午後はトークイベントです!その名も、
【 日本美術応援団 明治工芸を応援する! 】
・俳優でクリエーター、教育テレビ日曜美術館のMCもされている井浦新さん
・明治学院大学教授で、本展「超絶技巧!明治工芸の粋」特別展監修の山下裕二さん
このお二方による本展の解説と明治工芸についてのトークです
早くに申し込んだので受付番号こそ若かったけど、行ってみたら300名の定員はいっぱいでした
井浦さん素敵ですもんねー、はにかみながらも一生懸命話す所が好きで…
ヨコシマな考えながらも初心者なりに日本美術を応援してきましたよ!(大人しく聴講したということね)
日本美術応援団とは!
14年位前に出版された、その名も「日本美術応援団」(以降6冊出ています) という本を出した山下裕二さんと赤瀬川源平さん二人で結成されたものです
この春めでたく、井浦さんが応援団第3号に任命された(笑)そうで、その記念のトークショー第2弾? (違)
ここ最近、めっきり美術関係のお仕事が増えた井浦さんですが、関わりの無かった頃から日本美術は好きで色々観ていたとか
ローマでピエタを観て頬を紅潮させるより、伊勢で芦雪に言葉を無くすという井浦さんの方がしっくりきますね、確かに …いやホントに勝手な思い込みですけど
~ * ~ * ~
さあ!明治工芸について

私的に記憶を辿る旅

明治になり西洋文化が流入した時代、政府は外貨獲得のために工芸品制作に力を入れました
維新により大名や大店などの後ろ楯を失なった職人達は、この仕事に向上心を持って従事します
ウィーン万博に出品し、高い評価を受けますが、そのため作品はどんどん欧米へと流出していきました
次第に明治の工芸品は、国内ではいわば忘れられた存在となってしまったのです
今回の特別展「超絶技巧!明治工芸の粋」の作品は、全て京都の三年坂美術館の収蔵品です
館長の村田さんが、海外に流出した明治工芸を買い戻し、一万点もの村田コレクションとなりました
村田さん、このトークイベントに京都からお見えになって、お話もされましたよー
村田さんが明治の工芸品を蒐集し始めたのは30年ほど前からだそうですが、価格は今の10分の1だったなんてものもあるとか
山下さんのお話では、最近は中国の方に金工品が大人気で、高騰しつつ有るらしいです
ここ最近は日本美術関連の展覧会にも大勢お客さんがみえるようになりましたが、幕末から明治にかけての作品達はなかなか取り上げてもらえないこともあり、認知度は今一つだそうです
しかし、実際に明治の工芸品を観た方は一様に驚かれる……ということは、ほんの20年前には大して知られていなかった若冲のように、今後に期待できるということではないか…
更に言えば、こういった展覧会に来た人の中から、まだまだ研究の進んでいない明治の作品作者を深く掘り下げていこう!と将来の学者さんが出てくれるキッカケになればと考えているそうです
壮大だなー…
展示品についてのレクチャーも有りました
印象に残っているのは、蝶尽くしが大変流行ったことと、山下さんは蝶のコレクターだということ
(井浦さんは水かまきりに凝っていた…暫くこの話・笑)
刺繍絵画は、英国で刺繍絵画のみの展覧会が開かれたほど海外で多く所蔵され、かつ研究も進んでいるということ
牙彫の安藤緑山の作品は殆ど国内だが、50点も有るかどうかくらい
その安藤緑山のように、リアルな木彫制作をしている現代作家に安藤冬樹さんという方がいます
山下さんが注目しているという事で紹介されてました
私、前に明石家さんまが司会していた番組でみたんですが、驚きますよ!
何がビックリかって、木彫一木造ということと、対象物の意外さにです
ひび割れたタイルの上にチビた石鹸を張り付けた石鹸があります、みたいな(笑)
錆びた有刺鉄線に絡み付く雑草、とかね
上二つの映像が表示されたら、会場内に笑いが…
でも、凄い技術だと思いますし、感性も凄まじいなって思うんです
明日の「日曜美術館」では、この展覧会の特集です

山下さんがゲスト、村田館長もVTRで、更に安藤冬樹さんも出演するそうです!
安藤さん、ボクサーを辞め藝大に入って油絵を学び彫刻家になったというヒト…オモロイ!
Bunkamuraギャラリーで個展の予定が有るので気にしていよう…
ま、そんなこんなで色々と時間をオーバーしつつも楽しいお話を聴けて充実して帰宅しました
