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延期してから3週間後
母のことを整理して
友人と約束していた神社に行くことができました。
その神社は山の中にひっそりと在りました。
祝詞がゆっくりと染み渡り
玉串を捧げ、お札をいただきました。
宮司さんのお話も
まさにピンポイントで
私がカウンセラーなのを、ご存知ないにも関わらず
心のあり方について話していただきました。
その後
神社を参拝するために登っていくと
そこは
苔生す階段
狛犬が優しくお出迎えしてくれ
静かに手を合わせる
登っていくと
前方後円墳 が現れました。
その場所に立つと
木々がざわめき始めると同時に
涙が込み上げてきました。
初めて来た場所なのに
懐かしく
ただ青い空を見上げながら
「やっと辿り着いた、かえってきた」
不思議な感覚に包まれて
涙の流れるままに
そこに立っていました。
友人は黙ったまま
私を見ていてくれました。
「連れて来てくれて、ありがとう」
彼女は微笑み
「やっぱり、ご縁のある場所でしたね」
さっきまでの木々のざわめきも収まり
「また、帰って来ます」
特別な場所が、ひとつ増えました。