・長谷寺の末寺に安置される十一面観音のほとんどがこの「長谷寺式」となっているそうです
新造も、元々あった十一面観音像でも、錫杖が持たせられ、
更に奈良の長谷寺本尊と同木から刻まれたという由緒も語られますね
鎌倉の長谷寺にも9mという大きな十一面観音像が安置されています
霊木から二体の十一面観音を見いだし、
一体は奈良の長谷寺へ、もう一体はたどり着いた地の人々が救われるようにと海に流されたものが鎌倉に祀られたとか
そういった各地の十一面観音像に添えられた由緒は、行者の流布による観音信仰の広がりを表しているのでしょう
《宇賀神像》 江戸時代17~18世紀
大阪・本山寺
「人頭蛇尾の特異な姿を違和感なく表す」と、キャプションにありますが…
違和感有り有り!
先の十一面観音様と並んで目的にしていた像です
以前TVで目にしてから、怖いもの見たさ?で心に残ってました
安置されている神峰山本山寺は、最寄り駅からバス、更にハイキング六キロ…しかも開帳年数回の秘仏…
いやあ、ようこそ東京へ!てなものです(笑)
弁財天と習合し、宇賀弁財天として弁財天の上に鳥居と共に鎮座する姿は良く目にしますが、(展示も何点か有りました)
こちらは単体版・翁バージョンです
横から見ると以外にも滑らかな首(みたいなところ) 、五重に巻かれたとぐろに表されたリアルなウロコ、実に実に・・・
撫でた~い!!
(モチロン、思わずたじろぐ迫力満点では有りますが…)
この2点で満足したようなものですが、他にも勉強になる…
あーウソウソ、感心しきりや感動したりの展示がイロイロでした
階段下のエリアは「水に祈りて」と題して、水に苦しめられ、そしてまた水に助けられることをテーマにした展示でした
《倶利伽羅龍剣》鞘・平安時代12世紀
柄と厨子・鎌倉~南北朝時代14世紀
和歌山・龍光院
倶利伽羅(クリカラ) は不動明王のシンボル…
倶利伽羅がつくものは不動明王の持物なんですね
この剣は、龍が刀身に絡み付き、切っ先を今まさに飲み込まんとする造形です
弘法大師・空海が、 朝廷主導での雨乞いの儀式〈祈雨〉を神泉苑で行った際に使用したとのこと、見惚れてしまう魅力が有りました
《水神像》室町時代15世紀
和歌山 金剛峯寺
25㎝位の厨子の中の木製の岩と銅製鍍金の龍は、あたかも岩窟に潜む龍神のようです
その他、空海が現出させた善女龍王像や、宝珠台などもあり、
「水・龍・宝珠」の繋がりは古来当然至極だったものらしいということが実感できました
…水…
現代では当たり前にあるものですが、 古代では畏怖する気持ちが強いものだったのでしょう
それが様々な信仰のもとで、色々な神と結び付いていった・・・
地味なテーマでしたが、かなり満足して
「水と生きるSUNTORY」グループの美術館を後に致しました





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